「1948年のイスラエル建国」はイエス再臨のしるし、予兆なのだろうか? その2 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

では、昨日書いたことの続きなのだが、まず、例のおばさん~私を偽預言者呼ばわりしたおばさん、が書いたものをコペピする。
ただし、この人はブログをやっているのだが、ブログの本文ではなくて、コメント欄に書いていたものだ。
まず、ある人がこの人のブログのコメント欄に次のような質問をした。


>はじめまして
いつもブログを見ています。
質問よろしいでしょうか?
突然すいません。
○○さんは今終末の時代だと思いますか?(聞くまでもないかもしれませんが…)
携挙の日程を決めるのは良くないからこんな質問をするのは良くないかもだけど私たちの生きている間に来ると思いますか?
○○さんは何で神様がいて聖書が正しいって信じられるのですか。
私は信じ切れず辛いです…


この「○○さん」というのはブログ主のおばさんである。
ちょっと名前を明かしたくないので名前は伏せておく。
このおばさんはこう返事した。


>コメントありがとうゴザイマス。
質問、大歓迎ですよん!

今が終末の時代だと、心から思います。
携挙も、今すぐにでも起こり得ると思うし、実際、毎日毎日
「Jesus、早く来てぇぇぇ(ノ゚ο゚)ノ」
と、叫んでる。


と上機嫌で答えている。
私を偽予言者と罵った時とは大違いである。
自分の信奉者の質問には喜んで答えるのだ。
この返事からもこの人の

「携挙の時なんて人間に解る訳が無い~今すぐにも起こり得る」

という信念が伺える。
それで質問者が更にこう書いてきた。


>お返事ありがとうございます。
どうしても疑ってしまうことに対する苦しみが確かにあります。
でも聖書が正しい理由があれば信仰が励まされるんじゃないかなって思うんです。


おばさんは、「これは私の知識を披露するチャンスだ」
と思って得々と返事をした。


>了解(*^o^*)
では、選り抜きのヤツを。


『 主は、国々のために旗を揚げ、イスラエルの散らされた者を取り集め、
ユダの追い散らされた者を地の四隅から集められる。
イザヤ書11:12』


『 わたしはあなたがたを諸国の民の間から連れ出し、
すべての国々から集め、あなたがたの地に連れて行く。
エゼキエル36:24』


これは、世界中に散らされたイスラエル人を、神さんがまた元の地に戻すと約束した箇所で、イエス・キリストが生まれるずっと前に書かれたもの。
でも、旧約聖書の時代は、捕囚になって連れて行かれる事はあっても、「全ての国々から集め」られるほど、世界中に散り散りにはなってなくて、
それからずっと後の、イエス・キリストの言葉がこれ。


『そこで、イエスは彼らに答えて言われた。
「このすべての物に目をみはっているのでしょう。
まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」
マタイ24:2』


これは、イエスが十字架で死んで、3日後に蘇ってから、さらに数十年経ったAD70年に、ローマ兵によって 成就した。
それから約2000年かけて、まさに聖書の預言通り、イスラエル人は世界中に散り散りになって広がって、これまた聖書の預言どおり、1948年イスラエルが再建されて、世界中からイスラエル人が集められた。
聖書の中にずっと記録されてるように、何回も神さんに背いて、あげくイエス・キリストを信じられず、十字架にかけたユダヤ人(イスラエル人)を、神さんは 何千年も見離さず 繰り返し赦し続けて来たのです。
今、自分の国に戻ったイスラエル人を見れば、神さんの御言葉である聖書が正しい事が分かるでしょう? それと、


『わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。ヨシュア記1:5』

と言った、神さんの御言葉が、今も生きてる事も証明されてる。

『イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも同じです。ヘブル13:8』

ハレルヤ~!



