32のエアコンコンプレッサーは良く壊れます。
リビルトに交換して2年で電磁クラッチが壊れた、とかコンプレッサー本体からガス漏れしてるとか
本体がブローしたとか、色々です。
バブルの頃の車なので、余計な機能を付けた為
コンプレッサー本体の内部構造が33や34とは違います。
単純な構造の33、34コンプレッサーの方が壊れにくいですね。
しかも大きさが小さいので、少し軽量化できます。

某所から32用の134a変換KITが出ていますが、
欲しいけど値段がちょっと高いので手が出せない・・・と言う方は多いかと
思います。
今回作業の32はコンプレッサーだけBCNR33用を使って134aにします。
この方法で半額以下で134a化することが出来ます。
※あちらはエアコンシステムをほぼ全部交換するので、
場合によって(フルでリフレッシュする場合)は良いかと思います。
必要部品は
・コンプレッサーはコアの返却が出来ないので、新品前期の33用コンプレッサー
・33前期用コンプレッサー配管2本
・コンプレッサープーリー径が違うので10mm短いエアコンベルト
・エアコンガス
コンプレッサーと配管取り外しの作業手順はちょっと省きます。

32と33のコンプレッサーとでは、コンプレッサーに入る口の径が違うので
33用の配管が必要です。
何故、前期を使うかと言いますと、万が一壊れた場合リビルトの設定があります。
後期は何故かリビルト設定がありません。。。
作業ですが
①まずコンプレサーを交換
※ブラケットはそのまま使えます。
②低圧側(車両後ろ側に行く)配管は33用がそのまま取り付けできます。
高圧側(車両前側に行く)配管ですが、形が全然違うので、2個1に加工します。
私は32と33の配管を切って溶接して繋げる方法を取っています。
エアコンガス注入口の形が高圧、低圧で違ってしまうので、もし使用するゲージマニホールドがR12,134a兼用で無い場合はレトロフィット等を使って対応します。

↓

③配管を組んで、ベルトを取り付けてエアコンガスを入れて終了です。
これで最低限の作業で134a化することができます。
細かい事を言うとR12と134aでは圧力が違うので、制御的に少し問題があるのですが
これまでに何台も作業しましたが、問題が発生したことは無いので大丈夫だと思っています。