春は別れと出会いの季節。

今年もこの言葉を実感する時期となりました。


ふと感傷に浸りたくなる瞬間もありますが、

コンテンツを担当するメンバーは、この時期、自治体事業の原稿を一斉に更新するため

せっせと手と頭を動かしています。


今日はそのメンバーのひとりで昨秋入社したスタッフが、

1本ブログを書いてくれたのでアップします。(松本)


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こんにちは、スタッフの長瀬です。

私は入社して約半年、団体内でいちばん新米のスタッフで、

2歳になったばかりの第一子を子育て中です。


「働き出して感じていること」でブログを書いてみないかと声をかけてもらったのですが、

その前に少し私の個人的な話をさせてください。




私の妊娠・子育てライフは理想とは程遠いものでした。

切迫流産、切迫早産で妊娠期のほとんどを家の中で過ごし、

家事をすることすらままならず、早く産まれてきて欲しいと毎日思っていました。

しかし、いざ産まれてきた我が子はとにかく寝るのが下手っぴで、なかなか寝付かず、

どうにか寝かしつけてもすぐに起きるような子でした。

夫は帰りも遅く、私はいつまでたっても寝不足で疲れたままでした。

可愛いはずの我が子がなかなか可愛いと思えず、

でも「そんなこと口に出しちゃだめだと」思って誰にも言えませんでした。

子どもと家に二人きりになるのが怖くて、毎日とにかくベビーカーを押して出かけました。

 

近くに頼れる人もおらず、陸の孤島のような生活の中で寄り添ってくれたのがきずなメールでした。

きずなメールを受け取ると「見守られている」と感じることができましたし、

「どうにもならなくなったら頼れる場所がある」と安心することができました。

子どもが1歳を迎える頃、いつの間にか子どもと二人きりでも大丈夫だと思えていること、

「可愛いわが子」だと胸を張って言えていることに気が付きました。

 

「私はどうにか産後うつになったり、子どもを虐待せずにここまで来られた。

でも、ギリギリの状態のお父さん、お母さんは私の想像以上に沢山いるんじゃないだろうか。

何か私にできることはないだろうか。」

そう思ってきずなメール・プロジェクトの求人に応募を決めました。

 

入社後、私の産前産後がどんなものだったのか、

きずなメールにどれだけ助けられたかを団体内で話す機会があり、

その時に先輩スタッフが「長瀬さんみたいな人に届いて良かった」と言ってくれました。

そんな風に考えてくれる人の手から届けられているきずなメールだから、

私は安心をもらうことができたんだと思います。

 

妊娠・子育ての孤独や悩みを一瞬で吹き飛ばし「これでもう大丈夫!」と言ってくれる

スーパーヒーローのような存在に出会うのは、なかなか難しいのが現実です。

ですが、スーパーヒーローに出会えなかったとしても、

日々安心を積み重ねることが自分の中の「大丈夫」を作っていくのだと身をもって知りましたし、

きずなメール・プロジェクトは、そんな日々の安心を届けるために知恵を絞っている人たちの集まりです。

 

次は、読者から中の人になった私が、安心を届けられるように

先輩スタッフの背中に追いつけ追い越せで頑張りたいと思います。

(長瀬)