■自らの人生の持つ意味を知る、また一編のループ映画!´▽`)/ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


「来ない明日…。反復する今日に閉じ込められた」


韓国人なら誰もが知っている『愛のために(사랑을 위하여)』という歌に、「一日だけ生きるのだとしても、幸せであるなら、私はその道を選びたい」という歌詞があります。まさにその歌詞のように、幸せを求めて最高の一日を生きるためのループもの映画『ビフォア・アイ・フォール(原題:Before I Fall)』(ライ・ルッソ=ヤング監督)です。ヾ(≧∇≦)〃♪


タイムループの中で死を繰り返しながら、その1日をいかに生きるべきかを捜し求めていくティーンエイジャーのヒロインの姿が感動であり、我が好物である“若干ファンタジーSF”であることもあいまって、心に深くヒットしました。韓国の映画館で先月観たのですが、韓国題は『7番目に私が死んだ日(7번째 내가 죽던 날)』でしたね。残念ながら日本では上映されず、「Netflix(ネットフリックス)」のほうで配信されているようです。


予告を見るかぎり、自分が死ぬ日が繰り返しループするということで、トム・クルーズの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』みたいな話なのかなあと思って見始めたのですが、別に死ななくても1日が終われば繰り返すので、これはまさに懐かしい1993年の『恋はデジャ・ブ(原題:Groundhog Day)』と同じじゃないか、と思いました。


でもさらに見ていくと、内容はずっと深刻で、学校における「いじめ」と自殺の問題を扱っており、どうしようもなく破綻してしまった人間関係を回復する系のループである、という意味においては、以前このブログにも紹介した2010年の『Repeaters(リピーターズ)』(カール・ベッサイ監督)に近いかもしれません。


いずれにせよ、反復する1日に閉じ込められるという、これほどまでにやり尽くされた題材をなぜまたやるのか?という疑問もあって特に期待もせずに観たのですが、今回は特別に少女の純粋な感性で、それまで見過ごしてきた人々の気持ちを一つひとつ発見していきながら、人生の意味を見出していく過程が健気でもあり、何より同じ年頃を経たばかりの娘を持つ父親として、すっかりウルッとこみ上げてきてしまいました。(´ぅ_ ;`)


やっぱり、一度だけの今日、この瞬間、瞬間をいかに感謝して大切に生きるかというテーマの作品は、観終わるごとに自分の人生の生き方を問い直すことができ、いつでも新しく、「繰り返し」があり得ないテーマなんだろうと思いました。これはお勧めです!♪ヽ(´▽`)/



“一つの心が壊れるのを止められるなら
私の人生だって無駄ではないだろう
一つの命の痛みを癒せるなら
一つの苦しみを鎮められるなら
一羽の弱ったコマツグミを
もう一度、巣に戻してやれるなら
私の人生だって無駄ではないだろう”
――エミリー・ディキンソン



【あらすじ】 17歳の高校生、サマンサは交通事故に遭って命を落としてしまう。しかし、どういうわけだかまたベッドで目が覚め、その日を同じように繰り返すことになる。死を迎えるたびにその日の朝にタイムスリップしてしまう彼女は、その謎を解き明かしていこうとする過程で、自らの人生と死が持つ意味について見出していくことになる。





















映画『ビフォア・アイ・フォール(原題:Before I Fall)』(ライ・ルッソ=ヤング監督)予告編。

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