仕事を口頭だけで教えるのは、教えてもらう人の力量に任せ過ぎている。 | カオルコラム

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仕事を口頭だけで教えると、教えた相手によって、仕事の結果に、ばらつきが出ます。


教えてもらう人のメモを取る量に、ばらつきがあるからです。


一生懸命、メモを取る人は、教えてもらったことを、きちんと再現できるようにメモします。


分からないことは、きちんと聞きに行きます。


口頭で教えた人の教え漏れも、この人なら、自分で「おかしい」と、気づくこともできます。


責任感があったり、自分で考える力のある人なので、口頭でも、「ちゃんとできるようにしよう」と、食らいついていくのです。


まったく、メモを取らない人もいます。


この人は、何も再現できません。


「何だったっけ」


何をしたのか、覚えていません。


「こんな感じだった気がする」


自分で判断して、間違えたりします。


メモの少ない人も、同じです。


そのときは、聞いて、分かったつもりになっているだけです。


「何だったっけ」


同じことを、説明することになります。


口頭でも、教えたことになります。


口頭だけの最初の説明で、伝わることには差があります。


95%、伝わる人がいます。


50%しか、伝わらない人がいます。


口頭だけだと、まったく同じように教えたとしても、教えたことがどれだけ再現できるかは、教えてもらう人の力量にかかっているのです。


相手に、委ねない方がいいです。


教える側にも、きちんとできるようにする、責任があります。


自分でできることを、やることです。


「どうやったら、伝わるか」


こう考えて、マニュアルなどを作っておくことです。


相手の力量に委ねるより、50%しか伝わらない人を、80%伝わるように、自分で対応した方がいいのです。



〈 関連記事はこちらです 〉


●マニュアルや作業手順書を作るときのポイントは、自分の知っていることすべてを書くことだ。


●仕事の教え方で再現度が高くなる方法は、マニュアル、口頭、実演で説明することだ。


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●仕事を口頭だけで教えられそうになったら、書類をコピーしてから聞こう。


●分かりやすく教えるには、まず、やってみせることだ。_『あたりのキッチン!』第7話