こんにちは、ディレクターのオノヘレです。

 

先日、子育てきずなメール運用報告会を開催しました。

 

 

この会はどんな会かと言いますと、きずなメールのコンテンツのうち、

自治体から配信されている子育て期(0歳~2歳)のコンテンツを

制作・監修してくださっているプロジェクトチームの先生方に、

1年間の活動をご報告したり、今後の展開について相談させて頂いたり

する貴重な機会なのです。

 

今回は少しだけ、その内側(裏側?)をご紹介します。

 

事前準備の様子はごっそりカットして、当日です(笑)

 

先生方はみな現役の医師です。多忙な合間を縫って、

北は宮城県から南は福岡県と、様々な場所から駆けつけて下さいます。

そして、時間に正確です!!!

 

このため、私達も早めの会場入り&準備を整えます。

 

今回はプロのカメラマンの方が撮影に入ってくださいました。

 

そして、プロジェクトリーダーの和座先生には、開始前に少しご相談。

いつも穏やかで、温かい笑顔で話しを聞いてくださいます。

 

会は、和座先生の開催のご挨拶のあと、スタッフの自己紹介へ。

 

初参加のスタッフ 唐家(からけ)が緊張しながらご挨拶する姿に、

先生方も応援してくださっていました。

 

ご報告、協議、相談と真剣な話が続きます。

どんな時も前向きに話を聞いてくださいます。

 

左手前から

小児科医 平本龍吾先生 (千葉・松戸市立総合医療センター小児医療センター長)

小児科医 田中秀朋先生 (埼玉・あかちゃんとこどものクリニック院長)

小児科医 田原卓浩先生 (山口・たはらクリニック院長)

小児科医 森田潤先生 (福岡・こどもクリニックもりた院長)

産婦人科医 太田寛先生 (東京・アルテミスウイメンズホスピタル産婦人科 北里大学医学部公衆衛生学助教)

小児科医 川村和久先生 (宮城・かわむらこどもクリニック院長)

小児科医 吉永陽一郎先生 (福岡・吉永小児科医院院長)

総合診療医 和座一弘先生 (千葉・わざクリニック院長)

 

そして、今回の運用報告会を持って退任される森田先生より

ご挨拶いただきました。これまで本当にありがとうございました。

 

運用報告会には、

前年度まで団体監事だった阿波さん(写真後列左から2番目)、

理事の入部さん(写真後列一番右)にも

団体メンバーとして出席いただきました。

 

今回は石橋先生がご欠席で、とても残念でした。

総合診療医 石橋幸滋先生 (東京・石橋クリニック院長)は、

そもそもこのチームを最初に呼び掛けてくださった方です。

第2回きずなメール活用自治体 情報交換会

ご登壇いただいたことを、この会でもご報告しました。

 

運用報告会での決定事項や課題をもとに、

またチーム一丸となって前進していきます!

 

こんにちは、ディレクターのオノヘレです。

 

風疹の予防接種や抗体検査はお済みですか?
MRワクチンを1回接種することで、守れる命があります。

妊婦さんが風疹に感染すると、

赤ちゃんに「心臓・難聴・脳障がい・視力障がい」が出ることがあります。

妊娠1ヶ月で50%
妊娠2ヶ月で25%
妊娠3ヶ月で18%
妊娠4ヶ月で8%

の確立で症状が出ると言われているそうです。

先日受講した、太田先生の講座で配布されていた資料です。
 

 

 

こんにちは、ディレクターのオノヘレです。

先日、団体の理事でもあり、

アルテミスウィメンズホスピタル 産婦人科医長でもある、太田寛先生が講師を務める

講座に参加してきました。
第1回の参加の様子はこちら

テーマはずばり「妊娠と出産
今回も、たくさんの方が受講されていました。

 

妊娠、流産、出生前診断、マタ旅、分娩の誘発と促進、無痛分娩、母子感染の危険等、

内容は盛りだくさん。

この中で、特に私が印象に残ったものを3つ紹介します。

1つは「母」として。
10代の出産数、中絶数と中絶率についてのお話。
14歳、中学2年生での妊娠というのが、とても多いそうです。
小学生からの性教育、遅くとも中学1年生までに教育するのが良いとのこと。
親が正しい性教育を受けていないと、子供に教育できないという言葉も身に染みました・・・

