ノストラダムス10-72の「7の月」は「再臨だけ」の預言か? その3 | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

昨日の続きである。
ノストラダムスは、グランドクロスが起きる時と合致させるため、と、ヨハネの黙示録の預言(暗示)とも合致させるために1行目に sept mois (7月)と入れた、と推測される。
しかし、そうすると、一つの疑問が出て来るだろう。


それは、
「完全なグランド・クロスが形成されたのは1999年の7月というよりも8月の半ばだった。
ただし、冥王星は少し外れていたが、8月の半ばには冥王星以外の惑星は不動宮に集合して(ほぼ完全な)グランドクロスを形成した。7月はまだ完全とは言えなかった。
じゃあ、グランドクロスとヨハネの黙示録で暗示している預言と一致させるためには、7月じゃなくて8月と書くべきだったんじゃないのか?」

という疑問だ。


これもあの当時には指摘されていたのだが、
「ノストラダムスの時代の暦(旧暦)と今の時代の暦とは少しずれているから、旧暦の7月というのは今の8月にあたる。だから、10-72の7月がグランドクロス(が起きる時)を意味したとしていても問題ない」
という説も出された。


こういう説が出るだろうとは、ノストラダムスも予想していた。

だが、私は、ノストラダムスが、8月ではなくて7月 sept mois と書いたのには別の意味があった、と考える。
そこにはもっと深いある意図、象徴的意味が隠されていたのだ。


このブログでも何回も書いたが、預言書において、特に聖書においては「7」という数字には特別な意味がある。
それは「神の7千年計画」というように、「7」というのは「(神と人間に与えられた)全ての時間」を象徴する数字なのである。

 

これも説明したが、これの由来は、
まず、創世記の冒頭で、
「神は6日間で全ての物、生物と人間を創り、1日休まれた」
と書かれてある。
全部で7日間だ。


そして、新約聖書に、
3:8愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。
(ペテロの第二の手紙)

 

という記述があるので、1日は千年に置換できる。
1日=1千年と換えて読んでいってよい。

というか、「こう読み換えなさい」という指示だ。


だから、創世記冒頭の7日は7千年に置換できる。
ここから、
「神の7千年計画=神は7千年で全ての御業を成し遂げる=(神と人間に与えられた)全ての時間は7千年間である。」
という象徴的解釈があるのだ。


勿論、これは実際の7千年間ではなくて、比喩、象徴としての意味である。
ノストラダムスも勿論この思想、技法を受け継いでいる。

そして、この7千年間は初めの6千年と終わりの1千年とに分けられる。
というのは、創世記冒頭の天地創造において、
「神は6日間で全てのものを創り、1日休まれた」
という記述があるから、これに1日=千年説を当てはめると、初めの6千年と終わりの1千年に分けられるのである。


そして、この神が1日休まれた、というのが1週間で言うと安息日になっているのだが、神の7千年計画でいうとこれが御国、イエスが支配する義の王国に相当する。
御国を千年王国とか至福千年と言うが、これは、この「神の7千年計画における終わりの千年間」を指している。
象徴として千年というのであって、実際の千年間ではない。

 

そして、この最初の6千年間と終わりの1千年間の境目、つまり、天地創造から6千年目に「最後の審判」があり、義人とそうでない者との選別が行われる、という。
最後の審判の時に再臨して、その選別を行うのはイエス(と天使達)である。

 

そして、「7」というのはこの「全ての時間としての象徴的意味での7千年間」を意味している場合もあるが、

序数的に考えて、「7番目の千年紀、第7千年紀」を指している場合もある。
第7千年紀というのは、「御国、千年王国、イエスが支配する義の王国が確立する時代」である。


ノストラダムスの10-72の1行目の sept mois の「7」はこの「7番目の千年紀、第7千年紀」を暗示している、と考えられる。

 

それは、天使の予定表、シナリオでは21世紀から始まるはずだった。
つまり、
L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois,
というのは、単に、
「1999年7月」
というその時点だけを意味しているのではなく、


「1999年がイエスの再臨の予定時ですよ~御国、イエス(天使)が支配する義の王国が始まるべき時ですよ~(そのためには)イエス、天使軍団を呼んで悪魔軍団の侵略を阻止するための準備を始めなさい」
という象徴的意味が隠されていて、こう指示、忠告をしていたのではないか?
というのだ。

 

予言的思考しかできない者は、

「これは、1999年の7月に何かが起きるという予言だ。~何も起きなかったからこの予言は外れた」

という非常に短絡的で低次元の思考と解釈しかできない。

そして、「当たった、外れた」、と上から目線で偉そうに判定したがるが、何て愚かなことだろうか。

そういう不遜な愚者が救済される訳がない。

「外れた」のは自分達愚者なのだ。


私はこれが sept mois に込められていたノストラダムスの真意、意図だったと思う。
sept、7にはこういう意味が込められていた。
だから、より正確なグランドクロスが形成される8月ではなくて、7月と書いたのである。