鮎食川を渡った後少し坂を登り、細い路地をくねくね歩いていると‥
8:20
あっというまに14番常楽寺に到着。
山門はなく、石柱の入り口がある。
広い境内。
断層がむき出しになった岩場の庭がある。ブラタモリで紹介されていた流水岩をよじよじ登る。
時々、古い碑がある。
平坦な道を歩いていると‥
またすぐに、次のお寺に着いた。
9:05
15番 国分寺
修理中のため、簡易の本堂だった。
人も増えてきて、御朱印所は行列ができていた。
ここからも平坦な道が続く。
広い広い国道192号を横断して、住宅地を歩く。
昨年の5番~9番辺りの同じような田舎道に思えるのだが、こちらのほうが若干街に近いせいか?すれ違い様挨拶されたりなどは皆無で、どちらかというと見ないようにされている気さえした。
それにしてもアスファルトは脚に響く。嫌いだった未舗装の道が少し恋しくなった。
9:50
町中にでーんと山門が現れた、16番観音寺。
ここで、襟に梵字の版を押してもらえると聞いていたが、案内がどこにも書いていなかった。
諦めようとしたが、再度御朱印所で訪ねると、価格を教えてくれた。
年期の入った木版に黒墨?を塗り、丁寧に襟に押す。
汗の乾きやすい生地の白衣を着ているが、生地によっては墨を弾いて洗濯で落ちてしまうこともあるらしい。綿のほうが良いとのこと。
乾くまで時間がかかると聞き、リュックに掛けて歩くことにした。
(一応帰宅後、数日干して置いてから洗濯した。)
11:35
井戸寺に到着。
広いお寺だった。
広い本堂と、ぴかぴかの御朱印所で、遍路グッズの販売もしていた。
目標はここまでだった。
一応、ゴールだ。
‥感動は込み上げない。なぜ?
脚の痛さはとっくに限界を越えていた。
徳島駅に戻るのに、オタラは歩きたかったのだが、歩くのは無理だと、バスに乗りたい、と懇願した。
御朱印所にある時刻表をみると、最寄りのバス停にバスが来るまで1時間もあった。
すぐ近くのローソンに行って打ち上げのつもりのアイスラテを飲んだ。バイク遍路の兄さんが休憩していて、こちらから話しかけた。ゴールデンウィークで廻る予定だという。海沿いの道をさっそうと走るのは気持ちいいだろうな、と想像すると、バイク遍路も楽しそうだなとはじめて思った。(バイク乗れないけど)
そこに、以前歩き遍路をしたというおじいさんが話しかけてきた。しばしおしゃべりする。
思えば、昨年より今年は、知らない方と話す機会がかなり少なかった。徳島のなかだけでも、場所によってずいぶん雰囲気が違うものだな。
バス乗り場へ。
バスに乗り、最後列から徳島の街を眺めた。
今後を考え、18番、19番を車で打つことに決めた。
そうすれば来年、3日間で徳島の寺を終えることができる。
ここまでこだわって歩いてきたのでかなり迷いがあったが、今にも降りだしそうな雨を理由に決行することにした。
徳島駅に到着。パーキングに停めてある車に戻り荷物を下ろす。
駅のキオスクでお土産を買い込み、観光案内で来年のために菅笠を買った。
車に戻っていざ出発。
さて、なにはともあれご褒美徳島らーめんを食べよう。
国道55号を目指す。
【買ってよかったお遍路グッズ】
超速乾白衣。愛用品です。
先達オタラはパンツも遍路用。