2つめはもうすぐ夏休みなので「マタ旅」とくに海外旅行について。
旅行自体について何か言うことは出来ないので、情報として、

海外で出産した場合の費用について。


ちなみに海外旅行の保険では、赤ちゃんはカバーされません。

なぜなら赤ちゃんは保険に入っていないからです。

ハワイ旅行中、旅行の2日目に破水。
ヘリコプターで搬送。
6週間の入院。
31週で帝王切開。
2ヶ月のNICU.

この総額、いくらだと思いますか?

95万ドル。1億5百万円~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!
海外でも大きなニュースになったそうです。

ここまで出なくとも、4~5千万円の請求はザラだそうです・・・。

最後は、「お腹の赤ちゃんを感染症から守る」お話。
お母さんが知ることが、予防の一歩になると思います。
講座で配られた資料をご紹介します。

TORCH症候群

 

風疹をなくそうの会

 

ほかにも、講座の中ではいろんな動画が紹介されていて、

怖かったりビックリしたりする事もたくさんありましたが、

多くの「正しい知識」を学ぶことが出来ました。

40歳過ぎて、妊娠や出産を経験していても、本当に知らないことはたくさんあります。

あとは、きずなメールを読んでいたので、妊娠中や出産後は知っていたことでも、

何年かたって忘れてしまっている事もたくさんあると感じました。

団体スタッフとして、いろいろな形で学び、それをスタッフや皆さんにもシェアしていきたいと

思います。
 

 

こんにちは、ディレクターのオノヘレです。

 

先週の金曜、団体の料理男子、代表の大島がシェフになり、

「スタッフ井上への産休いってらっしゃい」&「皆さん、日ごろありがとう!」

というテーマで、「きずなミール」という名の食事会が開催されました!

 

料理の買い出しから準備、会の途中の買い出し、

片付けまで本当に大島が一人で担当。

 

スタッフはゲラゲラ笑いながら飲み食いするというありがたい時間でした。

 

そして、ここぞとばかりにみなでお腹を触りまくり。

赤ちゃんに会える日が楽しみです!

 

団体のスタッフは子育て中の母が中心です。

子供の年齢もバラバラ、住んでいる地域もバラバラというのもあり、

みなで業務後集まって親睦を深める機会というのがほとんどありません。

 

今回のきずなミールを通して、お互いの事を知ったり、

親睦を深める良い機会になりました。

 

第2回も楽しみです。

 

「法」(法律)は僕らの生活に大きく影響しています。とは理屈ではわかりますが、生活レベルで実感できる機会は多くはありません。

「法」は「書き言葉による約束」です。ならばどこに書かれているかを、日本国憲法で探してみました。

 (昭和21年11月3日公布時のもの。国立公文書館デジタルアーカイブより)

ここの11条に、「基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。」と「言葉で書かれている」おかげで、僕らは多くの恩恵を受けています。

「書き言葉による約束」は、見方を変えると、紙に書かれた図や記号です。そういうものが、世界を動かしています。

*  *  *

「書き言葉」で何かを伝えて行動をしてほしいとき、ある原則があります。それは

自分の価値判断は、できるだけ書かない。最小限にする

というものです。

例えば、東京タワーを見て、「凄い!」と感動したことを文章で伝えたいとき、「東京タワーって凄いんだよ!」では、凄さは伝わらない。「凄さ」を感じてもらいたいのは読み手なのに、その前に自分で言ってしまっているからです。

だから「凄い」という自分の価値判断を含んだ言葉は使わず、読み手に凄さを感じてもらえそうなfact(事実)だけで構成して、それを読んでもらった結果として「凄い」と感じてもらうのが理想的です。

「凄い」を伝えたいなら、「凄い」という言葉は使わない。

難しいですが、必要条件です。NPOの事業や活動がときに押し付けがましく感じられるのも似た構造かもしれないので、自覚的でありたいと思っています。

*  *  *
 
「法」は「書き言葉による約束」です。柔らかく「約束」とは言ってみましたが、実際には「義務」「命令」「禁止」として機能することが多いです。

最近「教育基本法」を読みましたが、この一文にひっかかりを感じました。

 

