Bluetooth 4.0(BLE)対応のバイクスピード&ケイデンスセンサーが登場。 | airlife

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未だにこのブログにはiPhoneをSIM下駄で運用する人やANT+付けてワークアウト記録を取ろうとする人が絶えず検索をかけてきているようなので、たまにはためになることも書かなければいかん。

というわけで今回はiPhoneをANT+でサイコン化したりランニング記録を取りたい人たち向けの話。

iPhone 4Sから実はBluetooth 4.0をiPhoneはサポートし始めた。
これはBLE(Bluetooth Low Energy)とも呼ばれる規格でAppleが2011年6月からBluetoothの理事会に参加し始めたことに起因しているだろう。
2010年8月には実はAppleはiPodをサイクルコンピュータとして利用するための特許を出願している。

詳しい情報はPatently Appleへ。

そこからANT+のような規格をサポートするのかと思っていたのだが、一向にその兆しはなく、気付けばこういう形できていたのか・・・と思わざるを得ない製品が登場し始めた。
それがBLE対応のセンサー類である。

そもそもBLE対応のセンサーというのに気付いたのがStravaやWahooのアプリのアップデート。
ANT+&BLE Supportなんて書いてあって、「BLEって何だ?」と思い調べたら出てきたのが「Bluetooth 4.0」という話。

iPhone 4S/新iPadが採用、「Bluetooth 4.0+HS」とは? - ASCII.jp

そしてWahooが既にBLE対応のハートレートモニターをリリースしていた。

つまり、BLE標準対応のiPhone 4Sもしくは新しいiPadはBLE対応のハートレートモニターを何の小細工もなしに認識するということ!
「何の小細工もなしに」というのはANT+時代からiPhoneをサイコンとして使ってきた人ならよーく分かるはず。
iPhoneはそのままではこれまでのANT+対応のセンサー類(ハートレートモニター、バイクスピード&ケイデンスセンサーなど)は全く認識しない。
そこでDockコネクタにANT+認識用のアクセサリを装着しなければならなかった。

しかし、iPhone 4SならBLEに対応さえしていればネイティブでセンサーを認識してしまうというわけ!
そしてWahooは今回、BLE対応のバイクスピード&ケイデンスセンサーをリリースした!
いやー、なんていうこと。
もう何の悩みもなくiPhone 4SユーザはiPhoneをサイコンとして使うことが出来てしまうわけだ。

これがどれだけ嬉しいことかって、より一層サイコンが一般化してより一層既存のサイコンメーカーがiPhoneを始めとしたBLE対応のスマートフォンに向けて注力しなければ亡くなるということ。
それはつまり彼らが独占してきたサイコン市場の解放に繋がるわけだ。
Garminとかその辺のメーカーはiPhoneアプリでも開発したら良いんじゃないか。
程々に売れるぜ。

ただまあ、まだパワーメーターでBLE対応製品は出ていないのが現状。
パワーメーターばっかりはハードなんで市場の解放とか言ってられないわけで、どうにか安くなってもらうことを願いつつ日々過ごすしかないな。
ま、BLEに対応しようがしまいが、まだ持ってないから何とも言えないし、そもそもおれはiPhone 4SでないからBLEの恩恵をまだ受けられる立場ですらないんだけど。

新しいiPhoneが出たら一緒にBLE対応のセンサー類を買うことにするかな。
何はともあれ、サイコン化したい人もランナーの皆さんもBLE対応センサー買えばiPhone 4Sならすぐに使えるから折角なので一度試してみては。
変なGPS機能付き時計買ってユーザビリティの悪さに苦慮するより、余程良いよ。
Wahoo自身が出しているWahoo Fitnessっていうアプリ無料だし調子良いし、Stravaも良いですよ。
センサーさえ買えばもう無料でAppも手に入っちゃう時代。

ウン万もモバイルGPSごときに払ってる場合じゃないぜ。