ノストラダムス10-72の「7の月」は「再臨だけ」の預言か? その2 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

さて、私の話に戻るが、

「10-72が再臨と携挙の二重預言になっている」と考えた場合、
ノストラダムスは再臨の予定の年は詩の1行目ではっきりと示し、携挙の予定の年は詩のナンバーで暗示した。


では、細かくなるが「その年の中での月はどう示そうか」というのが問題になる。
まあ、「年を示せば充分じゃないか。月まで示さなくても・・・」
という考えもあるが、ノストラダムスはある理由から「月までも示そう」と考えたのである。


実際にこの詩の1行目には sept mois という7月と思われる語が入っている。
では、ノストラダムスがこの語に込めた真意、意図は何だったのだろうか?


この語の真意については、ただ

「この語はこう解釈できる」というだけでなく、ノストラダムスの立場になって考えていかないと解らないだろう。
彼のこの詩の作成の過程を推測していくのである。

 

では、
「何故ノストラダムスは、1999年の7月を再臨の予定時、期限としたのだろうか?」
というその理由を考えてみよう。

 

まず、「1999年をイエスの再臨、天使軍団の地球復帰の予定時、期限に設定した」
という理由は本でもこのブログでも説明した。


天使軍団が未来から帰って来た時には、2017年以降の地球は既に悪魔軍団が支配していた。
天使軍団は地球の覇権を悪魔軍団から奪い取りたいが、彼らは悪魔軍団よりも遥かに少数だ。
彼らだけで悪魔軍団と戦っても勝ち目はない。
それで、「地球人と提携、連合して悪魔軍団の侵略を防ごう」、と考えた。
しかし、そのためには準備期間が必要である。
それで、仮に、「悪魔軍団が2017年に艱難をもたらして地球人征服作戦を発動した」
としよう。
天使は準備期間を「17年間」と設定した。
それで、「2017年から逆算して、17年間を引いて1999年を天使が地球に復帰して準備を始める時、と設定した」、

というのである。
このように、必然的な理由が存在していた。

 

では、「sept mois 7月」と入れた理由は何だったのだろうか?


まず、天使は1999年の8月に占星術でいうグランドクロスが起きることが判っていた。
これを「イエス再臨の天のしるし、最後の審判の天のしるし」とすると、
「もっともらしくて何やら神秘的な感じがして効果的だろう」、と考えて、1999年の8月(7月)をイエス再臨の予定時に設定したのである。

 

このように、1999年に起きるグランドクロスを強調したい場合、ただ、1999年と書くだけでは不充分だ。
グランドクロスが起きる7月か8月まで入れないと効果が薄い。
「ノストラダムスはグランドクロスが起きる月まで知っていて予言したのか」
となると更に驚きが広がり、効果的だろう。


また、そもそも、創世記の冒頭で、


1:14神はまた言われた、「天のおおぞらに光があって昼と夜とを分け、しるしのため、季節のため、日のため、年のためになり、

 

と書いてあるので、「これが伏線になる」と考えたのだろう。

勿論、このグランドクロスは偶然ではなく、神が宇宙と地球、人間を創造した時に、その「天のしるし」として設定したのである。
これも天使は充分に理解している。

 

更に、その理由の一つは、
聖書の最後のヨハネの黙示録で「グランド・クロスが起きる時にイエスが再臨する」
と既に預言(暗示)してあるので、これに合わせたのだろう、というのが考えられる。
ヨハネの黙示録とノストラダムスの10-72は「同じことを預言している」から相互に補強、強調し合っている、と考えられる。


以上は天使の目論見である。

では、こうした場合、人間(地球人)はどう反応するだろうか?


1999年の7月から8月にかけて、占星術でいうグランド・クロスが起きた。
これは、天文学が発達して惑星の軌道が計算できて、未来の惑星の位置が算出できるようになる1900年代後半にならないと判らない。
しかし、これが判ると、占星術師と聖書の預言を解釈できるオカルト研究家がこの奇妙な一致に気づいて騒ぎ出すだろう。
更に、「それをノストラダムスが預言していた」となると、更にセンセーショナルになる。
まあ、様子を見ていて、占星術師やオカルト研究家、ノストラダムス研究家が誰も騒がなければ、それに相応しい者にテレパシーを送って、そのような文を書かせて誘導すればよい。


占星術などのオカルトやノストラダムスを認めないキリスト教会やクリスチャンは無視するだろうが、一般大衆の間ではかなり話題になるだろう、と予想できた。
ノストラダムスと天使軍団にとっては、これは大きな宣伝になる。

特に、キリスト教の伝統がほとんど無く、クリスチャンも少ない日本ではかなりの話題になる、と予想できた。
それが、「日本でやろう」と決めた理由でもあるのだが。

 

1999年を再臨の予定時=天使軍団の地球復帰の予定時、期限と設定して、それが実現するように願っている天使軍団にとっては、1999年の数十年前からこの奇妙な一致が一般の人達にも広く知られて、騒がれなければならない。
それは、最初は「これは人類滅亡の預言だ」と恐怖を煽って話題となって広まってもいい。


しかし、1999年の直前になって、

「実はこれらの預言は、人類滅亡などではなくて、イエスの再臨の予定時=天使軍団の地球復帰の予定時、期限を意味しているのだよ」
とネタばらしをして「ああ、なんだそうだったのか、じゃあ、イエス(天使軍団)を呼ぼう」
となればいいのだ。


天使はこういうように予想、予定、計画していた。
しかし、時間系が20世紀後半に到達し、成果が表れるはずの時になって、この天使の目論見は大きく外れたことが判った。
地球人、特に日本人は、この預言の真意を全く理解できない、という事実が判明したのである。

「もう少し手を打てば何とかなる」という程度だったら天使も少しは考えて何かしたかもしれない。
だが、一般大衆はこの真意を全く理解できない、理解できる人がほとんどいない、という悲惨な状況では、

「これ以上何をやっても無理だ、無駄だ」
と判断し、早々に諦めて帰ってしまったのである。