■美しくかわいくワクワクする感動ドキュメンタリ!≧∇≦)♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


「地球の反対側、25年間知らなかった、また別の私に出会った」


●限りなく幸せなのに泣けるのはなぜ?


最近観た映画で感動的だったドキュメンタリー映画がいくつかあるのですが、一番がこれです。先月映画館で観た米国映画『Twinsters』(サマンサ・フッターマン監督)。


「ロンドンに暮らすフランス人の女子学生がYouTubeを通じて見つけたのは、存在すら知らなかった、アメリカに住む自分の双子の姉妹だった」という奇跡のドキュメンタリー。互いに韓国からの養子だったわけですが、自分が双子であったことすら知らなかったわけです。(中国でも似たようなケースがあって、それもドキュメンタリーになったらしいですが…)


主人公の双子の一人が俳優であったため、この稀有な体験を自分でレポートしながら映像に記していたんですね。映画化も彼女が監督を務めたのですが、初演出と思えない、ポップでアイディアに溢れた素敵な映像に魅了されながら、前半はその、狐につままれたような不思議な事件を主人公たちと共に体験できます。


ことの始まりは、フランス国籍でロンドンでデザイナーの勉強をしているアナイス・ボルディエさんが、友人から「あなたとそっくりの女性がYouTube動画に出てる」と教えられたこと。チェックしてみると、そこには自分と瓜二つの女性が。相手は米国のハリウッドで映画女優として活躍しているサマンサ・フッターマンさん。なんと彼女の誕生日も自分とまったく同じ1987年11月9日であることを知ります!


迷った挙句、彼女はコンタクトを試み、やがてSkypeで互いの顔を見ながら通話してみると、画面には同じ顔が二つ。「どっちを見ながら話していいか分からなくなる!」――ごもっともです。互いが双子の姉妹(Twinsters)であることを確信した二人は毎日、コミュニケーションを続け、やがて「この思いをどう伝えたらいいんだ。一度も会ったことがないから、『I miss you(会えなくなってさびしい)』とはいえないじゃないか!」となります


とうとう二人は、互いの養父母を引き連れてロンドンで出会い、お互いの実在を確認するのですが、まさにそのシーンが感動そのものです。そして後半は、二人の祖国である韓国に自分たちのルーツ探しの旅に出るのですが、ここでのさまざまな出会いもまた胸に迫ります。こんなに美しく、かわいく、ワクワクするドキュメンタリー映画は初めて観たと思いましたが、最初から最後までとにかく幸せなことばかり連続するのに、なぜこんなに涙が出るのか分からない、そういう不思議な作品でした。



●世界のどこかに家族を探したくなる


見終わって自分の情を分析してみると、まずはこの韓国の、あまりにも悲惨だった現代史の状況ゆえに起こってしまった「海外入養」という背景が悲しかったのでしょう。たとえば、我が息子の家庭教師を長い間務めてくれていた英語の先生も、スウェーデンで育った韓国人海外養子でしたが、彼の姿に私はいつもその陰を感じていました。


作品中、一番涙が溢れて思わず嗚咽してしまったのは、まさに二人が双子であることが検査で確定した瞬間でした。たしかに互いに温かい家族と友人たちに囲まれて幸せに暮らしてきたのだけど、この二人は、私たちにはある、たった一つのものを持たずに生きてきたわけです。それが「血縁」です。


特にそれが、韓国人がこの世で一番大事にするものであることを知っているからかもしれません。それを失って生きている姿は、たとえば、南北分断によって生き別れてしまった離散家族の姿にも通じているし、この民族が、それを取り戻す瞬間を、私自身が今も夢見ているからなのかもしれません。


二人が出席した、ソウルでの韓国人養子の国際会議で、朴槿恵(パク・クネ)大統領の映像による歓迎メッセージを聞いて、アナイスがさめざめと涙を流すシーンでも、私はやはりもらい泣きしてしまいました。アナイスはずっと自分が「捨てられた子供」であり、祖国や実の親からも存在を願われていなかったのだと思っていたのです。それで、自分の誕生日も、実際の生まれた日ではなく養父母と出会った日に変えていました。その日から自分がこの世界に必要とされるようになったと思ったからです。ところがこの時、自らの生まれた国の大統領から歓迎の挨拶を受けて、「自分はこの国から歓迎されているんだ」と涙するわけです。


最後に――。私たちは今どこにいても、この世界の誰かによって、かけがいない存在として必要とされているのかもしれません。つまり、私たちはもっと世界中を家族のように感じてもいいのかもしれない。それをこの二人の体験の中から、感じ取ることになりました。ぜひ機会があればご覧になってください。お勧めです!POP!ヾ(≧∇≦)〃♪























映画『Twinsters』(サマンサ・フッターマン監督)予告編。

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