子供の頃、柔道一直線のTV版を見ていました。
その一コマです。
柔道部の部長の先生が、「キャプテンの技が破れると思うものいるかー」と声をかけます。
「はい!」と前に出る主人公の一条直也。
他の部員に勝てるもんかと笑われながら挑戦!
そしてあっさり負けてしまいます。 ← この辺はお約束
部長先生曰く「キャプテンの技を破るには《集中力》が必要なんだ」
主人公の直也、すぐに特訓を開始し、あっという間に集中力を身に付けてしまいます。
↑ここはさすが主人公
そして、「先生、《集中力》をマスターしました!」
そして、キャプテンに再挑戦!
そしてまたしてもあっさり負けてしまいます!!
「先生、全然駄目だったじゃないですか!」と食って掛かる主人公!
「馬鹿もん!お前は今日の試合、いったい何処で集中力を使ったんだ!」
そうなんですね、この主人公、集中力を身に付けることに対しては一生懸命でした。
しかしその力を、どの場面で、どのように、使うのか。
そして、肝心なのは、何の目的のために使うのか。(この場合、キャプテンの技を打ち破ることですね)
こういったことが抜け落ちてたんですね。
そして、いろいろなスキルを身に付けるために、様々なセミナーへ行ったとき、自分も同じことをしていないだろうかと大人になった今、このシーンを思い出しながら自分を振り返っています。
スキルさえ身に付ければ、成功でき、幸せになれるような気になっていないだろうか?
そのスキルを何の目的のために、どんな場面で、どのように使うのか。
これ大事!
そして、話が飛びますが、私、原作は単行本で読みました。
そして、単行本によって、最終回の終わり方が違います。
連載中は読んでいなかったので、どちらが連載されていた原作の最終回は分かりませんが、
そこに至るまでは、大体こんな話
主人公、直也の前に立ちはだかる最後のライバルとの対決を前に、師であったコーチが、直也の必殺技「地獄車」を打ち破る方法をライバルに教えてしまいます。
そして、直也はそのことを知りません・・・・・
そして、私の好きな最終回の方は、ライバルとの対決に挑む場面のこんな言葉で終わっています。
直也は敗れるかもしれない。
しかし、敗れてもなお立ちあがり、また柔らの道を、まっすぐに行けばいいではないか!
いい言葉だー!!