結婚相手に相応しいかどうかという問いに、「結婚相手なんて、誰でも同じですよ。」と答えますと書きました。
これはいささか、乱暴過ぎましたね。反省します。
言ったことが乱暴なのではなく、説明の仕方が乱暴だったという意味です。
もっと丁寧に説明しないと、その意味がわかりませんよね。
ということで、今日はその意味を少し説明しましょう。
まず、たとえば神を信じているような人だったら、次の言葉だけで理由になるでしょう。
「人生に起こる出来事はすべて必然で、無駄なことは何一つありません。」
神がこの世を創り、私たちを創ったなら、その私たちに意味のないことをさせるはずがありませんから。
だからどんな出会いであっても、それは必然なのです。結婚してどんなことになろうと、それは自分のためです。無駄ではないのですから、迷う必要性がないでしょう。
でも日本人は特に、神どころか信仰さえ持たない人が多いです。
そういう人でも引き寄せの法則とか、原因と結果の法則、潜在意識の働きなどは信じるから不思議です。
まあでも、そういうものを信じておられるなら話は速いです。
これらはすべて、現実は自分が作ったと言っています。まあ神ではないので、創造したというより、引き寄せたと言う方が正しいかもしれませんが、言ってることは同じことです。
なぜそんな風になっているか、ご存知ですか?
そんな風になっているのが、まさか偶然だなんて思ってませんよね。そう、何らかの目的をもって、そうなっているはずです。
だとしたら、現実を自分で引き寄せているのですから、自分で刈り取らなくてはならないでしょう。聖書に書かれている通りです。
わかりにくいですね。逆から説明しましょう。
行動によって何かを変えようとしても、無駄だと言うことです。
思いが現実を引き寄せているのですから、変えるべきは自分の考え方なのであって、行動ではないのです。ましてや他人や環境でもありません。
したがって、結婚相手が現れた時、相応しいかどうかを悩んでも意味がないのです。出会ったということは、もう運命なのですよ。
もちろん、行動を変えることで回避することが可能なこともあるでしょう。
少なくとも、その人との結婚ということは、回避できるでしょう。でも、自分が変わらなかったら、同じような現実を引き寄せます。
だから、人生に抗っても意味が無いのです。
それに、そういう現実が引き寄せられるのは意味があります。
それを体験することによって、自分の思いに気づくことができるからです。
自分の思いに気づけば、それを変えることができます。そうすれば、新たな思いに合った現実が引き寄せられるでしょう。
だから、悩まずに体験したら良いのです。
そして体験して上手く行かない(=自分らしくない)ときは、考え方を変えたら良いのです。
何度でも、好きなだけ体験したら良いのですよ。
「結婚は一度だけ」と考えることは自由ですが、その制約が他人の価値観を無批判に受け入れているだけなら、自分の自由を自分で縛ることになります。
自分が自由でなければ、幸せにはなれませんからね。
男性が結婚を決めるときの悩みについて書いてきたので、今度は女性の悩みについて書きましょう。
「彼と結婚して、間違いないでしょうか?」
そう尋ねたい気持ちになる女性は多いものです。
男性と違い、女性は結婚によって生活が大きく変わるケースが多いです。
まず、姓が変わることで、社会との関わり方が変わってきます。
また、すぐに仕事を辞めないまでも、妊娠出産を機に専業主婦になる人も多いでしょう。
そうなると、経済的に男性に完全依存する形になります。
その結婚相手である男性が、ギャンブルや女性にのめり込んだりして、生活費を入れてくれなくなったら大変です。
優しそうに見えた男性が、実はマザコンで義母の言いなりだったりすると、夫婦のことでさえ2人の話し合いでは決められなくなることもあります。
そんな心配があるのですから、女性が結婚相手を決めるのに慎重になるのは、当然のことと言えるでしょう。
では、そんな女性から「この人に決めて大丈夫でしょうか?」と問われたら?
私なら、こうアドバイスします。
「結婚相手なんて、誰でも同じですよ。」
「あれっ、男性へのアドバイスと同じじゃないですか!?」
気が付きました?そう、男性と同じです。女性の場合でも、最終的には自分自身なのです。
ただし、どうしても男性に依存しがちな女性に対しては、以下のことも付け加えます。
「いざとなったら、いつでも自立できるように考えておくこと。これを絶対に忘れないで。」
一時的に専業主婦になるのは良いでしょう。でも、いつでも仕事に復帰できるようにしておくことです。
本当は、心構えだけあれば良いのです。人間、いざとなればどうにでもなりますから。
でも、準備ができていたら、決断が楽になるでしょう。
男性に依存せず、対等であり続けること。それが女性に求められることです。
もちろん中には、女性の方が高収入で、いざとなったら男性が仕事を辞めて専業主夫になるケースもあるでしょう。
そういう夫婦の場合は、男性の方が自立する覚悟を持つ必要がありますが、これはあまり問題になりません。
なぜなら男性には、男は働くものだという常識があるからです。
女性は、妊娠出産で長期間職場から離れることを余儀なくされ、復帰する意欲がそがれることがあります。
それだけに、普段からしっかりと考えておくことが重要なのです。