牧師でもなくキム・ゴンモ似の神父様のこのノリはすごい！（「私たちは聖堂スタイル」より）韓国では、PSYの『江南スタイル』MVが、公開52日目の9/4に、韓国人歌手として初めてYouTube再生回数1億回を達成したと話題ですね！これまでの最高は少女時代『Gee』の8400万回だったそうです。
しかも伸びが衰えるどころか逆に加速してるそうで、PSYは、ジャスティン・ビーバーやジェニファー・ロペスなども所属する米国最大手のレコード会社「アイランド・レコード」とマネジメント契約を結び、世界市場進出を本格化。米MTVの「MTVビデオミュージックアワード2012」にも出演して韓国語でコメントを語って話題になってましたね。
ということで、PSY「江南スタイル」のパロディがさまざまに登場しているYouTubeですが、実は、韓国からのパロディ映像で圧倒的な数を誇っているのが、キリスト教の若者たちによる信仰アピールのためのパロディ動画なんですね。
韓国は宗教人口においてクリスチャンの数が最も多く、「母胎信仰」といってクリスチャンの家庭に生まれ育ったり、地域に各ブロックごとに存在する地元教会の子供礼拝に小さい頃から通っていたりすることが多いため、中高、大学生と熱心な“信仰青少年”たちが多いんですね。
韓国の文化を知るにはキリスト教を抜きにすることはできず、今回はそのパロディ映像を通して、韓国の“信仰青少年”たちの文化を垣間見てみたいと思います。
今、たくさんの動画が上がっている中で、おそらく韓国内で一番最初にヒットを飛ばしたのは、大田市葛馬1洞の「葛馬監理教会」のナム・オソク伝道師がつくった「オッパは教会スタイル」だと思います。現在、1ヵ月にもならずに70万アクセスを記録していますが、これが当初、公開1週間で11万アクセスを超えた時に、『国民日報』というキリスト教系の一般日刊紙に紹介されていました。
ナム伝道師が「オッパは教会スタイル」と歌いながら、「礼拝に熱狂する信仰的な学生、聖書1ページの余裕を知る品格高い学生、修練会に来れば心臓が熱くなる学生、そんな信仰がある学生」、「私は伝道師、物静かに見えるが、遊ぶ時は遊ぶ伝道師、讃美歌を歌えば完全に熱狂してしまう伝道師、筋肉よりも信仰がムキムキしてる伝道師、そんな伝道師」などと歌っています。
ナム伝道師は、インタビューに対し、「教会が世の中に向けて開かれた所であることを知らせたかった」と答えています。「イエス様がお前たちは世の光と塩となれと語られたように、教会が世の中に入っていくべき」ということですね。
ということで、それ以外の教会の動画も含めて、下に紹介してみました。個人的にカトリックの神父が上げている「私たちは聖堂スタイル」というのが、カトリックのイメージとは違って、けっこう異様でいいです。(^^;)
青少年信徒に一番重要なのは、学校の長期休みに修練会に参加することなので、そのことを強調しているものが多いですね。あと、米国でもPSYの「江南スタイル」が流行っているせいか、米国の韓人教会が上げているものもありました。
●「オッパは教会スタイル」！
↓新聞にも紹介された、大田市葛馬1洞の「葛馬監理教会」の「オッパは教会スタイル」。ナム伝道師が「私は伝道師」、「今から修練会に行ってみるか」と歌ってます。
「オッパは教会スタイル」
●カトリックの神父様がすごい
↓ソウル「上鳳洞聖堂」のチャバウナ神父の「私たちは聖堂スタイル」。PSYが「女」、「男」と歌っている所を、「姉妹様」、「兄弟様」、「Eh～、Sexy Lady」を「Eh～、聖霊充満！」と歌っています。神父様、サングラスが似合いすぎてるし、なんかPSYを超えそうで怖い…。(^^;)
「私たちは聖堂スタイル」
●仲の良さ、楽しさ、活気に感動
↓釜山「豊盛な教会」の青少年共同体「ティーンセル（Teen Cell）」がつくった「オッパはティーンセル・スタイル」。「Cell」は細胞の意味で、細胞のように小さな集まりを活性化させて、まとめて大きな教会にしようというセルチャーチ・システムですよね。「夜になったら異言が飛び出してしまう男」などと歌ってます。(^^;)
「オッパはティーンセル・スタイル」
●江南の教会も負けてません
↓ソウル江南区大峙洞の「祝福教会」の「オッパは祝福スタイル」。「酒が飲みたくなると祈祷する女、不良のようだがにわかに断食をする女、40日祈祷で異言と啓示を受ける女、そんな恵みにあふれた女」と歌うわけですが、その時の女性の踊りがすごいです。演奏も編曲もけっこう本格的！
「オッパは祝福スタイル」
●他にもいろいろあります！
↓大邱市の「三徳教会」の「連合修練会」参加を呼びかけている「私たちは連合スタイル」。女性の演技がなかなかいいです。
「私たちは連合スタイル」
↓仁川市の「恩恵の教会」の「私たちは主様スタイル」。問題ある信者をつついて、信仰生活を指導しているかなり教育的なビデオですね。
「私たちは主様スタイル」
↓ソウル陽川区の「ハンソ第一教会」の「開かれた集まり（ヨルリン・モイム）」を宣伝する「ハンソスタイル」。唯一女性が歌っています。
「ハンソスタイル」
↓「安山光臨若者教会」の「マルサム・スタイル」。「マルサム」というのは「マルスム（御言葉）」と「サム（生活）」が一つになったという意味のようですね。
「マルサム・スタイル」
●子供たちが作っている映像
↓清州市の「清州聖光キリストの教会」の「聖光スタイル」。「祈祷会の時に携帯を触る人間的学生NO!」などといって、問題行動を戒めてます。「イエス様、愛しています！」と歌っています。途中登場する趙牧師という方が愛らしい。(^^;)
「聖光スタイル」
↓「松月長老教会」の「オッパは松月スタイル」。「Eh～ジーザスBaby」と歌っている中高等部の子供たちですね。(^^;)
「オッパは松月スタイル」
↓仁川市の「鶴翼監理教会」の小学生たちの集まり「ハイキッズ」でつくったという「鶴翼スタイル」。子供たちがかわいい。女の子が多いのか「オンニは鶴翼スタイル」と歌ってます。
「鶴翼スタイル」
●米国の韓人教会が上げた映像
↓ロサンゼルスの「羅城永楽教会」の「オッパは修練会スタイル」。「今から夏修練に行こうか」と歌ってます。歌がけっこうカッコいい。
「オッパは修練会スタイル」
↓「コロラド信仰長老教会」の「コロラド信仰教会スタイル」。
「コロラド信仰教会スタイル」
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