■愛すべき「カンチョプ」キャラが新しい!(*´▽`) | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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「間諜(スパイ)仕事が10年にもなれば作戦も生活となる」とあります。(^^;)



韓国映画、昨年は実に「~たち」的なキャラクタームービーが多かったのですが、その中で面白かったのに、紹介できなかった作品の一つがこの『間諜(カンチョプ、간첩)』(ウ・イノ監督)ですね。題名に「たち」はついていませんが、この映画は間違いなく本来「間諜たち」とすべき、キャラクタームービーですよね。


英語で「スパイ」というとカッコいいイメージも出るでしょうが、韓国ではそれを「間諜(간첩)」という漢字語でいい、イメージがかなり違ってきます。日本でも昔は「間諜(かんちょう)」とか「間者」という言葉が使われていたので(1931年のアメリカ映画の邦題が『間諜X27』だったりした)、言葉自体が特別なわけではないのですが、いわゆる南北が分断されているこの国にあっては、その「間諜(カンチョプ=スパイ)」という単語自体の持つ意味がまったく違ってしまうわけです。


『シュリ』などで知られているとおり、韓国では「間諜(カンチョプ=スパイ)」は、隣近所に実際に正体を隠して生活している、現在も戦争中の敵国の兵士であり、国家転覆を狙う敵軍の一人です。以前、北の高官である黄長燁氏が亡命した時に、韓国には最低5万人の北朝鮮スパイがいるといっていましたから、韓国人が1000人いれば、その中には必ず北のスパイが一人潜んでいるという計算になるんですよね。


ところが、この映画が画期的なのは、その韓国に潜んでいるスパイの物語をコメディーにしてしまったことであって、まさに過去にはあり得なかった作品。そのスパイを愛さざるを得ないキャラクターとして描いたことは、政治的利敵行為のようでもありながら、でもいっぽうで、現在も続く北のスパイの暗躍に対する注意喚起にもなっているので、特にこの映画自体を北朝鮮の工作であると見る必要はないでしょう。


この映画には4人のいわゆる“生活型カンチョプ”が登場します。これまでは「カンチョプ」というだけで、タブーに触れるような犯罪ホラーになり得たのですから、それらはまったく新しい、愛すべき「カンチョプ」キャラだといえますよね!(*´▽`)


・コードネーム“キム課長”(キム・ミョンミン扮)…不法バイアグラを販売しながら家の保証金の値上がりに苦しむ平凡な家長。裏の顔はスパイ歴22年目のスパイのリーダー。
・コードネーム“カン代理”(ヨム・ジョンア扮)…生活に負われながら駆け回る不動産屋のおばさん。裏の顔はロケーション専門の女スパイ。
・コードネーム“ユン顧問”(ピョン・ヒボン扮)…公務員を名誉退職してからは公園で時間をつぶす独居老人。裏の顔は身分偽装専門スパイ。
・コードネーム“ウ代理”(チョン・ギョウン扮)…牛を育て、韓米FTAには絶対反対の姿勢を崩さない農業青年。裏の顔はハッキング専門スパイ。


あらすじ:身元がばれることよりも物価上昇に怯える“生活型スパイ”たちの前に、血も涙もない北朝鮮最高暗殺者“チェ部長”が現れた!彼らに下された10年ぶりの暗殺指令! 果たして彼らの作戦は成功するのか?日々の生活に精一杯の“生活型スパイ”たちの思いもよらない二重作戦が今始まる!



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