きのうの続きです。
では、どんな時に解決志向のセラピーが有効なのか?
これは、クライアントさんが、今、その原因と向き合う準備がまだできていない時。
または、その原因と向き合うのがあまりにも辛すぎる時。
そんな時は、まず、症状を止めてあげることが大切です。
まず、今そこで辛いのを止めてあげないとね。
経営コンサルティングの場では、「まず、出血を止めろ」という言い方をします。
そして、人には見たくないものは見えない、見えてても目に入らないという性質もあります。
これは、経営者も当然持っています。
だから私は、心理療法と経営コンサルティングを同じ土俵の上で論じるという暴挙(?)を行っています。
TVで、上手く行かなかったベンチャー企業の経営者と経理担当者にインタビューしてる番組がありました。
経営者談
・資金繰りは経理担当者の責任。
・必要なことは当然報告するべきだ。
→ご本人はこのままでは資金繰りが行き詰るという事実を知らなかったという意味の事を仰りたいらしい
経理担当者談
・経理の話なんてのは面白くないから聞いてもらうのが大変。嫌われたら聞いてもらえない。
・本人は分かってたと思いますよ。(資金繰りがつかないのが)
→経理担当者は、経営者に、いろいろな方法で伝えようとしたが、なかなか聞いてもらえなかったと言いたいらしい。
この経営者は、見たくない、知りたくない事実が見えていなかったのではないかと感じました。
あるいは、知りたくない事実は、担当者がどんなに伝えようとしても頭に入ってこなかった。
経営者とは、特に中小企業、ベンチャー企業の経営者とは、
いざという時、
たとえどんな手段を使ってでも
資金を調達してくる人の事を言う!!
そうなんです、それが経営者の最大の仕事なんです。
つまり、会社を存続させることが最大のミッションなのです。
そして、例えば、1か月後の手形が危ない時、
1年後、どんな企業になっていたいですか?
とか、
どうしてこんな現状に陥っているのか、原因を分析してみましょう。
などと言っている暇はないわけです。
すぐに行動しろ!
さもなくば会社を離れろ!!
経営者の資質がない人がそこにいてはいけない。
そして、
独裁は良いが、独断はいけないのです。
最後には一人で決めるにしても、人の意見は聞かなくてはならない。
しかも間違ったフィルターを通さずにです。
そのために、コンサルタント、コーチ、セラピストがいるのです。
うさんくさい?
本物に出会えるといいですね。
本物の経営者なら、
その器があるなら、
きっと出会えますよ。