■現場から伝わる犠牲者の声にならない声 | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

22体の遺体を引き揚げて今も作業中の民間ダイバー、イ・サンジンさん(49)。
ダイバーの方一人ひとりが本当にたいへんなご苦労をされています。


韓国では、338人だった檀園高校の2学年の生徒が、修学旅行不参加の13人と生存者75人の88人になってしまい、10クラスを3クラスに再編することが報じられて胸痛いニュースとなってます。特に、7組から10組は、担任も死亡か行方不明であり、生徒の生存者も1~2人しかいないということです。


以下の記事もとても悲しい内容なので、読みたくない方は読まないでください。



●「オンマに会いに行こう」と呼びかけると


日刊紙『文化日報』は一昨日の記事で、今も作業中の民間ダイバー、イ・サンジンさん(49)の話を紹介しています。イさんはこれまで、たった一度行方不明者名簿を確認するため陸に上がった以外は、十日以上をパージ(筏)船の上で生活しながら、22体の遺体を引き揚げたということです。


イさんによれば、「子供たちの遺体が、硬直した状態で家具や窓に引っかかって出てこない時は、やむを得ず物理的に引っ張る以外ないが、そのたびに、『子供たち、オンマに会いに行こう、上がってこう』というと嘘のように遺体がすんなり抜け出てくる。そのたび、まるで子供たちが言葉を聞いてくれたようで、水の中で涙がこみ上げる」ということでした。


また、「水温が低く腐敗は進んでないが、長く水に浸って皮膚が膨らんでいる。父母のもとに最大限、傷のない姿で子供たちを送り届けようと、両腕で抱きかかえて注意しながら上がる」としながらも、いっぽうで、「視野が確保できないため、触感で遺体を確認するが、その手足の肌を感じるたびに、経験が多いにもかかわらず髪の毛が逆立つ」と伝えています。


また、「特に、遺体が3~4体集まった客室に入るたびに、惨憺たる気分になって涙があふれる」とし、 「パージで待機中や眠る時にも、子供らの残像が頭を巡り、声を出して泣いてしまう。すべてのダイバーが自分の子供を救うという心で苦痛に打ち勝っている」ということで、 「自分も娘を持つ父として一人でも多く父母の懐に返してあげたい思いだけだ」と結んでおられます。



●「どれほど父母に会いたかったら…」


他にも、聯合ニュースには、こういう記事も出ていました。事故現場から1.5キロ離れたわかめ養殖場で、船から流れ出した油の防除作業をしていた漁民の李さんが、オイルフェンスを直すために、水深30mから錨を揚げたところ、なぜか重かったのだそうです。それで引き揚げてみると、錨の先に捜索作業のための照明弾の落下傘が引っかかっていたそうです。


李さんは、その紐を切ろうとしたのですが、「せっかくだから最後まで揚げよう」と考え直して、全部引き揚げてみたら最後に女生徒の遺体が絡まっていたのだそうです。李さんは、「どれほど父母に会いたかったら、この落下傘の紐に絡まり、さらにその紐がこの錨に絡まっただろうか」と、とうてい偶然ではないものを感じて、粛然としたということでした。


二度とこのような不幸な事件が起きないことを願う思いで、多数の報道の中から、犠牲者の声にならない声を拾ってみました。



『文化日報』記事… “밀랍인형같은 아이들… ‘엄마보러 가자’ 하면 알아듣는 듯”



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