●昨日は夫が妻の足を洗う日
我が家は今晩、突然のサムギョプサル。昨日「夫婦の日」で妻の足を洗ってあげたからかもしれませんね。(^^;)
韓国は5月が「家庭の月」であり、その21日は「二人が一つになる」という意味で「夫婦の日」。各地でいろんなイベントがあり、夫婦が互いに手紙を書いて読み上げたり、夫が妻の足を洗う「洗足式」を行います。今朝は「デュオ」という結婚情報会社が行った「夫婦愛」イベントで、長年連れ添った夫婦たちがずらっと並んで、夫が妻の足に一斉にキスをしてあげてる写真が報道されて、さすがに「おおっ」と思いましたが、この日は各家庭でもけっこう同じようなことが行われてます。(^^;)
韓国人は、外から帰った時に手と顔、首、足を丁寧に洗うという習慣があり、「足を洗う」ということは日常的な動作。そのため、昔から親の足を洗ってあげるということが孝行の表現として一般的だったし、夫が妻の足を洗ってあげることが夫婦愛の表現でもありました。温か~いお湯で足湯をさせながら、ゆっくり愛情を込めて指も一本、一本洗うんですよね。
「姑婦祝祭」と称して、嫁が姑の「洗足式」を行うという行事もみたことがありますが、「さすが韓国」と思いましたよね。
現代ではここに、キリスト教文化としてのイエス・キリストの「洗足式」も入ってきて、さらに特別な愛情表現方法として意味を持ってきているような気がします。
●先生が生徒の足を洗うのは?
というのは、今ではどこでもここでも「洗足式」のイベントが行われていて、5/8の「父母の日(オボイナル)」に、学校行事として中高生が学校に親招いて足を洗う行事があったり、私も何度かやってもらいましたが、子供の宿題で「親の足を洗ってくる」というものがあったり、さらには市長さんをはじめ公務員が市民に仕える実践として、自治体内の老人たちをもてなして「洗足式」を行い、それを年頭の始務式の代わりにしたりということもあります。
まあそれらはいいんですが、私が少し首を傾げるのが、5/15の「先生の日(ススンエナル)」に「弟子愛洗足式」と銘打って、先生が生徒の足を洗ったり、大学で教授が学生の足を洗ったりという学校行事ですよね。これはやりすぎじゃないかなあという気もします。
確かに幼稚園などで、たとえば年長組みになったお祝いに、園長先生が園児一人ひとりの足を洗ってあげて、ギュッと抱きしめてあげるという「洗足式」はいいなあと思います。お母さんの愛のようなものを先生から感じられるので、子供も本当に嬉しそうです。
それに比べて、先生に足を洗われている高校生の表情は、けっこうぎこちないものがありますよ。「師弟の情を体験させるため」というんですが、それならやっぱり生徒に先生の足を洗わせるべきなんじゃないでしょうかねえ。(^^;)
●「洗足式でギネスに挑戦」って?
ということで、最後に一つ、今年の「家庭の月」のニュースとして驚いたのは、大田市の「根の文化祝祭」というお祭りの一環で、「洗足式ギネスに挑戦」というのがあったことですね。
「父母の日」を記念して、「挑戦ギネス2012孝洗足式」と題して、大田東山高校で生徒たちが親や地域老人の「洗足式」をして回り、全部で2012人に行ったとのこと。その中のメイン・イベントとして、400人の生徒が父兄を学校に呼んで、一斉に400組800人で同時に「洗足式」を行って、「同時洗足式400組」というギネス記録を立てたんだそうです。
もちろん、そんな特殊な行事がギネスに載るわけないですよね? 逆にもし載るんなら400組なんてすぐに抜かれるでしょうし。(^^;)
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