ノストラダムス 第2章41番  雲が太陽を二つ出現させるだろう。 | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

ノストラダムス 第2章41番


巨星が七日間燃えつづけ
雲が太陽を二重に見せるだろう
獰猛な巨犬がひと晩じゅう吠え
法王が居所をかえるだろう
(山根和郎 訳)


大きな星が七日間燃えるだろう。
雲が太陽を二つ出現させるだろう。
太ったマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、
大祭司が土地を変えるであろう時に。

(ノストラダムスの大事典の訳)


この詩は、以前は「ファチマの奇跡」の描写かと考えていたのだが、
もっと遥かに大きく深い意味が込められて作製された詩であると考えるようになった。
理解し易いように時系列と歴史の変遷に沿って並び替えて説明していこう。

3行目、
太ったマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、


マスチフ犬とは大型の英国種の番犬である。

「犬」というと、ノストラも「セザールに宛てた手紙」でも引用していた。


聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。(マタイ7-6)


すなわち、「犬」とは、「聖なるもの(聖書、預言、預言者)の価値を理解しないで攻撃してくる敵対者」、
の暗喩である。


そして、「夜」は闇の子、サタン、または無知蒙昧を象徴している。
そうすると、

太ったマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、


とは、人類が夜=無知蒙昧な時代においては悪魔軍団が(地球と人々を)支配している。
と解釈できる。

2行目、
雲が太陽を二つ出現させるだろう。


「雲」とは、UFOの暗喩である。
イエスは雲に乗って昇天したが、雲に乗って再臨する、と予告されている。(使徒言行録1-9~11)
そして、太陽とは、光の子である天使、キリストの象徴である。
そうすると、

雲が太陽を二つ出現させるだろう。


とは、「雲(UFO,天使的未来人)は歴史に二つの太陽(二人のキリスト)を出現させた(派遣した)」と解釈できる。
「二人のキリスト」とは、イエスとノストラダムスか、あるいはヨハネの黙示録11章の「二人の証人」と考えても良い。
「ノストラダムスは自分よりも後の時代について記述した」と考えると後者になるが、
どちらに取ってもそのうちの一人はノストラダムス自身である。


4行目、
大祭司が土地を変えるであろう時に。


地球人がイエス(天使軍団)を呼んで、本家であるキリストが現われて、直接人々を支配管理するようになったのなら、代理人であるローマ法王もローマカトリックも教会も必要なくなる。
ただし、今回のように、天使王国が成就できずに、悪魔帝国が続いた場合でも、21世紀以降の第7千年紀には、悪魔軍団によってローマカトリックとキリスト教、教会は全て廃絶されるので、この表現は当てはまる。
どっちみちカトリックと教会は廃絶されるのである。


あるいは、 terroir を地球と取り、大祭司を天使軍団と取ると、

「天使軍団が地球を変えた~天使軍団が地球の歴史を変えていった」

という意味だとも解釈できる。


1行目、
大きな星が七日間燃えるだろう。


聖書においては、「7」は「全ての時間」の象徴である。
「大きな星」を創世記冒頭の「二つの光るもの(太陽と月)のうちの大きい方」すなわち太陽と取ると、太陽は光の子、キリストの象徴である。
そうすると、これは、
「天使軍団は人類の全ての時代まで遡って調査した」と解釈できる。
これは、ヨハネの黙示録の
22:13わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。


と関連していると思える。
あるいは「第7日目に」と序数的に考えると、
太陽(キリスト)は第7千年紀に輝き続ける。
となる。
「7日目」とは、神が天地創造を終えて休んだ日(安息日)であり、また、第7千年紀は、キリストが支配する天使王国(御国)が建設されるべき時であり、それは来史の21世紀以降にあたる。
来史(天使軍団が地球の覇権を取った歴史)では、太陽=キリストが輝き続ける、
という意味になる。
これは、ヨハネの黙示録の

22:3のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、
22:4御顔を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名がしるされている。
22:5夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。

と関連しているように思われる。
 
この詩も遥か高みから人類の歴史を俯瞰して描写したものである。
では、この詩を、歴史の変遷順に並べ替えてもう一度簡単にまとめてみよう。


太ったマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、
~人々が無知蒙昧な時代ではサタン、悪魔軍団が地球を支配していた。


雲が太陽を二つ出現させるだろう。
~しかし天使軍団が未来から戻って来て二人のキリストを派遣し、福音が付加された。


大祭司が土地を変えるであろう時に。
~天使軍団は地球人の歴史に干渉して歴史を変更させていった。


大きな星が七日間燃えるだろう。
~第7千年紀にはキリストが支配する天使王国が成就するだろう。


こう解釈すると、この詩は意外に簡単で理解し易いのではないだろうか。