ソニー・Meta・Microsoftなど大企業がメタバースの標準規格を策定する業界団体を設立 | ITCトレンダー・カワピーの気になるブログ‐ゲーム、PC、デジタル機器情報

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近年、FacebookがMetaに社名を変更したり、Microsoftがバーチャル会議プラットフォームを発表したりと、メタバースへの関心が世界的に高まっています。一方で、「メタバースには標準規格が存在しておらず、新規参入の障壁になっている」として業界団体による標準規格策定を求める声もありました。そんな中、2022年6月21日にAdobeやEpic Games、Huawei、Meta、Microsoft、NVIDIA、Qualcomm、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)といった大手テクノロジー企業が参加するメタバース業界団体「Metaverse Standards Forum

」の設立が発表されました。



メタバースを展開する際には「データ通信規格」「3Dデータの保存規格」「レンダリング結果を表示するディスプレイの規格」など多様な規格が絡み合います。これらの規格がメタバースを展開するプラットフォームごとに異なるとメタバースの普及が遅れてしまう可能性があります。Metaverse Standards Forumは、メタバースの展開を妨げる「相互運用性を妨げている部分」を特定し、要件や優先順位を決定したうえで各標準化団体の作業を推進することを目的として設立されました。


Metaverse Standards Forumには、AdobeやEpic Games、Huawei、Meta、Microsoft、NVIDIA、Qualcomm、SIEといった大企業の他に、ウェブで用いられる技術の標準化団体「World Wide Web Consortium(W3C)」や地理情報の標準化団体「Open Geospatial Consortium」など世界的に大きな影響力を持つ標準化団体が複数参加しています。


Metaverse Standards Forumは複数の企業や標準化団体が協力して目指す未来の一例として「異なるゲームエンジンやプラットフォームでも同一のアセットを利用できる」というシチュエーションを挙げています。