現在、福島第一原発から
放射性物質が飛び散っているのですが、
その量については時々しか報道されません。
また、報道される場所も数か所でしかないので、
自分のいる場所の状況がなかなかわかりません。
そこで、今日は、
自分で放射性物質の濃度をチェックする方法と
濃くなった時の行動目安をお伝えします。
まず、放射性物質の濃度の調べ方ですが、
放射能測定器のリンク集をチェックして、
自分に関係のある場所の測定結果をチェックするようにします。
★ 東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストＭＡＰ
そして、数字に合わせて、
どのくらい危険な状況か自分で調べるようにします。
例えば、千葉県柏市は、今朝９時の測定結果で
１時間当たり０．６７マイクロシーベルトです。
このくらいの数字は４日間続いているのですが、
今後も続くと考えると、
１日で１６．０８マイクロシーベルト
１か月で４８２．４マイクロシーベルト（０．５ミリシーベルト）
１年で５７８８．８マイクロシーベルト（５．７ミリシーベルト）
となります。
次に、どのくらいの放射線を浴びたら危険かという
情報を自分で調べるようにします。
テレビのコメンテーターや、都道府県の首長は
意外と無知だったりすることがあるので、
そのような人が「安全」と言っていても
鵜呑みにせず自分で調べるようにします。
日本における放射線に関する法律は
「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則」および
「電離放射線障害防止規則」というものなのですが、
例えば、これを見て、どのくらいまでにすべきか考えてみます。
そうすると、例えば「電離放射線障害防止規則」によると
「外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による
実効線量との合計が３月間につき
１．３ミリシーベルトを超えるおそれのある区域」
は管理区域にしなければならないと書いてあるので、
埼玉県柏市は実はすでにこのレベルに達しており、
「事業者は、必要のある者以外の者を管理区域に
立ち入らせてはならない」というレベルであることがわかります。
こうして自分なりに基準がわかると、
コメンテーターが「安全。健康に害はない。」と言っていたとしても
そのコメンテーターは「そう思っているだけ。」であることがわかります。
もしかしたら安全かもしれないけど、
一応は法律で定められた基準以上であるからです。
１５歳の飲酒や喫煙と同じで
大丈夫かもしれないけど、
大丈夫じゃないかもしれないということになります。
なお、この法律は、放射線を扱う事業者向けであるため
地方自治体が動かなかったとしても、法律違反にはなりません。
ですから、この数字を危険だと思って行動するか
大丈夫だと思って行動するかは
あくまで自己判断することになります。
ちなみに「電離放射線障害防止規則」で定められた最大値は
「管理区域内において放射線業務に従事する労働者の受ける実効線量が
５年間につき１００ミリシーベルトを超えず、
かつ、１年間につき５０ミリシーベルトを超えないようにしなければならない。」
と書いてあります。
そのため、この数字を危険ラインと考えるのであれば
自分の居場所ごと年間の総被ばく量を計算して
この数字を超えないように気を付けたほうが良いということになります。
１時間当たりにすると５．７８マイクロシーベルトなので
この数字を基準にして将来を予想して
あとは自己判断で行動することになります。
なお、実際には１時間当たり５．７８マイクロシーベルトでも
大丈夫な人もいれば、大丈夫じゃない人もいますので
健康にどの程度影響があるか症状が出てからでないとわかりません。
というわけで、結局のところ
どれくらい被ばくすると危険なのかは専門家にもわからないですし、
コメンテーターが間違ったことを言っても責任を問われたりしないので、
今ある情報を自分で分析して、自己判断で行動したほうがいいです。
特に、今妊娠している人や、これから子供を作る人は
子供への影響が大きいようなので、
自分で調べてよく考えて行動することをオススメします。
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