7年間の艱難期、3年半の大艱難期というものは存在しない、その1 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

9月8日に

「3年半、1260日の謎解きの答えはダニエル書第12章にあった」
という記事を書いて、聖書のあちこちに出てくる

「「三日半、週の半ば、ひと時とふた時と半時、3年半、1260日」

についての見解を出した。


だが、これには別の解釈もできるので、それを考えてみよう。

聖書研究家の間では、
「終末においては、7年間の艱難期というものがあり、それは前半の3年半の小艱難期と後半の3年半の大艱難期とに分けられる」
という説がよく言われている。


これは、キリスト教、聖書預言の研究家の間では定説のようなもので、これに関連した本を読むと必ず出てくる。


だが、私がノストラダムスの預言を解読した結果では、未来においては、
7年間の艱難期、3年半の大艱難期というものは存在しないのである。

艱難期というのを

「悪魔軍団が地球人征服の為の戦略の一環として、疫病と大飢饉を用いて地球人の人口削減を図る期間」
と考えると、これはある年の7月から始まるが9ヶ月間しか続かない。
翌年の4月には悪魔軍団が降臨して来る。
それから悪魔軍団は悪魔帝国を築いていくのだが、これは永遠に続く。
なにも、3年半、7年間、と区切る必要は無い。
となると「7年間の艱難期、3年半の大艱難期がある」
とする解釈は間違っているのではないのか?
と思われる。


これを今一度検証してみよう。

まず、「7年間の艱難期、3年半の大艱難期がある」
という説は聖書の中のどの記述を根拠としているのだろうか?
というと次の記述だ。


9:27彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。
(ダニエル書)


ここにも昨日解説したイエスの言葉、


>24:15預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、
24:16そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。
(マタイによる福音書)


の中にでてきた「荒らす憎むべき者」が出てくる。
ただし、ここでは、「荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。」
となっていて、多少表現は違うが。


それで、「7年間艱難期説」を主張する人は、ダニエル書9-27の「彼」を、獣=反キリスト=不法の者=反キリストを演じるある一人の特定の地球人、
と受け取っている。
つまり、ヒトラーのような独裁者ではないか?
と考えている。


>そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。


この「犠牲と供え物」というのは、「エルサレムの神殿で行われている主に捧げる犠牲と供え物」
だと解釈されている。
ダニエルはバビロン捕囚時代のユダヤ人だから、これを考慮したのだろう。
つまり、
彼=獣=反キリストは神殿を破壊し、ユダヤ教の儀式を廃絶させる、つまりユダヤ教そのものを廃絶させる、
というのだ。


この記述から、
そのヒトラーのような独裁者は、初めは良い人のように見せ掛けて人心を掴み、世界の実権を握るが、3年半を過ぎた頃になってから、独裁者としての牙をむき出し、本性を顕にして、世界中の宗教を弾圧、廃絶させて恐怖政治を敷きだす。
これが後半の3年半の「大艱難時代」だ、
というのだ。


その時に「また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。」
というのである。
ただ、これは、原典の翻訳の問題もあると思うが、このままの日本語訳で考えると、


「地上に獣(反キリスト)がいるところに、荒らす者が憎むべき者の翼に乗って来る」、となる。
「翼に乗って来る」というと雲かUFOに乗って、天から降りて来る、というイメージになるのだが。


さて、これとリンクした記述、同じような記述が黙示録にある。


13:1わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。
13:2わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。
13:3その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、
13:4また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。
13:5この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。
13:6そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。
13:7そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。
13:8地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。
13:9耳のある者は、聞くがよい。
13:10とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。
(ヨハネの黙示録)


ここに、

>13:5この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。


とあるが、「四十二か月」とは3年半である。
これが3年半の大艱難時代を指している、と解釈されている。
つまり、黙示録の13-1~10はダニエル書9-27のより詳細な解説である、
と考えられる。


>13:4また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。

黙示録では「龍と獣」が出てくるが、龍とは「年老いた蛇」で(イメージ上の)サタン、悪魔を指している。
私は、この龍とは宇宙にいる悪魔軍団(の本部)を指している、
と思う。
つまり、


>龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで


というのは、
宇宙にいる悪魔軍団は、地上にいる誰か手先の人間を、獣=反キリストを演じる一人の者=ヒトラーのような独裁者に仕立て上げ、その者を操っていろいろな奇跡を演じさせて、人々を信用させ、また、騙して龍(悪魔軍団)と獣(反キリスト)を拝ませる、
と解釈できる。


つまり、地球人を騙して、いつの間にか、悪魔崇拝をするように誘導する、
というのだ。


>13:3その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い


その独裁者は、死ぬほどの傷を受けて、死んだかと思われたが、その傷も治ってしまい復活した、と。
これはイエス・キリストの復活を真似したのだろうか?
この奇跡によって、人々は、その獣(反キリスト、偽キリスト)を本物のキリストだと信じてしまうのだろう。
それで、全世界の人は驚き畏れてその獣を拝み従った、と。

こうして、獣=反キリストによって下準備をさせておいて、準備が整ったところで本体の悪魔軍団が神を装って降臨して来る、と、

こういうシナリオになっているようだ。
これでは騙されてしまうわな。
こう考えると、ダニエル書の

>9:27彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。


という言葉もより理解できる。