イントゥ・ザ・ワイルドという映画を観た。
一人の青年が、金も家族も捨て、ひたすら北に旅をする映画だ。
彼は当時23歳。
俺も当時、旅にあこがれたもんだ。
確かあれは暑い夏の日々、旅なんてもんは急に思い立つもんで、
原付で大阪までいこうと思い立った。
さて出発。 もちろん一人で
ぶいーん
いきなり、方向を間違えていたことに気づき、45分ロス。
さらに夜中のでかい道の交差点で、暴走族、すなわちゾッキーに出くわす。
俺は青信号。やつらは赤信号。でもあいつらは赤はすすめ、
俺はなんとか避けながら渡った!こえーしやべー!
と思った矢先、うしろから何トンかトラック!
がっし-----ん!
ぶつかった…
と思ったら、ミラーがくるくる回転して、ならえ右になってた。
命には別状なし!
さらに進み
箱根の峠についた。
真夏なのにとてもさむい。
もっていたカッパ代わりのスノボウェアが大活躍。
と思って着替えてた矢先…
向こうに犬が
こっち見てる。
近づいてくる。
ほえてる。走ってくる!
やべーしこえー!
野犬に襲われてる!!!
間一髪逃げた!心臓がばっくばく。
足が長くて、でかくて、白に黒いぶちぶちな犬だった。
あれ? ダルメシアン?
ダルメシアンは恐ろしいぞ!
さらに進むと静岡の山々に突入した。
しかし、貨物トラックがわんさか、俺は原付。
かなりでかいトンネルの中は轟音と爆風とトラックのあおりとエアブレーキの
脅しに、はじめて死を感じる恐怖を味わった。
原付はたよりなく、風にあおられ、左右に振られ、爆風で前はかすみ、
恐怖は絶頂に達した!
続く…