■韓国人の心の「屋塔房(オクタッパン)」!*´▽`) | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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これが「屋塔房」。一番安い部屋でありながら一番眺めがよく、ロマンチックですよね。



●正確には「屋上部屋」のこと


ユチョン君の『屋根部屋の皇太子』が、先週以来、同時間帯の視聴率1位を維持!前回、木曜日は国会議員総選挙の開票速報のため一回お休みしてしまいましたが、ユチョン君、ジミンちゃんはじめ仲もよくて撮影雰囲気がとてもいいそうです!予告編をみると、次回はいよいよ二人のキスシーンがあるようですね!(*´▽`)


いっぽう、初回でヒットを飛ばし、その後、下降線をたどって1位の座を明け渡してしまった『ザ・キング2ハーツ』ですが、先週は、韓国の王夫婦が殺害される過程を描いた緊迫感ある流れで、第8回は『屋根部屋…』の第7回と同点だったようですね。


ところで、『屋根部屋…』のこの題名についてなんですが、いつも翻訳に困ります。原語は「屋塔房(オクタッパン、옥탑방)」なわけですが、日本のメディアをみると、日本的に「屋根裏部屋」と意訳していますよね。でも実際にドラマが始まってみれば、やはり屋根の裏ではなく表にあるし、違和感ですよ。


それで私は、日本のメディアのそれを少し訂正して、「屋根部屋」と訳してきましたが、そうするとまた斜めの屋根に部屋があるみたいで、スヌーピーかTVKサクサクみたいになるし…。実際、数々の韓国ドラマや映画に登場しているのでご存知でしょうが、正確には、屋上の上に小さな小屋を建てて住んじゃう状況なので、「屋上部屋」なんですよね。ペントハウスというのかもしれませんが。



●狭く夏に暑く冬に寒くても…


ちなみに、私もソウルで、家を売り買いしながら7回も引越しましたが、基本的に「ビラ」といわれる集合住宅の最上階を選んできました。それは、その上にある屋上をほぼ我がものとして自由に使え、そこで肉を焼いたり、本を読んだり、休日に昼寝をしたりする喜びを味わうと、狭いソウルではなかなか手放せないからなんですよね。


ある時には、お金をかけて大々的に部屋をリフォーム工事し、ついでに上の屋上にも、屋根つき、照明つきの建造物を建てたことがあって、そこで食事もでき、寝られるようにベッドも置いたんですが、それをちゃんと住めるような小屋にしていたら、「屋塔房」になっていたわけですよね。(子供をいい学校に行かせるための引越しでその家を手放したんですが、とても住みやすかったので今考えても残念です)


その時も屋上で周囲を眺めながら長い時間過ごしていると、けっこうたくさんの建物の上に、この「屋塔房」があり、そこで普通に人が暮らしているのが見えました。ある家など、屋上にシートを張って中で沐浴してお風呂代わりにしているのも見えたものです。(^^;)


「屋塔房」に住んでるというのは、イレギュラーな所に間借りしてる貧しい状況の象徴であり、日本や世界で「屋根裏部屋」を舞台にした文学作品が多いように、韓国ではこの「屋塔房」がついた小説や書籍の題名が山のようにあります。ドラマでも、2003年にレウォンさんの『屋根部屋の猫』がありましたよね。


法律上、広さが屋上面積の1/8を超え、高さが1.5mを超えると、階を増やしたことになって違法になるため、皆小さく、建築材料も鉄筋コンクリートにすれば申告しなければならないため、簡単な建材でつくるのがふつう。当然、狭くて不便で、夏に暑く、冬にとても寒いという最悪条件になるわけです。


ふつうは建物の主人が賃貸部屋を増やすために、オマケの安い物件として建てるわけですから、当然お勧めできるものではないですよね。でもそれだからこそ、そんな所から出発して人生をふくらませていく、夢と希望の象徴のような場所にもなるのが、「屋塔房(オクタプパン)」なのでした!(*´▽`)



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