■今は彼らを応援するのが韓国国民の良識! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

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「オッパを本当に愛するなら」と訓戒を垂れて話題集中した『ギャグコンサート』の「カマキリ幼稚園」。


●韓国国民のふつうの良識


韓国では、今日、JYJジェジュン君の胸の痛いツイッター内容が報道され、昨日はジュンス君のやつれ切った近況写真が公開されることで、ファンたち、特に彼らを取り巻く韓国社会の状況が分からない日本のファンたちは、本当に心配が絶えないだろうと思います。


ジェジュン君は、「僕が一番強いと思っていたのに、こんなに限りなく崩れてしまう自分の姿があまりに惨めで僕自身が恥ずかしく、応援してくださる多くの方々に申し訳ない。自身を振り返る時間の間、数多くのことを考えました。痛みがあるから青春だというが、もう少し痛むべき時間を持つのもいいようです」とツイートしたんですよね。


3人の中で彼だけ顔を出さないと思ったら、やはり痛みを抱えていたんだということで、韓国のメディアはそれをいっせいに報じ、ファンと国民の胸の痛みを伝えていました。(>_<)


ということで、結論からいうと、私が感じる韓国社会の雰囲気は、“私生ファン暴行”疑惑を出した当のメディアがさらに第二の録音ファイルを公開して彼らに対する非難を煽ったにもかかわらず、明らかにJYJを応援する方向にあります。


というか、韓国国民の情緒が分からないわけじゃないだろうに、メンバーの一人が父親を失ったという、まさにこの時期に追い討ちを掛けたそのメディアは完全にアホだし、それで決定的に国民を敵に回すことになったといえるでしょう。ふつうの韓国人ならば、誰がどう考えても、怒りを覚えずにはいられません。


今朝、『イートゥデイ』というニュースメディアに、芸能チーム長という人が書いた「“私生ファン”報道の誤謬」と題した看板コラムが出てましたが、「今回の論議の核心は『暴行』ではなく、『芸能人の人権』に焦点を合わせなければならない」といっていました。


この人の結論は、「私生ファンたちが受けたといわれている暴行のほうが先なのか、それとも芸能人が受けた有形無形の暴力のほうが先なのか」という、この質問に対する答えこそが今回の論議の本当の実体だ、ということでした。つまり、JYJを貶めようといかに主張しようとも、先にそうせざるを得ないほどの被害を受けたのは、他ならぬJYJの側である、と強調しているわけです。


さらに、3/14にユチョン君のお父さんが亡くなった状況でそのような論議を出すこと自体が、報道倫理にもとる、といっていたのです。すなわち、何よりも今は、JYJの3人を応援することこそが、韓国人が今の彼らの状況に対してふつうに感じざるを得ない国民的良識である!ということなんです!



●思い痛快に代弁した「幼稚園」


さらにもう一つ、これ以前に国民の良識を痛快に表現していたのが、今週の日曜日に放送された、韓国の人気ナンバーワンのお笑い番組『ギャグコンサート』の人気コーナー「カマキリ幼稚園」でした。これは、当初、日本のファンの間では、深刻な“私生ファン”問題を揶揄した、けしからん放送と捉えられていたと聞きましたが、私の受けた感覚はまったく違います。


そもそもこのコーナーは、歯に衣を一切着せずに痛烈な社会風刺をするため、たとえば、「国会議員になる方法」などを揶揄した時には、その後、実際に国会議員の一人から訴えられたりもしたわけです。だから、いつもなら、ファンと芸能人という構造の中では、間違いなくファンの側に立つはずのコーナーなわけですが、今回は逆で、“私生ファン”のひどい実態のほうをあからさまに表現して、最後にそういう行為はやめようという、ファンたちに対する異例の訓示で結ばれていたのです。それほど、国民の考える是非が、“私生ファン”問題を憂えるほうにあるということなわけです。


劇中では、スターのトイレに私生ファンが入ってきたり、気がついたら隣に寝ていたり、あまりの被害に携帯番号を変えたら、すぐその番号に、「オッパ、どうして番号を変えたの?」と電話が来たり、というストーカー行為が実演され、「え、こんなにいつもそばにいてくれてありがたいので、ファンサービス次元で何かをしてあげたいですって? 心配しないでください」といった後に、ファンから髪の毛をむしられ、メガネを取られて、ボロボロの姿になって、「こうやって自分で持っていってくれますから」という、といった感じに表現したわけです。ファン役の一人がむしった髪の毛を嬉しそうに見つめる姿が不気味でした。


そうして、それほどの被害を受けても、録音されているかもしれないから怒ってはいけません、といっているのは、録音されているというストーカー行為のひどさをそのまま表現しているわけです。


その表現が面白ければ面白いほど、それが大げさなギャグなどではなく事実であるために、実に強烈なブラックユーモアになっているわけで、その笑いが最後に強力なメッセージに変わるわけです。


すなわち、最後の結びのコメント、「ファンの皆さん方、自動車事故を防ぐために安全距離が重要なように、オッパ(スター)を真に愛しているのなら、安全距離を維持しなければならないんだということ、絶対、忘れないでくださいね!」に集約されているのです。


まさに、国民が今回のことに抱いている感想を痛快に伝えて拍手喝さいを得たわけですよね。私も、こんな真摯なメッセージで終わるこのコーナーを初めて見たんですから!(*´▽`)



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