■バレンタインにみる日本文化&韓国文化!ヾ(≧▽≦)ノ"♪ | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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いただいたバレンタインの贈り物。妻からと娘からのはまた別です。(*´▽`)


今日、バレンタインデーは韓国でも日本と変わらない光景が展開します。私も妻と娘からチョコをもらいましたし、職場の同僚などからもいただきました。>v<


我が娘は前々日から、生チョコとホイップクリーム、ココアを買ってきて、白と茶色の小さいチョコレートを手作りしていました。ホイップクリームは「日本のように小さいのがなかった」ということで一番大きなサイズを買ってきたので、しばらくはクリームスパゲティやシチューを食べることになりそうです。(^^;)


韓国でも基本的には子供たちが友達に贈り、家族に贈り、という感じですが、やはりこの日を最高に演出するのは恋人同士。特に記念日好きの韓国人はいろいろなイベントをするということで、多くの韓国人が最高のラブロマンスとして記憶する日本映画の『ラブレター』も今日、再公開されますよね。


さて韓国のバレンタインデー文化についてですが、これは完全に日本から直輸入されてきたもので、ホワイトデーがあるところまで日本と同じ。つまり日本の文化をそのまま受け入れています。


欧米の文化であったバレンタインは日本で大きな変化を見せます。私は常々、このバレンタインの日本における変化こそ、日本文化の特徴をすばらしくよく表しているものだと思っています。



●日本文化の特徴表す日本型バレンタイン!


一般に世界の多くの国では、この2/14の「セント・バレンタインデー(St.Valentine's Day)」は、男女が愛を誓う日とされていて、主に男性から女性に、カードとお花を贈るのが基本ですよね。


そもそもの由来は、古代ローマで、戦争中に皇帝が、兵士の士気を奪われないために結婚を禁止したのに、聖ウァレンティヌス司祭がこっそり、結婚を望む兵士たちに結婚式を挙げてあげていたわけですよね。それがもとで、269年2/14に司祭は処刑されてしまうわけですが、それ以降、この聖ウァレンティヌスは、愛する男女を守るために殉教した愛の守護聖人となります。


それが14世紀以降、彼を記念して、男女が愛を誓い合う日として定着するわけで、この日が愛の告白の日となるのは、イギリスからのようですが、それ以降、男性から女性に求愛の花とカードを贈る日となるわけですよね。


今もアメリカでも、他の多くの国でも、この日は男性が、「Be My Valentine」や「Happy Valentine's Day」の言葉とともに、まず必須であるお花や、贈り物、ディナーを贈るのが一般的だといいます。(贈り物には、一般的な贈り物のバリエーションとしてチョコもあり得ますが、バレンタインだからチョコという文脈ではありません)


そんな「St.Valentine's Day」が、日本に渡って「バレンタインデー」となった時に、日本独自の文化として始まるのが、まず第一には、男性から女性ではなく、女性から男性に愛を告白する日となったということですよね。これは私が文化論を講義する時にいつもいっている日本が「原初的母性」を中心とした女性原理の国だということで、女性中心の文化になったのではないかと思うわけです。


第二に、なぜかチョコレートを贈る日となった、というのも日本独自なわけですが、これもやはり女性的文化として、甘いお菓子が贈答品の主流になる日本のお菓子文化の表れですよね。私が文化論を講義する時には、日本の贈答文化の特徴を最もよく表しているのが、“おかし”と“おかえし”だというんですが、実際、そもそも製菓会社や百貨店のキャンペーンが発端になっているとはいえ、なぜそれがここまで定着し得たのかというのは、やはり日本人のお菓子文化にぴったりあっていたからなわけです。


そして第三の日本独自の特徴が、いわゆる私が“おかし”と“おかえし”といっている、“おかえし”のほう。すなわちバレンタインデーに対する返答のホワイトデーの出現ですよね。日本のお返し文化はやはり日本独自の文化であり、たとえば“半返し”のような考え方にしても他の国にはないですし、韓国では、「お返しをしなければならない」という発想自体が人間関係の清算を意味して、あまり好まれない考え方なんですよね。


すなわち、この「女性文化」、「お菓子文化」、「お返し文化」という日本文化の特徴を見事に体現しているのが、日本で変化を遂げた日本型「バレンタインデー」だ、ということなんです。



●日本型バレンタインが韓国で遂げた変化とは


そして、その日本文化となった「バレンタインデー」がそのまま、韓国に伝わってきたわけですね。


ちなみに1990年代初めの韓国では、バレンタインデーは、知っている人もいるけれど、知らない人のほうが多かったです。妻と付き合い始めて最初のバレンタインに、手ぶらで来た妻をコンビニに連れていって、「これ」といってチョコを買ってもらい、韓国に日本型バレンタインを伝える一役を担った一人がこの私ですね。ヾ(≧▽≦)ノ"♪


ということで、ここまでローマ→イギリス→アメリカ→日本→韓国というバレンタインデーの主な伝播の歴史をみてきましたが、それでは、この韓国の地ではこの文化がどんな変化を迎えたのか?


それこそが、まさにロマンチストで、記念日好き、与えること大好きな韓国人が、この文化を受け入れた時に、2/14バレンタイン、3/14ホワイトデーという流れをさらに発展させて、なんとすべての月の14日を記念日にしてしまうということだったのです!ヾ(≧▽≦)ノ"♪


韓国の記念日としての「○○デー」は2/14バレンタインデー、3/14ホワイトデー、4/14ブラックデー、5/14ローズデー、6/14キスデー、7/14シルバーデー、8/14グリーンデー、9/14フォトデー、10/14ワインデー、11/14オレンジデー、12/14ハグデー、1/14ダイアリーデーと続きます。


2/14と3/14は日本と同じですが、4/14ブラックデー:恋人のいない男女が黒いジャジャン麺を食べる日。5/14ローズデー:恋人同士バラを贈り合う日。6/14キスデー:キスをする日。7/14シルバーデー:銀の指輪を贈り合い未来を約束する日。8/14グリーンデー:恋人同士で森林浴をする日。9/14フォトデー:恋人同士一緒に記念写真を撮る日。10/14ワインデー:恋人同士ワインを飲む日。11/14ムービーデー:恋人で映画を観る日。12/14ハグデー:寒い冬に温かくハグをする日。1/14ダイアリーデー:日記帳をプレゼントし合う日、となってます。よく決めたものですよね!


この話を日本に住む方にしたら、それぞれの日にお返しは必要なのかという質問がありましたが、バレンタインとホワイトデーだけ男女が別で、あとは2人のイベントなので、男性ばかりが負担だとか、お返しだとかはありません。お返しを気にするあたりがやっぱり日本人ですよね!>v<



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なぜか沖縄のお土産を下さった方も。美味しかったです、沖縄!(^^;)


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これぞ我が娘の作ったミルクココアのパウダー付き生チョコ!!猛烈に甘ったるいが…。


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チョコの型を使って…。流し込み方がかなり豪快ですね。表はちゃんと形になってましたが…。(^^;)


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わーい!これはお父さんにって!味見ですけど…。ヾ(≧▽≦)ノ"♪



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