「1948年のイスラエル建国」はイエス再臨のしるし、予兆なのだろうか? その3 | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

では、「イスラエル建国の預言だ」と解釈されている預言を検証してみよう。


主は、国々のために旗を揚げ、イスラエルの散らされた者を取り集め、
ユダの追い散らされた者を地の四隅から集められる。

(イザヤ書11:12)


わたしはあなたがたを諸国の民の間から連れ出し、
すべての国々から集め、あなたがたの地に連れて行く。
(エゼキエル36:24)


16:14主は言われる、それゆえ、見よ、こののち『イスラエルの民をエジプトの地から導き出した主は生きておられる』とは言わないで、
16:15『イスラエルの民を北の国と、そのすべて追いやられた国々から導き出した主は生きておられる』という日がくる。わたしが彼らを、その先祖に与えた彼らの地に導きかえすからである。
(エレミア書)


これらの記述であるが、旧約聖書の三大預言書のイザヤ書、エゼキエル書、エレミア書にそれぞれあるので、よっぽど重要な預言なんだろう。
どれも内容はほぼ同じだが、まとめると、


「主が、世界中に散らされていたユダヤ人(イスラエルの民)を集め、導き出して、かつて主が、彼らの先祖に与えた地に導き帰す」
という預言である。


これは確かに1948年のイスラエル建国に符号する。
ユダヤ人の歴史を見てみよう。


紀元70年のエルサレム攻囲戦でローマ帝国軍に滅ぼされ、ユダヤ人は中東世界に離散(ディアスポラ)した。
それで、ユダヤ人は世界中に「祖国無き民」として世界中を放浪し、誰もがユダヤ人がもう一度かつてのユダヤの地に戻ることは無い、と思っていた。
ところが、1948年にイスラエルの建国が国連総会で承認され、5月14日、イスラエル独立宣言がされた。
これで、長年放浪してきたユダヤ人にも国、領土が与えられたので、世界中に離散していたユダヤ人がイスラエル国に戻ってきたのである。
ユダヤ人からすれば、
「イスラエル建国というのは、旧約聖書に預言されていた神の摂理であり、
『神が彼らの先祖に与えた地に導き帰す』と言っているんだから、これは神の意思、計画であり、自分達はそこに自分達の国を建国する権利がある」
と考えている。

しかし、これで「めでたしめでたし」という訳ではなかった。
イスウラエル国が建設されたパレスチナには、そこに長年住み着いていたパレスチナ人がいる。
彼らからしたら、自分達の土地に勝手にユダヤ人達が移住してきて、自分達の主権を奪い取ってしまった、となる。
パレスチナ人からすればユダヤ人は侵略者だ、と言っていい。
これがパレスチナ問題で、イスラエル建国以来、ユダヤ人とパレスチナ人との間で紛争が続いている。


それはともかく、とにかくこの「イスラエル建国」の話はまさに、この旧約聖書の三大預言書の記述とぴったりと合致する。
これなら、誰もが

「これらはイスラエル建国の預言であり、1948年に成就した」
と解釈するのは当然だ。
キリスト教会もクリスチャンも皆こう考えている。
疑う余地は無い。これに異を唱えた人はいないのではないだろうか?


勿論、私はこれらの記述も、それが

「イスラエル建国の預言で既に成就した」

と一般に解釈されているも知っている。
キリスト教関連のあちこちの本やサイトでさんざん言われている有名な話だからだ。


だが、私は、このイザヤ書、エゼキエル書、エレミア書の記述を読んだ時に、
「皆、これをイスラエル建国の預言、と解釈しているが、そうだろうか?
ちょっと違うんじゃないか?」
と感じていた。
いや、「イスラエル建国の預言だ」と解釈するのが間違っている、というのではない。
しかし、「預言の真の作者である天使の真意はこれとは別のところにあるのではないか?」
と思ったのである。
「イスラエル建国の預言」というのは、見せ掛け、おとりであり、本当はもっと高い次元のことを預言していて、天使の本意はそっちの方にあるのではないか?
というのだ。


では、その天使の本意は何か?というと、
これは、「未来人の地球帰還と地球奪回を預言したものだ」というのだ。

今までもさんざん説明してきたが、私の説を簡単にまとめると


「地球は元の歴史(元史)において、地球を脱出した人達によって破壊されてしまった。
その地球を脱出した人達は地球に帰れなくなり、その子孫は宇宙を彷徨った。
その途中で子孫達は悪魔軍団と天使軍団とに分裂して、それぞれ宇宙の果てまで離散していった。
しかし、タイムマシンの開発に成功したグループから、元の破壊される前の時代の地球に戻って来て、その住民(地球人)を追い出し、地球の覇権を盗み取り、地球に移住していった。」


というようなものである。
この説を念頭に置いて、先の預言書の記述を読むと、
「う~ん、ぴったりと一致しているなあ。
この預言は本当はこっちの方を預言しているんじゃないのか?」
と思えるのだ。

それもそのはずで、

「ユダヤ人が祖国を追われて離散して世界中を放浪したが、1948年にイスラエルが建国されたので離散したユダヤ人が戻って来た」
という話と、
「地球を破壊してしまった地球人の子孫は宇宙の果てまで離散していったがタイムマシンで未来から過去へと戻ってきて、過去の地球に移住してしまった」
という話は基本的な構造が全く同じで完全な相似形を成しているのだ。
どちらも「わたし(主、神)がそうさせる」、という形式の預言になってはいるが、全く相似形になっているのだから、どちらにも解釈できる。


しかも、
>わたしが彼らを、その先祖に与えた彼らの地に導きかえすからである。


とあるが、

今のイスラエルはかつてのユダヤ人の先祖が住んでいた土地であり、
地球は未来人にとっても「かつて彼らの先祖が住んでいた惑星」である。
どちらも、
「かつて自分達の先祖が住んでいた土地を(その原住民を追い出して)奪い返して、そこに自分達の主権を持った国家を確立する」
という話である。
このように、非常に細かいところまでもが一致している。
これは紛らわしい、と言えるが、まさに驚異的なことである。