■韓国の「キムチバーガー」へのあくなき挑戦!≧∇≦)〃♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

 
キムチとご飯とお肉とキャベツが入った「ドニバーガー」の「キムチKバーガー」。



今日は、韓国の「キムチバーガー」の歴史をご紹介したいと思います。ヾ(≧∇≦)〃♪



●数多い日本各地の“ご当地バーガー”


ハンバーガーというものが、そもそもアメリカの食事の標準である肉とサラダとパンを、そのまま手で持てるサイズに縮小したものであるように、各国では自国の食事をそのまま盛り込んで手に持てるサイズにする各種「バーガー」への挑戦が行われるようです。そして願わくば、ハンバーガーを通して米国の食事が世界の“ファストな食事”の標準になったように、うまく行けば自国の食事を世界標準にすることも可能かも…と考えるのかもしれません。


韓国においては、まさにこの「キムチバーガー」がそのための挑戦だといえます。


ところで、この話を書こうと、日本のネットを調べて驚きましたが、日本にこそ、そのような“ご当地バーガー”が多いんだということを初めて知りました。そもそも、日本発バーガーブランドのモスバーガーにライスバーガーがあることは知ってましたが、そのメニューに、「さば味噌バーガー」や「鮭バーガー」、「きんぴらバーガー」、「かきあげバーガー」など、純日本風メニューがこんなにあると初めて知りました。(残念ながら、韓国に進出しているモスバーガーチェーンにはないので…)


そういった勢いで、日本各地のご当地バーガーを調べてみたところ、出てくるわ出てくるわ!名古屋の「味噌カツバーガー」、香川の「さぬきうどんバーガー」、茨城の「納豆バーガー」、北海道の「タラバガニ&ズワイガニバーガー」と「ホタテバーガー」、沖縄の「ゴーヤーバーガー」、銚子の「いわしバーガー」、浜名湖の「うなぎバーガー」、琵琶湖の「ブラックバスバーガー」、福島の「喜多方ラーメンバーガー」、京都九条の「ねぎバーガー」、富山の「ホタルイカバーガー」、奈良の「すしバーガー」、水戸の「チャーシューバーガー」、大船渡の「さんまバーガー」などなど。


あとは複数の地域で出ているものとして、栃木などの「焼きそばバーガー」、静岡などの「まぐろバーガー」、大阪などの「たこ焼きバーガー」、佐賀県などの「イカバーガー」、博多などの「餃子バーガー」、広島などの「カキフライバーガー」などがありました。中には、「お好み焼きバーガー」のように「ロンドンから逆輸入された」というものもあるんですね。(^^;)



●美味しかった「キムチ・ライスバーガー」


ということで、「キムチバーガー」に話を戻しますが、この「キムチバーガー」こそ、韓国で1980年代からずっとたゆまずトライされてきた“宿命のメニュー”であり、キムチをハンバーガーに挟むという、けっこう無理がありそうな組み合わせを、さまざまな韓国内のバーガーフランチャイズが繰り返してきました。


それらは食べてみると、「なるほど、キムチが挟まったハンバーガーだ」という味でした。それ以上でもそれ以下でもありません。つまり、キムチとハンバーガーが二種類の料理として実感されるわけです。それらを結びつけているのは、「これは私たち韓国のバーガーだ」という愛国心と、「ファストフードだけどキムチのおかげで体にいい」という慰め以外ありませんでした。


それでも、2005年に韓国ロッテリアが、1年半の研究の末に出したという「ニューキムチバーガー」はまだ頑張ってたと思います。パンを「ニンニク玉ねぎパン」に変え、コロッケのような揚げ物とキムチを炒めたソース、それにレタスとピクルスを挟んだもので、かなり調和を重視したものでした。


でもその後、同じロッテリアから「キムチ・ライスバーガー」が出た後には、そのなけなしの評価まで砕かれました。つまり、「やっぱりキムチはご飯が一番」ということが分かりすぎるくらい分かったからです。これは、刻んだキムチが入った焼きオニギリのような「キムチ焼き飯」をパンの代わりに上下に持ってきて、その間にコロッケとチーズ、ピクルスを挟んだものでした。


これは実際とっても美味しかったし、むしろロッテリアの他の多くのハンバーガーよりも私は好きでした。ただし、ハンバーガー屋でこれがそんなに売れてもしょうがないということでなのか、最近ではすっかり姿を消してしまったようです。(今は別のライスバーガーが一種類あるだけです^^;)



●「ドニバーガー」の「キムチKバーガー」


そういう中で、その流れを引き継いだのが、2012年にコメディアンのチョン・ヒョンドンさんが立ち上げた、手製バーガーチェーンである「ドニバーガー(도니버거)」でした。


ここに4種類ある、いわゆる「Kバーガー」シリーズは、ハンバーガーに、ハンバーグとレタスではなく、韓国の肉料理と刻みキャベツ、そして若干の白いご飯をそのまま挟んでしまうという「ドニバーガー」ならではの大胆なウリなわけです。


その大胆さはむしろ気持ちいいくらいですし、ふつうに韓国の肉料理をパンの間に挟んで食べるという感覚です。あえてそこに、調和させる工夫がない分だけ、そのまま受け入れてしまいます。


「Kバーガー」には、「キムチKバーガー」、「プルコギKバーガー」、「タッカルビKバーガー」、「炭火焼Kバーガー」の4種類がありますが、どれも単品3900ウォン、セット6300ウォンです。ふつうのバーガーよりは若干高いです。そして、どれも食べて思うのは、「美味しいけど、でもふつうにプルコギやタッカルビを食べるほうがいいのでは」という思いです。(^^;)


そういう前提の上で、でもこの中でそれでも成功していると思えるのが、「キムチKバーガー」なわけです。キムチとお肉とキャベツとご飯が挟まっているのですが、他のよりもよく調和している感じがあります。


ということで好き嫌いはあると思いますが、日本でもたくさんあるご当地バーガーの韓国版として、宿命のコリアンメニュー、1980年代から何度もトライされてきた、韓国人のあくなき挑戦メニューである、「キムチバーガー」を今日は紹介してみました!♪ヽ(´▽`)/


「I LOVE K BURGER」という大きなポスターがかかってます。



コメディアンのチョン・ヒョンドンさんの大きな顔が目印。



上の四つが「Kバーガー」ですね。



店の中にもヒョンドンさん。「ドニ」はその名前から取っているわけです。











これが「キムチKバーガー」です。



ご飯粒が見えますよね。



マヨネーズとキムチがけっこう調和してます。



ここのポテトはけっこう美味しいですよ。



これはついでに注文してみた「とんかつバーガー」です。



これなどはふつうに美味しいですよね。



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