■ソウル市庁に掲げられた「미안합니다(ごめんなさい)」の文字 | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


雨の中、大きく「미안합니다(ごめんなさい)」の文字が掲げられたソウル市庁旧庁舎。


土曜日の午後、韓国ソウルの中心であるソウル市庁の旧庁舎の建物には、大きく「미안합니다(ごめんなさい)」の文字が掲げられました。


その前のソウル広場には合同焼香所が設けられ、昨日、今日は雨の中、多くの市民が弔問に訪れました。これはこれから全国17ヵ所の市道庁所在地に設置されるという最初にソウルに設置されたもので、追悼と支援の波はさらに大きく広がっていくようです。


4/23、最初に仮焼香所が設置された安山市では、檀園高校の生徒152人と教師4人、一般乗客3人の遺影と位牌がまつられて、16万5000人が弔問、追悼メッセージも約8万2000件以上届いたということで、今日からは仮焼香所を閉じて、新たに同市内の花郎遊園地に設置された合同焼香所が、小雨の振る中で弔問客を迎えています。



●各界に広がる追悼と支援の波


追悼と支援の波は続いており、昨日は、コメディアンのイ・フィジェさんが、家族の名前で犠牲者のために1億ウォンを寄付したと報道されてます。「国民として親としてとても胸が痛い。特に子を育てる父として、家族のうち一人だけ救助された5歳の女児、8歳の男児などが大きなショックを受けたことを思うと…。苦しみを乗り越えるのに少しでも役に立てれば」


同じくコメディアンのカン・ホドンさんも、ヒップホップミュージシャンのタイガーJKさんもそれぞれ1億ウォンを、また、バラエティー『黄金漁場』の「ラジオスター」司会陣(キム・グクチン、ユン・ジョンシン、キム・グラ、SUPER JUNIORキュヒョン)も1億ウォンを寄付しています。


スポーツ界では、サッカー韓国代表の朴主永(パク・チュヨン)選手や、米国プロゴルフ協会(PGA)ツアーでプレーする崔京周(チェ・ギョンジュ)選手が、それぞれ1億ウォンずつを寄付しています。アイドル歌手では、「miss A」のスジさんが5000万ウォンを寄付したり、2PMのジュノ君が3000万ウォンを寄付したという報道がありました。



●チャリティー曲に韓国版『千の風になって』


追悼について、すでにお伝えした人気作曲家のユン・イルサンさんのレクイエム『どうか(プディ)』発表に続いて、韓国のポップオペラのテノール歌手イム・ヒョンジュさんが、『千の風になって』の韓国語バージョン『천개의 바람이 되어(千の風になって)』を旅客船沈没事故の犠牲者のために捧げて話題になっていましたが、イムさんの事務所は同曲を、5/1に「セウォル号惨事の追悼曲」として正式に発売し、その収益金全額を犠牲者の家族に寄付するということを発表しました。


各メディアがいっせいに伝えているところによれば、『千の風になって』は、作者不詳の米国の詩を、日本の新井満氏が訳詩・作曲した歌として、日本側から韓国語バージョンの許可を受けた上で発売となったということで、今回のことで名曲としての日本の原曲にも関心が集まっています。イムさんは、多くの人たちが犠牲者のためにこの曲を歌う姿を見ているうちに、曲を通じた寄付に意義があると考えたということで、「遺族と国民に小さな慰めになることを願う」と伝えています。



●キム・チャンワンさんの『黄色いリボン』


ネット上には、追悼映像が多数捧げられていますが、今日は、人気フォークグループ「サヌルリム」出身の歌手兼俳優であるキム・チャンワン(김창완)さんが、犠牲者のために思いを込めて書いたオリジナル曲『黄色いリボン』を公開し、ビデオをYouTubeに上げると共に、自身のSBS・FMのラジオ番組『美しいこの朝キム・チャンワンです』のオープニング曲として使用しました。


今日の放送で彼は、「今も降り続くこの雨が週末から始まり、海が再び荒れることを予想しながら、多くの人が再び深さが知れない悲しみの中に落ち込んだ。私もまた週末は、自責、悲嘆、悲しみ、沼のような時間が過ぎるほど起こるのは無気力感だけだった。とにかくペンを取った。慰労、その温かさは、遺族だけでなく、私たちの未来である青春のために必要だ。そして私たちが備えるべきは希望であり、『黄色いリボン』は希望の歌だ」と語りました。


『黄色いリボン』/キム・チャンワン


君を待つ
君の顔が見たい
校門に結ばれた黄色いリボン
君を愛してる
声が聞きたい
胸に結ばれた黄色いリボン


青い空も緑の木も
大きく開いた花も装飾品みたいだ
君の笑顔が君の体温が
恋しく恋しい黄色いリボン


(口笛)


青い空も緑の木も
大きく開いた花も装飾品みたいだ
君の笑顔が君の体温が
恋しく恋しい黄色いリボン



●SHIHOさんのブログが慰労に


なお、日本人からの応援の声として、韓国人を励ましているのは、秋山成勲さんの夫人である人気ファッションモデルのSHIHO(矢野志保)さんが、自身のブログに事故の翌日である4/17に「無事をお祈りします」と題する記事(→クリック)を上げ、「ニュースにて、韓国の大型旅客船セウォル号沈没事故で、いまだに救出活動が続いていることを知りました。同じ子供を持つ親として、胸が張り裂けるような気持ちでいっぱいです。亡くなられた方々のご冥福と、一刻も早い救出、乗客の安否をお祈り致します」と書いていたことが各メディアに報道されて、感謝の声を集めています。




ポップオペラテノール歌手イム・ヒョンジュさん。



イム・ヒョンジュ(임형주)さんの『천개의 바람이 되어(千の風になって)』。



キム・チャンワン(김창완)さんの『黄色いリボン』。



人気作曲家ユン・イルサンさんが犠牲者に捧げたピアノ・レクイエム『부디(どうか)』。



韓国の学生たちが犠牲者に贈った追悼歌映像。



イ・サンフン(이상훈)さんという人が作曲した追悼曲『기적(奇跡)』。



趙容弼(チョ・ヨンピル)さんの『친구여(友よ)』にのせた追悼映像。



イム・ヒョンジュさんの『千の風になって』にのせた追悼映像。


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