月面にたたずむ「SLIM」の実写、探査ロボSORA-Qが撮影–日本初の月面着陸に成功 | ITCトレンダー・カワピーの気になるブログ‐ゲーム、PC、デジタル機器情報

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月25日、月面にたたずむ小型月着陸実証機「SLIM」の実写画像を公開した。SLIMが着陸直前に月面に放出した「LEV-2」(愛称:SORA-Q)が撮影した。


世界初のピンポイント着陸に成功

 SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は、将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術を実証する小型探査機だ。国産基幹ロケット「H-IIA」47号機によって2023年9月7日に打ち上げられた。月面の狙った場所へのピンポイント着陸技術の実証を目的としており、着陸誤差は100m以内を目指していた。

 JAXAの報告によると、1月20日午前0時から20分間にわたり実施した月面着陸の結果、SLIMは目標地点から55m東に着陸した。

 これをもってJAXAは「世界初のピンポイント着陸に成功」と発表。精度については「障害物回避の直前で評価することが適切」とし、その場合は「悪く見積もっても10m。精度は3~4m程度であった可能性が高いと考えている」とSLIMのプロジェクトマネージャーを務める坂井真一郎氏はコメントした。

 着陸は想定通りではなかった。高度50m付近までは正常だったが、高度50m付近でメインエンジン2基のうち1基を喪失。しかし、一定の冗長性を有していたことから、仕様範囲よりもゆっくりと降下し、想定と異なる姿勢での着陸となった。

 なお、現時点では太陽光パネルが西を向いており、太陽光パネルから電力供給を受けられていない状況だ。そのため、現時点ではSLIMの電源は切られているが、今後太陽光が西から当たるようになれば、再稼働できる可能性があるという。

SLIMを撮影した「SORA-Q」とは

 SLIMは着陸の直前に、搭載する子機の「LEV-1」と「LEV-2」を正常に放出した。今回、SLIMを撮影したのは「LEV-2」(SORA-Q)だ。


SLIMへの搭載時は球形だが、月面では変形機構によって車輪を展開する。左右の回転する車輪を偏心させることで、月の砂(レゴリス)上での移動や、障害物を乗り越えることができる。また、カメラを搭載しており、LEV-1経由で撮影画像を地球に送信することもできる。