■私たちの知らない世界…軍役 | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!-イジュンギS


イ・ジュンギ君、急な入隊で突然、坊主になりました。それにしても、韓流スターの入除隊に、ファンのツアーが企画されているって今日初めて知りましたよ。


我が妻は6人兄弟ですが、甥たちの入除隊や軍服姿は、数多く見たけれど、面会は行ったことなかったです。今も二人入隊中なのですが、一度行ってみようかな。


日本人の感覚からは軍役ということ自体が受け入れがたい制度ですが、韓国は今、戦争中です。北朝鮮とは休戦はしていても戦争は続いているので、当然、北朝鮮と同じ国になることを望んでいるのでないかぎり、老若男女問わず兵役を認めざるを得ません。

それは愛する人を守るために戦うという現実のためにです。


20代の最も多感な時期を過酷な死と向かい合わせの環境で2年間、お金も学業も技術も放棄して、ただひたすら愛する人と愛する祖国を守るためだけに投入する。銃や爆弾で怪我をしても治療費しか出ず、死んでも葬式代しか出ない。なぜなら、それが皆、自分の国を守るためだから。


それが韓国男子に課せられた軍役であり、家族に課せられた心の軍役です。


でももしも、38度線でくいとめ得ずに半島が今の北朝鮮になっていれば、軍役につかなければならなかったのは、私たち日本の男子だったかもしれない。私たちの代わりに、私たちの知らない敵と、今この時も戦い続けているのが、韓国のすべての男たちであるのかもしれない。そう思えば、どんな韓国男性でも軽く見ることはできません。


もう芸能人とかスターとかそういうのも関係ないですよね。入隊のために頭を刈る瞬間、すべての韓国男児は皆、本物のスターになる。


私の妻の甥っ子たちも皆、軍隊から帰ってきたら、ほんとに男が上がって見違えます。ああ、私の知らない世界を通過してきたんだなあと。あと、韓国の男たちが酒の席で始める軍隊の思い出話にも、私たちは加わることはできません。


最後に、映画『JSA』でも有名な김광석の『2等兵の手紙』を紹介します。


韓国の大人の男たちは、皆一人残らず、一度は歌を聴いて涙を流したことがあるだろうと思います。ただ、この一曲の歌があるために…。



『2等兵の手紙』 _『이등병의 편지』

(YouTube試聴)



家を出、列車に乗り _집떠나와 열차타고
訓練所に行く日
_훈련소로 가는날


両親に敬拝を捧げ _부모님께 큰절하고
門の外に出る時 _대문밖을 나설때


胸の中に何かしら _가슴속에 무엇인가
口惜しさが残るが _아쉬움이 남지만


草一本、友の顔 _풀한포기 친구얼굴
すべてが新しい _모든것이 새롭다


今一度始まりだ _이제다시 시작이다
若き日の人生よ _젊은날의 생이여



友らよ、軍隊行けば _친구들아 군대가면
手紙送ってくれ _편지 꼭 해다오


君らと楽しかった _그대들과 즐거웠던
日々を忘れぬよう _날들을 잊지않게


列車時間近づく時 _열차시간 다가올때
両手を掴んだ熱さ _두손잡던 뜨거움


汽笛の音、遠ざれば _기적소리 멀어지면
小さくなる姿たち _작아지는 모습들


今一度始まりだ _이제다시 시작이다
若き日の夢よ _젊은날의 꿈이여



短く切った俺の頭が _짧게 잘린 내머리가
最初は笑えたが _처음에는 우습더니


鏡の中に映った姿が _거울속에 비친 내모습이
硬くなる、心まで _굳어진다 마음까지


裏山に上ったら _뒷동산에 올라서면
俺の街、見えるか _우리마을 보일런지


ラッパの音、静かに _나팔소리 고요하게
夜空に広がれば _밤하늘에 퍼지면


2等兵の手紙一枚 _이등병의 편지한장
大切に折って送ります _고이접어 보내오


今一度始まりだ _이제다시 시작이다
若き日の夢よ _젊은날의 꿈이여


※김광석氏も小学校5年生の時に、実の兄を軍隊で亡くしています。


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