■マグロがあまり登場しない韓国のお寿司事情! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

ほうら、ちゃんとマグロが一切れだけあります。寿司魂の「特選盛り合わせ寿司」12ピースです。



前回の「ニンジャ寿司」の紹介に、マグロはないのか、イクラやウニはないのかという質問がありましたが、まさにそこが韓国のお寿司文化の特徴ですよね。


まず、韓国の寿司屋に日本では定番のマグロがないことが多いのは、韓国の独自の外食文化として、マグロだけを食べる「チャムチ(マグロ)屋さん」が別にあるということがあります。そこでは基本的に赤身のマグロの刺身をお腹いっぱい食べ、他に焼きマグロとか、天ぷら、チゲなんかも一緒に食べる、そういうお店です。そのように、マグロ専門の流通業者がマグロ専門店を出しているために、けっこう寿司屋といってもマグロがないことがあります。


ちなみに、このマグロ屋さんはけっこう歴史が古く、今のように寿司屋が韓国にほとんどなかった、私が来た当時の20年前にも存在していて、高級品として値段もけっこうしましたが、その頃は、日本人として、ときどきマグロ屋さんに行って食べることが、ご馳走としてとても嬉しかったものです。ただし、いくらマグロ好きの日本人でも、マグロばかり食べ続けるのは多少物足りなかった覚えがあります。もちろん今もありますが、寿司屋が増えてきた今は私も行かなくなったし、そちらはあまり流行っていないのではないかと思います。


それ以外にもちろん、韓国独自の刺身の食べ方として、表に水槽があって、ヒラメやスズキやタイやクロソイのようなものが泳いでいて、それを刺身に下ろして、コチュジャンと生ニンニクと共にサンチュに包んで食べるという「刺身屋さん」があります。だから、今の流行の日本式寿司屋さんは、いわば第三の生魚外食文化として、最近になって美味しく食べられるようになった、という感じですよね。


でもそのように一般化してきた日本式お寿司屋さんでも、ほとんどまず見ることができないものがあります。それがイクラとウニなんです。私はイクラは高級ホテルなどで見かけたことはありますが、寿司屋では見たことがありません。ウニなどはもっと難しいと思います。日本、特に私の故郷の北海道では実にありふれた食材であるこのイクラとウニがないのは腑に落ちないことですが、しかし、私ももうあきらめてしまって、故郷に帰った時にその二つを集中的に食べるようにしています。『あまちゃん』で出てきた「うに丼」なんかは、まさに韓国では夢のまた夢ですよね。(^^;)


ということで、以上が韓国のお寿司事情という感じです。ついでに今日は、私が3年くらい前からよく通っている美味しいお寿司屋さん「寿司魂(スシホン)」(→紹介はこちら!) をご紹介します。ここは、セットを頼むとちゃんとマグロが一切れだけ出てきますね。ただし、一種類だけを10ピースずつ食べられるセットには、ピンク色のメカジキはありますが、やっぱりマグロはありません。貴重だし、マグロだけが食べたい人はマグロ屋さんに行くんでしょうね。



寿司魂はこんな小さいお店なので夜はいつも列ができます。



いつも板前さんが二人で頑張ってます。



値段はとても手軽です。一種類だけのセットはヒラメ、サーモン、タイ、メカジキ、エビがありますね。



特選盛り合わせ寿司12ピースです。



一種類だけ10個のセットの場合。これはサーモンです。



半うどんがついてきます。



トビウオの卵の載った手巻き寿司もサービスで出てきます。



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