■『Dr.JIN』理解のキーワード「朋党」と「庶子」! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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出生に悲しみと陰りを持ちながらも、純粋な愛に生きようとするギョンタク!


『Dr.JIN』、実に仁先生の懐かしい名シーンの連続でありながら、スンホンさん、ジェジュン君、ミニョンちゃん、ボムスさんの、また違う名演技によってもう一度観られるという、なんとも得した感じと、日韓両国が近くなった感じで、観ていて嬉しいですね。ヾ(≧∇≦)〃♪


ミニョンちゃん扮するホン・ヨンネと、ジェジュン君扮するキム・ギョンタクは、まさにロミオとジュリエットのようですよね。


当時、両班たちの勢力争いは、「朋党」といわれる党派による激しい党争となっていたわけですが、14代宣祖の時に「東人」と「西人」に分かれ、「東人」から「南人」と「北人」が分かれ、19代粛宗の時には「西人」から「老論」と「少論」が分かれます。


そこにおける主な党争は「老論」と「南人」、「老論」と「少論」の対決だったわけですが、ギョンタクの家系である安東金氏は「老論」、ヨンネの家系は「南人」なわけです。


さらに、前回の記事でも紹介しましたが、当時は王の外戚である安東金氏の「勢道政治」全盛期で、ギョンタクは、今回、ジン先生が命を助けた、安東金氏の出世頭・左議政キム・ビョンヒの庶子。結局、ヨンネの家は、「南人」としてその「勢道政治」によって追いやられて落ちぶれた立場から、ヨンネの母親が、夫を亡くした後に、没落する家を思ってギョンタクをヨンネの「いいなずけ」とするという苦しい選択をしたわけですよね。


なぜ苦しい選択かというと、ギョンタクが怨讐家門の子であるだけでなく、庶子(妾の子)であるからですよね。当時の朝鮮では、庶子は生まれながらに差別されていて、科挙も受けられなければ、出世の道がふさがっている立場です。それでも安東金氏ではあり、父が左議政なので、捕盗庁従事官をしているわけですが、娘を庶子に嫁がせるというのは並大抵の決断ではありません。今回もギョンタクがヨンネを「いいなずけ」だといったら、周りから「庶子が両班令嬢と結婚するというのか」といわれてましたよね。


そんな悲しみと陰りを抱えて生きているギョンタク!その分、人の心が分かるんでしょうね。今回も優しかったですね。ジェジュン君の演技輝いてます。(´ぅ_ ;`)


いっぽうのヨンネは、「南人」として落ちぶれているとはいえ、正当な両班家庭の令嬢ですから、日本の『JIN』の咲さんが武士の娘として毅然としていたように、盗人に囲まれても刀を自分の首に当てて貴人としての覚悟を示していました。


ヨンネが持っていた刀は、「銀粧刀(은장도)」といって、剃刀のように細くて小さい、銀の鞘に入ったアクセサリー刀で、当時の女性が常に携帯し、寝る時にも枕の下に忍ばせて、有事には貞操を守るために自害したというものですよね。日本の武士の娘も同じ目的で小刀を持っていましたよね。(*´▽`)


ということで、前回の記事では、ミニョンちゃんを思い切り無視してしまいましたが、韓国ではミニョンちゃんが、JYJの二人のメンバーと演技で呼吸を合わせているとして、その比較なんかが話題になっていますよ。お詫びに『世界日報』の記事を翻訳してみました!(*´▽`)



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■『Dr.JIN』パク・ミニョン、JYJとの縁「同じようで違う」
<世界ドットコム>



俳優パク・ミニョンが、史劇というジャンルを通して、一つのグループのメンバーたちと連続して息を合わせるという異色の経験をしている。これに対し、パク・ミニョンと二人の、演技の息の合い方にファンの期待が集まっている。


パク・ミニョンは、すでに2010年、大人気で終映したドラマ『成均館スキャンダル』で、グループJYJのメンバー、パク・ユチョンと息を合わせたことがある。続いて、5月26日に初回を放送した『Dr.JIN』では、キム・ジェジュンと息を合わせている。


制作発表会当時パク・ミニョンは、「二人の外貌は違った魅力を漂わせているが、常に一生懸命に演技に臨む姿は同じ」だと語った。これに対し、キム・ジェジュンは、「パク・ミニョンと演技経験があったパク・ユチョンがボクに、『パク・ミニョンは、同年代の俳優であるにもかかわらず、内功(※内に積まれた経験値)がある演技者だ』といってくれた。ボクも直接、演技しながら感じたのだが、言葉で表現することができない内功がある」と説明した。


パク・ミニョンは劇中、2012年現在では有能な内科医ユ・ミナ、タイムスリップした朝鮮時代では、没落した家門の両班家庭の令嬢である“ヨンネお嬢さん”ホン・ヨンネとして登場、似ているようで違う魅力のキャラクターとして熱演中である。


ユ・ミナは、明るくて活逹な性格の所有者であり、多少感情的であるために“ウッ(カッとなりやすい性格の表現)・ミナ”という別名を持つが、困難な人々を見ればゆき過ぎることができない温かい心を持った人物。朝鮮時代を生きるホン・ヨンネはミナと驚くほど似ていたが、性格は180度違う、沒落した家門の両班家庭令嬢で、慎重で強靭な性稟と温かく穏やかな心性で、誰よりも強い母性愛を発揮する女性だ。


キム・ジェジュンは、『Dr.JIN』で初めて史劇演技に挑戦する。彼は優れた武芸と強い勝負欲を持った人物で、人知れぬ痛みを胸に秘めている捕盗庁従事官キム・ギョンタク役を引き受けた。


彼はホン・ヨンネのいいなずけであり、南人出身で没落した家門であるという点のため、家の反対にもかかわらずホン・ヨンネとの縁談を成功させようと努力する。


しかし、『成均館スキャンダル』のイ・ソンジュン(パク・ユチョン扮)がそうだったように、キム・ギョンタクにもジン・ヒョク(ソン・スンホン扮)という愛のライバルが登場する。お互いを見つめてロマンスを完成したパク・ユチョンとは違い、キム・ジェジュンは苦い孤独な愛に生きるように見える。


このようにパク・ミニョンと、互いに同じようで違うJYJメンバー二人の演技呼吸を比べてみることも、ドラマを見るまた一つの楽しみをもたらしている。


いっぽう、『Dr.JIN』は過去10年間で連載された、日本の漫画家村上もとかの同名マンガを原作にした作品で、2012年の韓国最高の外科医師が時空間を超え、1860年代の朝鮮時代にさかのぼり、医師として孤軍奮闘する内容を記したファンタジー・メディカル・ドラマである。



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[原典] http://www.segye.com/Articles/SPN/ENTERTAINMENTS/Article.asp?aid=20120601020243&subctg1=&subctg2 =



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