男性が結婚相手を選ぶ場合、女性の場合と比べると問題は大きくありません。
なぜなら、女性に対する依存度が、そもそも低いからです。
具体的に言えば、たとえば経済的な面だと、一般的に男性の方が高収入ですから。
婿養子でもなければ、結婚によって生活が大きく変わることもないでしょう。
そんな男性でも、結婚相手に悩むことがあります。
「本当にこの人で良いのだろうか?」
たとえば性格は良いのだが、彼女の兄弟や親に問題がある場合など、結婚した場合の責任を考えるかもしれませんね。
もし、そういうことで悩んでいる男性がいたら、こうアドバイスしましょう。
「責任を負うのが怖いのなら、結婚しない方がいいですよ。」
結婚による責任は、今の相手の状況だけで決まるものではありません。結婚後に、どう変わるかわからないのです。
ですから、「責任を負う」ということに不安を感じているなら、そもそも結婚なんてしないことですよ。
これは事実婚でも同じです。法的に責任を問われなければ問題ないのですか?あなたは、その程度の人間ですか?
つまり、問われているのは責任ということに対するあなたの心構えなのです。あなたという人間が、どういう人間なのかということが問題なのです。相手の問題ではありませんよ。
ではそういう責任ではなく、相性を心配しているとしましょう。この人とずっと、上手くやっていけるかどうかと。
ちょっと女性っぽい悩みですが、そういう方にはこう申し上げましょう。
「結婚相手なんて誰でも同じですよ。」
相手がどうとか言っているうちは、まだまだ幼すぎます。相手はどうでも良いのです。問題なのは自分です。
中国の三国志に登場する諸葛亮孔明は、村の醜女と結婚したそうです。
あれだけ優秀な人なのに、選べばもっと美女と結婚できたはずなのに、どうしてそうしなかったのか?
その答は書かれていませんが、私は、孔明にとって結婚相手は誰でも良かったのだと思います。
「誰でも良い」と言うと、選ばれた女性に対して失礼な感じがするかもしれませんが、そうではありません。
結婚相手を選ぶ条件を、その女性に置いていないということなのです。
たとえば、美人だからとか、家柄が良いからとか。そのように、条件を相手に求めていないのです。
もちろん、きっかけはあるでしょう。「この人と結婚したいな」と思うきっかけです。
でも、いざ結婚を決意するときは、それを条件とはしません。何を条件とするかというと、「自分が決めた」ということを条件とするのです。
自分が結婚することに決めたのだから結婚するだけ。そう考えれば、相手がどう変わろうと関係がなくなります。
結婚に悩む人は、相手や状況が変わることが怖いのです。
性格が良いと思ったのに、結婚したら意地悪になったとか。思い描いたとおりにならないことが不安なのです。
でも、人は変わります。そして、他人を変えることはできません。その人が変わりたいように変わるだけです。
だとしたら、思い描いたとおりにならなくても当然ではありませんか?
思い描いたとおりになることを求めるのではなく、その時その時の相手を、状況を、受け入れれば良いのです。
そう決意することが、自分が決めるということなのです。