■音楽ですべての壁を崩す梁邦彦さんのステキな世界! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


昨晩の「ヨウ楽・フェスティバル」の初日公演!梁邦彦さんは一番左でピアノを弾いてらっしゃいます。


昨夜は、日本のピアニストであり、世界的な作曲家兼プロデューサーの、梁邦彦(りょう・くにひこ/韓国名양방언)さんが率いる「ヨウ楽・フェスティバル」の初日公演「ヨウ楽ファンタジー」を観てきました!夜8時から2時間半、ソウルの奨忠洞にある国立劇場で最高に楽しませていただきました!


ニューエイジ・ミュージックのジャンルで、日本ではNHKの『十二国記』、『彩雲国物語』などのOSTでファンも多いし、韓国でもイム・グォンテ監督の『千年鶴』や、劇場アニメ『千年狐ヨウビ』のOSTなどで有名です。特に韓国では、多くの国家的イベントで作曲や音楽監督を務められ、テレビにもよく登場される人気ミュージシャンとして、今回の客席の反応も実に熱狂的でした。曲名をいっただけで、「わあっ」と歓声が起こるのは、やっぱりファンの方が多かったのでしょうね。ヾ(≧∇≦)〃♪



●「ここに私たちの音楽がある」!


私は、何より梁邦彦さんが、愛すべき日本的アクセントの韓国語で語られる、このフェスティバルのコンセプトとのそこにかける情熱が感動的でした。「ヨウ楽(여우락)」というのは、「ここに私たちの音楽がある(여기 우리 音樂이 았다)」の略です。日・韓・洋の国籍と人種を超えたメンバーたちが集まり、伝統と現代、東洋と西洋の音を調和させるだけでなく、見たこともない楽器や、聞いたこともない音、北朝鮮の楽器も登場します。さらに社会的にも障壁を壊す意味で、発達障害を持った天才音楽青年チェ・ジュンさんが登場するなど、今、この世界を生きている、あらゆる音楽の、ありのままの躍動を体いっぱいに吸収できました。


すり鉢型の会場は、客席が舞台を丸く囲んで見下ろし、終始、霧が立ち込める幻想的雰囲気の中で、いみじくもチェ・ジュンさんのお母さんが「ここは天国のようだ」とコメントを述べていましたが、その言葉がピッタリだったように思います。ちなみに、チェ・ジュンさんは、話し方は子供のようなんですが、美しくピアノを弾きながらパンソリ(韓国民謡)を歌い始めると、その、まったく新しい音楽ジャンルの開拓者として、その独特の声や音楽性は他の人には真似できない世界だと感じます。


公演全体も、韓国の国楽楽器と西洋楽器のコラボなわけですが、韓国のテピョンソ(チャルメラに似た木管楽器)やピリ(木管の笛)の音が何より響き渡って美しく、それらの楽器が中心の柱となって全体が調和していることに感動しました(私が韓国国楽のファンであるせいもあります)。あと、これまで聞いたことがなかった新しい解釈の『アリラン』も、さすが世界に開かれた梁邦彦さんならでは。単に西洋風に荘厳に演奏する、よくあるアレンジとは違って、とってもエスニックで世界音楽化されたような感じに電撃のような感激が走りました。


ということで、本当はもっともっといろんなすごい演奏があったんですが、私の浅すぎる造詣で表現できるのがこんなところまでで、たいへん申し訳ないです。(^ヮ^;)



●一緒にチョッパルをいただきながら


今回は実は、この梁邦彦さんを韓国でバックアップされている、韓国文化界のある重鎮の招待を受けて観覧させていただいたわけですが、次回はぜひバイオリンを習っている我が息子を連れてきたいなあと思いました。というか、今回のはもうすでに全席売り切れであるがゆえに、仕方なく次回になってしまうわけですが。


この日、公演後は夜11時から、その「重鎮」を中心とした、初日大成功の打ち上げにも参加させていただき、奨忠洞の有名なチョッパル(豚足)屋さんで、梁邦彦さんの隣のテーブルで美味しいチョッパルを食べながら挨拶もさせていただきました(※写真↓)。さすがに、梁邦彦さんが店に入ってくると、他のお客さんたちも気づいて皆、歓声をあげていましたよ!


実際、韓国のテレビでは、KBSのドキュメンタリーで特集が組まれたりもしましたし、最近では、5/24放送のSBSの人気バラエティ『スターキング』で、くだんのチェ・ジュンさんと共に出演されて、合同演奏も披露されていました。それを一つの縁として、今回のフェスティバルにも呼ばれたということですから、梁邦彦さんの心の広さに感動しますよね。


韓国の南の外れである済州島生まれのお父さんと、今の北朝鮮の外れ、中国との国境沿いの新義州市生まれのお母さんとの間に、在日二世として東京で生まれられた梁邦彦さん――日韓の端と端を結んで両国を包括するような背景を持たれる梁邦彦さんだからこその、開かれた世界とスケールの大きさで、これからも両国と世界の人々の心を音楽で一つにしていっていただきたいですね!ヾ(≧∇≦)〃♪




さまざまな音楽家が集まって26日まで。私の観た「ヨウ楽ファンタジー」は3回だけ行われるようです。



すごい人気で人でいっぱいですね。









ラストは「農楽」チームも登場して盛り上がりは最高潮に。



最後は皆、総立ちで歓声を送っています。



チョッパル屋での打ち上げで最後に登場された梁邦彦さん。サインの要請に応えてらっしゃいます。



お写真をご一緒に撮っていただいた上、ブログへのアップも了承してくださいました。




「2014ヨウ楽フェスティバル」の宣伝映像。



梁邦彦さんが流暢な韓国語で説明する「2014ヨウ楽フェスティバル」。



梁邦彦さん作曲の2002年釜山アジアンゲームの公式音楽『Frontier』。韓国では実に有名な曲!


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