本町商店街のアーケード問題 | 尾張風の会・一翔会の「絆」ブログ

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 平成24年6月定例会が開催されている。二日目;6月11日の一般

質問は、所用のために一宮市役所での傍聴が出来なかった。…

 ところが、6月12日付の中日新聞;尾張版には大きく 「一宮市本町

商店街アーケード問題」が大きく掲載されていたので、紹介しよう。


 「一宮本町商店街の今後」として、「本町1丁目商店街の アーケード

撤去」問題を追及したのは、市長の与党である「無所属/新政会」の

「岡本将嗣」議員であった。

 岡本議員は「一宮駅周辺駐輪場について」、「学童通学路の見直し」

に続いて「本町1丁目商店街のアーケード撤去」問題を追及した。




 6月9日の中日新聞夕刊;社会面トップ記事が、「一宮市本町1丁目

の築40年のアーケード老朽化」の問題であった。

 すでに、尾張版には報道されていた問題であるが、この日は大々的

取り上げられていた。一部を引用する。


 “一宮市の「一宮七夕まつり」の会場で、一宮市の象徴的存在である

アーケードの一部が老朽化問題に揺れている。本町1丁目にあたる約

四分の一にあたる部分が、資金難により 「改修」どころか「撤去」にも

手がつけられない。

 一宮市や中部電力では、安全面からも「早期の撤去」を求めている。

7月26~29日に催される 今年のまつりが、全長500mのアーケード

がそろい踏みする最後の機会かもしれない。”


 「本町商店街のアーケード」は、1972(昭和47)年3月に完成した。

同時に完成した本町2丁目から4丁目のアーケードは、2001年には

約10億円をかけて全面改修されているが、空き店舗が多く資金難に

悩む1丁目は、同時改修ができず、「建設当初のまま」になっている。

 2009年12月と2011年1月に、アーケード天井の建材が落下した

ことを受けて、一宮市と組合、天井に電気設備を置く中部電力が協議

会を発足した。2011年3月には 目視調査で「腐食」が多数見つかり

一宮市と中部電力が組合に撤去を要請していた。…




 6月11日付けの中日新聞朝刊尾張面にも「一宮市本町商店街アー

ケード問題」として、またまた大きく取り上げられた。


 “一宮市のシンボルである本町商店街のアーケードが一部で撤去が

必要なほど老朽化している問題で、一宮市側は6月11日に、「まずは

所有者が方向性を出すべきだ」として、現時点では「撤去費の補助率

引き上げ」など新たな財政支援をする考えがないことを明らかにした。

資金難に悩む地元側は自力での撤去が難しく、苦しい立場だ。”…と

報じている。


 一宮市議会;6月定例会での 岡本将嗣議員の一般質問に対して、

森昌宏経済部長が答えている。


 老朽化が問題化しているのは、全長約500mのアーケード街のうち

真清田神社に一番近い北側;120mだ。本町1丁目商店街振興組合

が所有し、築40年以上が経過している。

 本町1丁目商店街振興組合は、アーケードを撤去するため地元の

経費負担が1割で済む「中小企業庁の補助事業」を申請したものの、

不採択に。「一宮市の補助制度」も使えるが、地元負担は8割となり、

組合からは、「負担が大きすぎる…」との声が出ている。アーケードの

撤去には数千万円の費用がかかると見込まれている。


 岡本議員は、豊橋市のアーケードで、2010年に起きた落下事故を

引き合いに「危険性があるならば、早期に対応すべきだ。地元の負担

率を圧縮するなどの考えはないか」と質問した。


 森経済部長は「組合には様々な事情があると思うが、まずは所有者

としての方向性を出して欲しい。助言や説明は尽くす」と答弁した。…

 

 120mある本町1丁目商店街は、31区画のうちで半分近い13区画

が空き店舗や更地と、空洞化が顕著である。

 アーケードの改修には 「億単位の資金」が必要で、現実味は乏しい。

撤去でも数千万円は必要であり、少ない組合員だけでの資金集めは、

極めて厳しいだろう。


「こんな時こそ 行政の出番ではないのだろうか?」と、わたしは感じる

のだけれども…。わたしたちの一宮市は 「尾張一之宮」である真清田

神社の「門前町として栄えてきたまち」である。その神社のすぐ門前の

本町1丁目の商店街の空洞化~荒廃ぶりは、一市民としても悲しい。