第二条 (教育の目標)
五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

「郷土を愛するような国民に育てることを目標にしなさい」と読めます。もっというと「郷土を愛する人間になれ」と。

「愛する」「好きになる」というのは、パーソナルかつ大きな価値判断です。おそらく教育基本法は、それを実践、体現した結果、「郷土を愛せるような人間になってもらうこと」を目指していると思われます。でも先に「郷土を愛する人間になれ」と言われると、愛を強要されているようで、僕としては何だか嫌な感じです。親が子どもに「親を大事にしろ」と言っているようで、子どもの心に響きそうにありません。

後から知りましたが、案の定この部分は、大きな問題になっているようです。

*  *  *

児童福祉法も読みました。2016年の改正で「児童の最善の利益」という考え方が盛り込まれました。

 

(児童福祉の理念)
第一条 全ての児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する
(児童養育の責任)
第二条 全ての国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、社会のあらゆる分野において、児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮され、心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。

(下線は筆者)


「児童の最善の利益」は、1989年の国連総会で採択された「児童の権利に関する条約」 の第3条「子どもの最善の利益」という考え方を反映したものです。

 

児童の権利に関する条約

第3条
 1 児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは社会福祉施設、裁判所、行政当局又は立法機関のいずれかによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする。

(原文)
Convention on the Rights of the Child
Article 3

1. In all actions concerning children, whether undertaken by public or private social welfare institutions, courts of law, administrative authorities or legislative bodies, the best interests of the child shall be a primary consideration.

(参考:国連のサイトに全文があります)
https://www.ohchr.org/en/professionalinterest/pages/crc.aspx

条約は「書き言葉による約束」として、究極のものです。異なる言語の間での「書き言葉による約束」は、意味や解釈が異なれば戦争にもなるけど、しっかり機能すれば平和をもたらします。そして、国連のような場でやり取りされる言葉は、あらゆる言語に翻訳されることを前提に、細心の配慮で選ばれているはずです。

子どもの最善の利益
the best interests of the child


僕はすぐには理解できませんでしたが、調べると「その子供の将来にとってベストの選択をしなさい」という意味でした。

ここには、お仕着せの価値判断はありません。「子どもの将来にとって最も良い選択を、大人が判断して行為しなさい」というメッセージがあります。「子ども将来に the best interests をもたらす選択を、あなたはできますか?」という問いも内包されているように感じます。

「the best interests」の「the best」に客観的な基準はなく、つまり価値判断は含まれておらず、「都度、大人たちが考えなさい」という構造になっています。元をたどれば17世紀の西欧人権思想の流れから受け継がれて来たもので、歴史の厚みがあります。だから多言語での解釈にも耐えうるのです。

「児童の権利に関する条約」は196の国・地域が締結している(2015年10月現在)ので、「the best interests of the child」という「書き言葉」も、翻訳されて196の国に広まっていることになります。その一つ、日本では、児童福祉法に組み込まれています。

先日の目黒区の事件を受けて、児童虐待防止に関する様々な動きが加速しています。社会的養護のあり方も変化してきています。こうした動きの元には、「the best interests of the child shall be a primary consideration. (児童の最善の利益が主として考慮されるものとする。)」という「書き言葉による約束」があります。国連での「約束」は、僕らとは縁のない人がやっているよくわからないことではなく、僕らの生活や考えに、ダイレクトに影響しているのです。

きずなメール・プロジェクトのMissionである「孤育て予防」も、ここにつながっています。たまたま僕らの目の前に現れた社会課題が「孤育て」であっただけのことで、これに取り組むことは、そのまま、日本の子どものthe best interests を考えることにつながっています。

自分たちのやっていることが、世界や歴史につながっているという遠近感を忘れぬようにしたいです。また自分たちの価値判断を全面に出しすぎることなく、大事なことを伝えていきたいと思っています。
 
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戻って、

自分の価値判断は、できるだけ書かない。最小限にする

この記事でも心がけましたが、自信はありません。難しいです。