7年間の艱難期、3年半の大艱難期というものは存在しない、その2 | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

今日は、このスレタイを証明しよう。
昨日は、ダニエル書とヨハネの黙示録の記述から、


>こうして、獣=反キリストによって下準備をさせておいて、準備が整ったところで本体の悪魔軍団が神を装って降臨して来る。


というようなことが解った、とした。


> 13:5この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。

(ヨハネの黙示録)


そして、この獣=反キリストが活動する期間は 四十二ヶ月=3年半だと書かれてある。


「7年間の艱難期、3年半の大艱難期が存在する」と主張している研究家は、この3年半というのをそのまま受け取っている。
しかし、私はこの「四十二ヶ月=3年半」というのは、実際の期間ではなくて、喩え、暗喩だと思う。


9:27彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。
(ダニエル書)


それは、この記述に答えのヒントが隠されている。
ただし、この一週、週の半ば、というのは7年間、3年半に変換されている。
3年半というのは、「7年間の半分」から導き出された期間なのである。


>そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。


これは、「週の半ば=3年半めに地球人の宗教を廃絶し、その後(後半の3年半を)支配していく」
と考えられている。
この「前半ではなくて、後半の3年半を獣=反キリストが支配していく」というところが鍵というかポイントなのである。


聖書においては、「7」とは、時間的な意味での完全数、つまり「全ての時間」の喩え、象徴なのだ。
これは、聖書の冒頭で、


2:1こうして天と地と、その万象とが完成した。
2:2神は第七日にその作業を終えられた。すなわち、そのすべての作業を終って第七日に休まれた。
2:3神はその第七日を祝福して、これを聖別された。神がこの日に、そのすべての創造のわざを終って休まれたからである。
2:4これが天地創造の由来である。
(創世記)


と書かれてあるからだ。
そして、


「主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。」
(ペテロ第二、3-8)

という記述とあわせて、
「人類に与えられた全ての時間を7千年間に喩えた」
と考えられる。
この場合、第7千年期は安息日に相当し、これが(天使が勝利した場合の)千年王国、至福千年になる。


だから、ダニエル書の1週間とは、ただの7日ではなくて、「7千年間=人類に与えられた全ての時間」を暗示している、と考えられる。

だが、実際に人類に与えられた時間は永遠である。
そして、悪魔軍団が地球を支配した場合、それ以後の悪魔帝国も永遠に続く。

そして、「永遠に続く時間の中においてのある時点」、というのは、「7千年間の半ば=週の半ば」と象徴的に表現できないだろうか?


だから、「週の半ばに悪魔軍団が来る」というのは、
「ある時点、ある年に悪魔軍団が来て、以後、永遠に地球を支配していく」
という象徴的意味だと解釈できる。


決して「3年半の期間だけ獣、サタンが支配する」
という意味ではない。


だから、もともと、聖書では
「7年間の艱難期、3年半の大艱難期がある」
なんてことは預言していない、
と解釈できる。