天使軍団は今に至るまでに既に11回も介入していた。その3 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

さて、このシリーズが途中だったので仕上げてしまおう。
5月17日の記事にこう書いた。

>「天使軍団の説教、つまり、地球人に未来を理解させることは思いのほか難しくて、その説教期間がどんどん長くなっていってしまった=過去へと遡って介入せざるをなかった」


これの具体的な説明として、
>初めは、10年前まで遡って教えればいいだろう、~で駄目で。
じゃあ、50年前まで、~で駄目で。
じゃあ、100年前までで、~で駄目で。
じゃあ、500年前までではどうか? ~で駄目で。
じゃあ、1000年前までではどうか? ~で駄目で。
じゃあ、1500年前、2000年前、とやっていって、ついに2500年前までも遡ってしまったのである。


と書いた。
しかし、「では、天使軍団は何回くらいやり直し=再トライをしたのだろうか?」
ということはまだ説明していなかった。
「そんなことは解らないんじゃないの?」
って言うかもしれないが、その回数が解るのだ。
(既にこのシリーズのタイトルで書いてしまったが)
その回数を告白したのではないか?
と思われる詩がある。


ノストラダムス4-30
十一回を超えて 月は太陽を欲しないだろう
両者ともに度数において増減を経る
低く置かれすぎるのでごくわずかの黄金し縫わぬ
飢饉と疫病のあとに秘密があばかれよう
(山根和郎 訳)


この1行目
>十一回を超えて 月は太陽を欲しないだろう


ここでは、「月と太陽」が何を意味するのか?
が問題だ。
この詩に限らないが ノストラダムスの詩を予言としか考えない研究家は、
「月はイスラム教の国のシンボルだからイスラム圏のどこかの国を、太陽は日本のシンボルだから日本を指している」
などとと解釈しているが、ノストラダムスの意図を理解していない非常に低次元な解釈だ。
ノストラダムス自身が「私の作品は聖書と調和している」
と解読のヒントを与えているのに、それを全く無視して低次元のこじつけに終始している。
それで、聖書を読むと、創世記の冒頭に次の記述がある。


1:16神は二つの大きな光を造り、大きい光に昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、


大きな光とは太陽を、小さい光とは月を指している、とは明白である。
太陽に昼をつかさどらせ、月に夜をつかさどらせた、とある。
これは「太陽=昼、月=夜、と読み代えていきなさい」という指示だ。
そして、この少し前に、


1:5神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。


とある。
つまり、光=昼=太陽、であり、やみ=夜=月、である。
更にその前にこうある。


1:3神は「光あれ」と言われた。すると光があった。

1:4神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。


「神は光を良しとされた」ということは暗に「神はやみは良しとされなかった」
と言っているのだ。
つまり、光=良し=善、であり、闇=不良=悪、である。
聖書の冒頭の数行にに早くも

「聖書とノストラダムスに出てくるこれらの語は以下こう読み代えていきなさい」という指示がある。
預言解読の初歩、基本中の基本なのだが、従来のノストラダムス研究家は

「太陽や月はどこかの国の暗喩だ」

と勝手に考えて、勝手な解釈を披露している。
どういう精神構造をしているのだろうか?

また、光、太陽はキリストのシンボルである。
「闇、夜」といえばイメージからしてもサタン、悪魔の象徴である。
だから太陽は天使軍団を、月は悪魔軍団を指している、と考えるのは当然ではないか。
子供でも解る(白鵬風に)。
これはヘブライ系預言の基本である。


もともと預言書とは、

「時空を超えて、歴史を変遷させて繰り広げられている悪魔軍団と天使軍団の地球争奪戦」
を描写することがメインテーマである。


それなのに、何かの下らない小事件にこじつけることしか考えないとは、何て低次元なのだろうか?
この基本すらわきまえていないで「イスラムだ、日本だ」なんてこじつけようとしている研究家がのさばっているのだから情けない。
あるいは、錬金術的に月=銀、太陽=金と考えて、「どこかの時代の経済を予言したものだ」
とする解釈も同様に低次元だ。
さて、1行目に戻るが、

>十一回を超えて 月は太陽を欲しないだろう


これは、
>十一回を超えて 月=悪魔軍団は太陽=天使軍団を欲しないだろう

という意味になる。

これは、十一回以上も 月=悪魔軍団は太陽=天使軍団の挑戦を退けた、
という意味ではないか、と解釈できる。
つまり、「天使軍団は11回以上も、悪魔軍団から地球の覇権を奪い取ろうと挑戦したが、いずれも失敗した。
天使軍団は、地球人に未来を理解させようと、預言書を歴史に付加したり、など11回以上もいろいろトライしたが、結局、期限=1999年までに地球人に未来を理解させることはできなかった。」
という意味だ。


ノストラダムスには1000篇近くの詩があるが、天使はこのように、さりげなくあちこちの詩でいろいろな情報を伝えているのである。
勿論、それは最終的にそれを理解して欲しいからだ。
さて、他の行だが、4行目に


>飢饉と疫病のあとに秘密があばかれよう


とある、「飢饉と疫病」というのは2016年の7月以後に悪魔軍団が仕掛けた大艱難である。
「その大艱難の後に秘密があばかれよう」とはどういう意味だろうか?
大艱難が始まってしまったら、もう天使は二度と来ない。
完全撤退で引き上げてしまう。
大艱難が始まってから預言書の真意を理解しても手遅れではないか?
だから、この行はおかしいのではないか?と思うかもしれない。
しかし、この思考は「この歴史しか考えない」という単純思考だ。
そうとしか考えられないのは素人だ。

ノストラダムスの詩というのは「歴史の変遷を描写したもの」なのである。
だから、この飢饉と疫病というのは

「前史=悪魔軍団だけが未来から戻ってきた歴史、の飢饉と疫病を指している」、と考えるべきだ。
つまり、
「天使軍団が未来から戻って来た時には既に地球の覇権は悪魔軍団に盗まれていた。
天使軍団は、その悪魔軍団が地球人を騙して地球の覇権を盗み取った過程を綿密に調べた。
すると、悪魔軍団がまず疫病をばら撒いて、大飢饉を引き起こして、地球人の人口と勢力を減らしてからキリストを装って降臨して地球人を騙した、
というその過程、経緯が判明した。
そして、それを預言書に書いた=秘密を暴いた」
というのである。
だから、


>飢饉と疫病のあとに秘密があばかれよう


というのは、
「前史で悪魔軍団が疫病と飢饉を引き起こした歴史があり、それを調べた天使軍団がその経過を預言書に書いて地球人に知らせた。」
という意味であり、「歴史の変遷を高い視点から俯瞰して描写した表現」なのである。
さて、他の行も簡単に説明すると

>両者ともに度数において増減を経る


これは、「悪魔軍団も天使軍団も既に両者共に歴史に介入してきていて、お互いに何度も歴史を、自分達に都合の良いように改変させてきた」
と解釈できる。


>低く置かれすぎるのでごくわずかの黄金し縫わぬ


「黄金」というのは錆びない金属だから「永遠の命」の象徴である。
そうすると、これは、
「天使軍団の救済活動は(地球人から)非常に低くしか評価されなかったので、天使達はごく少数の義人しか引き取れなかった。」
あるいは、
「地球人は預言書の真意を理解できずに過小評価しかできなかったので、ごく少数の者しか永遠の命を得られなかった」
と解釈できる。


このように、歴史の変遷の大枠が解り、天使達の意図が解ると、それまで、
「どうにでも解釈できる曖昧で漠然とした謎めいた詩」
としか思えなかった詩の真意を徐々に理解できるようになる。