ここ福井は、福の井とよばれる、井戸が地名となったほどであり、水の街であるわけです。

九頭竜川の堆積層で出来た平野が福井平野。その昔には、福井は空襲に遭い、戦後間もない頃に起きた福井地震で福井の街は壊滅しました。しかし、この街は、今ではフェニックス、不死鳥のごとく復活したわけであります。

そんな福井は、地質学的にも凄い場所が二つあります。それは手取層群と三方五湖。
かつて地球にいたという生き物の王者、恐竜の化石の見つかるところであり、そして、地質年代を知るための地球のデータの積み重ねた地層があった水月湖があるわけです。
そして、原子力の研究も盛んであり、ここには自然科学を学ぶ環境が整っています。


そして何より繊維の街であります。

繊維には3種類有ります。織物、編物、不織布。
織物といえばかつては絹糸でおった織物、羽二重の産地でした。気象条件として雨が多く比較的涼しかったため、濡れた緯糸で羽二重を織るには適した環境でありました。かつては、桑の葉で養蚕をする農家も多かったそうです。
編み物というと。レースは、カーテンレースのみならず、現在では産業資材など、幅広い用途に使われています。ニットでは、おもに衣料用に使われています。
そして、不織布。不織布というと、フェルトを思い付くかたも多いですが、広い意味でいえば紙。そう、越前和紙です。越前和紙はかつては藩札、お札として使われたという歴史のある物です。

そんな奇跡的なものが多く集積した街、それが福井なのであります。
今後、この街はどのように織り成されていくでしょうか?古いものと新しいものが出会い、融合して、そして新たな時代を織り成す、その未来が私は楽しみでワクワクします。