高齢者の外出支援を | 子どもたちもお年よりも笑顔あふれる街へ

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高齢者の外出支援について3月議会で取り上げました

 

現状、高齢者のみなさんの外出支援策のひとつは移送サービスです

移送サービスは常時寝たきりで車いすでなければ移動できない方たちが対象です

介護度でいえば要介護4か5の方、要介護3の方の一部利用ができるかどうかという状況です

 

外出支援として行われているもう1つは、バス鉄道共通カードの配布です

これはすべての高齢者のみなさんが対象となっています

 

そのはざまにある方たちをどう支援するのか、地域の公共交通を使いたくても使えない方たちをどう支援するのかが、今、課題だと思います

 

例えば、通院するのにも困っている方たち、介護予防にもつながる趣味や生きがいの活動に参加したくても交通手段がなく会場に行けない

そのためにあきらめる方たちがいらっしゃるというところを、もっと実態をみていただきたい思っています

 

住民参加型の支え合いが朝霞市でも始まりましたが、外出支援は注意書きに「体や車椅子に触れない見守りや荷物持ちだけです」と書かれていて、支えていただくことも車いすを押していただくこともできない、見守りということに限られています

車での送迎ということもこの支援のなかには入っていません

 

今ある二つの外出支援のはざまにいらっしゃる方たちを、どう支援していくのかということを、福祉の側が真剣に考えていっていただきたいのです

例えば、車を使っての送迎や外出の支援などについて、どのように考えているのか市の考えを質しました

 

市の答弁は、「車を使った送迎は、介護保険制度のなかでは、介護予防・生活支援サービス事業に位置付けられている訪問型サービスDというものがあります。 これは、高齢者の通院や通いの場まで車での送迎や送迎前後の生活支援を、主にNPO法人やボランティア等の住民が主体となり行うサービスとなっていますが、全国的にも取り組んでいる自治体は少ないと聞いております。本市でも、研修や講演会等の機会を捉え、先進自治体の取組みについて情報収集に努めるとともに、住民のニーズや参加可能なNPO法人の実態などを把握しながら、研究してまいりたいと考えています」

 

また、重度の障害者の方に市で行われている支援として、タクシー券、バス鉄道共通カード、自動車燃料費の補助の三つの支援のうち、一つ選択できる外出支援があります

その対象を拡大し、さらに、この支援を要介護や要支援の方にまで広げることについて、市の考えを質しました

 

市の答弁は、「来年度のバス・鉄道共通カード給付事業は、満70歳に到達される方には3千円分、満71歳以上の方には2千円分のチャージ料を交付する予定です。 要支援・要介護認定を受けており、高齢者等移送サービス事業に該当しない方に対する、バスやタクシー代などの直接的な補助については、今のところ考えていませんが、買い物への支援として、移動販売車を誘致したように、通院などの付き添いボランティアなど、外出の目的にあった支援の在り方については、住民主体の助け合いの活動づくりなども含め、関係機関と共に検討してまいりたいと考えています。高齢者が、買い物や趣味の活動など、日常的に外出し、社会とつながりを持つことが、閉じこもりや孤立化を防止し、介護予防、生活機能の維持に寄与する面もあることから、日頃からバスなどを利用して、外出することが継続できるよう、フレイル予防のための体操教室などを開催し、歩行を含む日常生活動作能力の維持・向上に努めてまいりたいと考えています。」