←「ユリイカ 2024年8月号 特集=ポール・オースター 1947-2024」(青土社) 「(オースターを巡る)証言は交錯し、作品は残される。知られざる作品をいまふたたび馴染みの風景とするために。追悼とはそれを取り戻すための哀惜と反抗である。」

 

 「ユリイカ 2024年8月号 特集=ポール・オースター 1947-2024」(青土社)を27日(火)に読了。全巻を通読。タダジュンの文章は印象的。他にも参考になる文が幾つか。詩人であるオースターらしく、詩人の文章もあって、普段詩には触れない吾輩には貴重な機会となった。これからもオースターは読んでいくだろう。 (08/30 12:40)

 

 昨日のブログ日記での着床前診断を巡る呟きへの追記:言うまでもないが、(出生前に以上が発見されていた場合)産む決断を母親だけに負わせるのは不当だろう。父はどのような判断を下したろうか? (08/30 01:49)

 

 自宅では、田中 基著『【増補新装版】縄文のメドゥーサ: 土器図像と神話文脈』(現代書館)と、更科功 著『化石に眠るDNA 絶滅動物は復活するか』(中公新書)とを交互に。どちらも興味深い。田中氏の本は初めて。書店で観て衝動買い。更科氏の本は二冊目か三冊目。 (08/30 12:56)

 

 ← 「穴場遺跡18 号住居址出土品」…田中 基著『【増補新装版】縄文のメドゥーサ: 土器図像と神話文脈』(現代書館)にて初めて知った。火焔土器とは違う諏訪文化。 (08/29 17:27)

 

 たまたまネットで見付けた話: 「庭にバナナを植えることで、植物や土壌に変化をもたらすことができる。バナナには、植物の成長に欠かせないカリウムなどの栄養素が豊富に含まれている。バナナの皮を土に埋めることで、土に必要なミネラルが豊富に含まれます。この天然の肥料が植物に栄養を与え、より強く健康に育つ手助けをするのです。 しかし、利点はそれだけではありません。バナナは天然の害虫忌避剤でもあるのだ。

 コッソリ書いておくが、我輩は日に一本ほど日々バナナを食べる。食べて皮は、コッソリ庭木の根本に捨ててきた。別段、上記の情報を知っていたわけじゃない(まだ真に受けていない)。ただ、肥料…堆肥になればいいなーと。だけど、上記の説が正しいなら、吾輩は結果オーライの習慣を続けていたことになる! (08/29 21:38)

 

 ← 「この詩は、老いた魔法使いが弟子に雑用を押し付けて、自分の工房を出発するところから始まる。弟子は、桶で水を汲む仕事に飽きて、箒に魔法をかけて自分の代わりに水汲みの仕事をさせる。しかし、弟子は箒を止める魔法を知らなかった。」「魔法を止めるために箒を斧で2つに割ったが、それぞれが元の箒に戻って水汲みを続けてしまう。水を汲む速度がそれまでの2倍となり、部屋中水浸しになる。全てを失ってしまったと思ったときに魔法使いが帰ってきて、箒にかけた魔法を解除する。そして、強い霊を呼び出すのは師匠だけにした方がいいという魔法使いの言葉で詩は締めくくられる。」(情報や画像は、Wikipediaから)ウィーナーの本書にて言及されてるゲーテの話。何だか聞いた(読んだ)ことのあるような話だ。 魔法の話の要諦は、魔法は杓子定規に働く。斟酌も手加減もなしってこと。 本書に書いてあるわけじゃないが、この数年話題になってるAIの脅威の可能性。歯止めが掛かることは有り得なさそう。脅威に感じているうちが花かもしれない。 (08/29 20:31)

 

 

 ← 『ウィーナー サイバネティックス 動物と機械における制御と通信』( 池原止戈夫 /彌永昌吉 /室賀三郎 /戸田巌 訳 岩波文庫) 「心や脳の機能をダイナミックなシステムとして捉えた先駆的な書.社会科学にも多大な影響を与えた.(解説=大澤真幸)」

 

 『ウィーナー サイバネティックス 動物と機械における制御と通信』( 池原止戈夫 /彌永昌吉 /室賀三郎 /戸田巌 訳 岩波文庫)を29日(木)読了。ほとんど通読…流し読みか。

 第一版は1956年、第二版は1961年のもの。岩波文庫入りして古典という評価。専門家には知悉した内容だろうが、大英百科辞典を愛読書とする著者の広範な素養は、今も(専門家はおろか)門外漢の者にも読ませる中身となっている。まさに古典。

「心や脳の機能をダイナミックなシステムとして捉えようとした先駆的な書。その後の人工知能、カオスや自己組織化といった非線形現象一般を対象とする研究に大きな影響を与えた。また理系分野に留まらず、構造機能主義などの社会学にも多大な影響を及ぼし、今日では認知科学やシステムバイオロジーなどの方法論の基礎となっている。」

 脳波を数的に扱う…今では「脳が活動する際に発生する、微弱な電気信号である脳波。この脳波や脳神経由来の信号をもって脳と機械を接続し、自由に機械を操作するブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の開発が、現在世界中で盛んに行われている。」(「脳波解析が可能にする人間の営みの再構築情報理工学院 吉村奈津江 教授 | 研究者への第一歩 | 大学院で学びたい方 | 東京工業大学」) (08/30 00:02)

 

 奥泉 光作『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』…今夜から読み出した更科功著「化石に眠るDNA-絶滅動物は復活するか 」(中公新書 2793)の冒頭で、更科氏が愛読してると。文庫になってるかな。 読みたい本登録した。(08/30 00:39)