これの返答を読むと、「おまえはユダヤ人かっ」
と突っ込みたくなるが、要するに、このおばさんは聖書に書かれてある数ある預言の中でも「明らかに成就した預言」を取り上げて、
「だから、聖書の預言というのは当たっているんだよ。絶対に信頼がおける書物なんだよ」
と諭したのである。
しかも

>では、選り抜きのヤツを。


としてこれらの預言を取り上げた。
つまり、「誰が見ても成就したと思えて、最も解り易い例」
としてこれらの記述を取り上げたのである。


その手法として、イエスの言葉(預言)が成就した、ということを間に挟んでイザヤ書とエゼキエル書という旧約聖書の預言も成就した、
つまり、神様の計らいというのは何千年というスパンを超越して成就するものですよ~神様は何て素晴らしくも有難い存在なんでしょうか、
という論法である。

ただし、ここに取り上げた解釈も勿論受け売りであり、クリスチャンならば誰もが知っている有名な記述である。
このおばさんが自分独自の自説、解釈なんか出せる訳が無い。
要するに「あなたは聖書についてあまり知識が無いようだから私が教えてあげましょう」
と得意満面になっているのだ。


それで、このおばさんが、
「明らかに成就した預言」として取り上げた、

『 主は、国々のために旗を揚げ、イスラエルの散らされた者を取り集め、
ユダの追い散らされた者を地の四隅から集められる。
イザヤ書11:12』


『 わたしはあなたがたを諸国の民の間から連れ出し、
すべての国々から集め、あなたがたの地に連れて行く。
エゼキエル36:24』


が、昨日のブログ主が、

>もっとも、再臨が近づいた「予兆」は、知ることができる。聖書には、再臨の前にどのようなことが起こるかは述べられているからだ。その中でも重要な「しるし」が、「ユダヤ人がイスラエルの地に帰還し、祖国を再建すること」である。そしてこれは1948年のイスラエル建国によって実現した。それから既に70年近くが経過している。しかしユダヤ人が祖国を失ってから1900年も経っていることを考えれば、わずかの期間だ。再臨は、相当近づいていることが伺える。だが、それが更にまだ何年か先なのか、もう明日にでも起こるのかは、誰にもわからない。


と書いた記述だな、と直ぐに解ったのである。
このイザヤ書とエゼキエル書の預言はかなり有名なものである。
この「イスラエル建国を預言した(と解釈されている)記述」には他にも、


16:14主は言われる、それゆえ、見よ、こののち『イスラエルの民をエジプトの地から導き出した主は生きておられる』とは言わないで、
16:15『イスラエルの民を北の国と、そのすべて追いやられた国々から導き出した主は生きておられる』という日がくる。わたしが彼らを、その先祖に与えた彼らの地に導きかえすからである。
(エレミア書)


などいくつかある。
そして、これらの記述が「1984年のイスラエル建国を預言した記述である」
というのはクリスチャンの間ではかなり有名なもので、しかも、クリスチャン達は

「この預言は1984年のイスラエル建国によって成就した」
と思い込んでいる。
これに異議を唱える人はほとんど、というか、まずいない。

つまり、クリスチャンの間ではこれは既に定説、常識になっている解釈である。


ただ、このおばさんは「これらの預言がイエス再臨のしるし、前兆である」
とは言っていない。
「聖書の預言の中で明らかに成就した預言」であり、「聖書の信頼性の証拠のひとつ」、として取り上げたのである。


そして、前のブログ主の方は、当然、「これらの預言(イスラエル建国の預言)が成就した預言だ」

と認めた上で、
更ににこの「1948年のイスラエル建国はイエス再臨のしるし、予兆である」
と主張したのである。

だから、もし、「これら旧約聖書のイザヤ書、エゼキエル書、エレミア書の預言が、実はイスラエル建国を預言していたものではなかった」
となったら、これを土台にした
「1948年のイスラエル建国はイエス再臨のしるし、予兆である」、
という思考、主張も当然崩れてしまう。

「当たっていない預言、まだ成就していない預言」がイエス再臨のしるし、予兆にはならないからだ。

では、それについては明日検証しよう。