借金はやはり孫子の代まで | 尾張風の会・一翔会の「絆」ブログ

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 一宮市の借金(市債)は、平成二十三年度で二千億円の大台に乗ってしまった。その内訳は、一般会計八百三十三億二千六百五十六万七千円、競輪や国保といった特別会計が十億五千二百五十万三千円、病院や水道の企業会計が千百七十六億六千九百三十七万三千円で、前年より三十九億八千二百六十四万五千円増えた。
 同市の借金は、平成二十一年度まで抑えられ若干ながら減少していたものが、二十二年度からいわゆる「ハコモノ行政」という言葉とともに国の借金を肩代わりする臨時財政対策債、そして合併特例債がどんどん増えはじめ右肩上がり増えてきている。市税収入が減少の一途をたどるなか危機的状況であり、この借金返済が今後の財政運営に大きく影を落とすことは必至。
 合併特例債は、その七割を返さなくてもいいという有利な借金として利用されているが三割は返さなければならず、この三割分の返済額は二十二年度で百二十一億円、二十三年度で百四十九億六千万円、二十四年度で二百六億三千万円、そして二十七年度には二百八十三億六千万円にも膨れ上がる見込み。合併特例債は二十七年度までが利用期限で、二十八年度から二十年がかりの償還が始まる。まさに、孫子の代まで合併特例債を返していくことになる。(高橋一)