マイクロソフト、新型AIパソコン発表-アップルとグーグルに対抗 | ITCトレンダー・カワピーの気になるブログ‐ゲーム、PC、デジタル機器情報

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(ブルームバーグ): 米マイクロソフトは20日、人工知能(AI)機能を搭載した新しいソフトウエアとコンピューターを発表した。AI時代の幕が開ける中でアルファベット傘下グーグルやアップルを打ち負かすための取り組みを強化する。


  サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は20日にワシントン州レドモンドにある同社施設で開催されたイベントで、AIに特化したパソコン(PC)の新しいカテゴリーが「Copilot+PC」と呼ばれると発表した。


  マイクロソフトのPC「Surface」シリーズと製造パートナーが投入する機種は、AI処理に特化した特別なチップの搭載などが寄与してより高性能となり、アップル製PCの上位機種「MacBook Air M3」よりも58%高速処理が可能になると説明した。20日に発表した新型AIパソコンは全てクアルコム製チップを搭載。価格は1000ドル(約15万6000円)からとなるという。


Copilot+PCの条件は、1秒間に40兆回の演算をこなせる「40TOPS」以上のNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)性能と、16GB以上のRAM、256GB以上のストレージの搭載だ。

 現時点でこれを満たせるのは、クアルコムが開発したPC向けSoC「Snadpragon X Elite」および「Snapdragon X Plus」のみで、同SoCを搭載したCopilot+ PCsがMicrosoftの「Surface Pro」をはじめ、Acer、ASUS、デル、HP、レノボ、サムスンの7社から登場した。

 なお、Copilot+ PCの要件を満たすチップセットは今後、インテルやAMDからも登場する。

M3搭載MacBook Airより「58%高速」

 マイクロソフトによると、Snapdragon X Elite搭載Copilot+ PCsは、M3搭載MacBook Airに比べて「最大58%高速」だという。







  マイクロソフトはまた、オープンAIの対話型AIの新モデル「GPT-4o」が、同社のAIアシスタント「Copilot」にまもなく搭載されることも明らかにした。GPT-4oはテキストや音声、画像をリアルタイムで処理するのに優れた「GPT-4」のアップデート版。


オープンAI、新AIモデル「GPT-4o」発表-低価格で高速

  基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」のライブ字幕機能では、あらゆる動画コンテンツをリアルタイムで40カ国語から英語に翻訳することが可能になる。OSの一部であるため同機能はあらゆる会議アプリやエンターテインメントアプリで機能する。同社はまた、機械学習モデルを使用して基本的なスケッチをより複雑な画像に変換する新しいAI共同製作プログラムも追加する。