兵庫県立淡路景観園芸学校の生涯学習
まちづくりガーデナーテーマコース3回シリーズの
「淡路島の里の植物相調査」の見っけものに
しばし お付き合いくださいませ。
バスの車窓から。。。
こんなにカラスがいっぱい飛んでるの
初めて見ました^^;
観察地は。。。
淡路市の郡家から奥に入ったとある地区。
バスから降りてすぐの道路わきの林縁
あっ、カニクサだ。。。
カニクサ(蟹草)
フサシダ科 カニクサ属
学名:Lygodium japonicum
名前の由来は。。。
このツルでカニ釣りをした説と、
葉の形がカニの形に似ている説もある。
別名:ツルシノブ
こちらの方が情緒があるなぁ~
人里近くの林縁や道端、
石垣などで見られる。
神戸の街中を散歩していても、
道端や石垣などでも見られ、
道路の側溝とアスファルトの継ぎ目や、
コンクリート壁の水抜き穴から生えていたりする。
うちの近所のカニクサ
長くのぼるツルの葉は、
何と!!
1枚の葉!!
なんですよね~♪
茎は地下茎、先端から一枚の葉をつける。
葉が蔓状に伸び、長いものは3mほどになる。
ツルを引っ張っても切れにくく
カゴなどを編む際の
結び目などに使用したりするそうだ。
小羽片が三角を帯びた楕円形で、
先端が丸い。
葉の質がより厚くて硬く、
光沢があってなかなか美しい♡
このカニクサって、
不思議な姿かたちしてるんですよね~
葉の形がおもしろくて、見飽きない。
一番上の写真。。。
これとこれとって、
まったく別な種類に見えるが、
いずれもカニクサだ。
一粒で二度美味しい〇〇
じゃないけど。。。
三つも四つも変化に富む
葉姿を楽しませてくれるのよね。
パッと見
カラマツソウを思わせる可愛い葉
そして、下は長く伸びた葉。
これが同じ植物の葉なのか!!
と、思うよね~~
実際、受講生のお一人は
信じられない!!と。。。
おっしゃってましたよ。
しかも、これ全部が、
たった一枚の葉というのですから、
尚更、ビックリしますよね~!!
カニクサの葉の形状は、
部位によって異な見っていて、
見ていても楽しい^^
地上に出ているもの全てが一枚の葉で、
茎のように見えるのは葉の中軸に当たり、
葉のように見えるのが葉の一部である
葉片(葉の羽片)なんですって。
この一枚の葉が何ヶ月もかけて、
いろいろと姿を変えながら、
そして。。。
何だかは先にブツブツがあるのが
わかりますか?
胞子葉と呼ばれてます。
胞子嚢群をつける裂片は小さく、
小さい裂片の全面に胞子嚢がつく。
葉全体の裂片が小さくなり、
胞子嚢がつく場合と、
葉の一部が小さく分裂して
ソーラスがつく場合があるそうです。
手持ちの文一のハンドブックには。。。
シダらしくないシダのページにあります^^;
後から、思いも寄らない
効能を秘めているのに
Σ(・ω・ノ)ノ!
驚いたのであります。。。
学校へ帰ってから
オプション自由参加の
ふりかえりと植物標本観察
今までのフィールドワークで採取した
標本がづらりと。。。
この標本は淡路市〇〇地区の植物相として
最終的には兵庫県立人と自然の博物館へ
採取者
まちづくりガーデナーテーマコース
「淡路島の里の植物相調査」
メンバーと記されて保存されるそうだ。
観察した
カニクサもありました。。。
こっちは。。。
おっ!!
カニクサの胞子が。。。
何だか、カレー粉みたい~
胞子嚢
裂片(偽包膜)の裏にできてますねぇ。
胞子嚢群(ソーラス)のようなまとまりはなくて、
1個ずつ偽包膜におおわれています。。。
あのカレー粉みたいな
カニクサの胞子
顕微鏡で見たら。。。
キラキラ✨
ゴールドのビーズ見たい!!
美しい♡
手持ちのコンデジの顕微鏡モードで
撮ってみました^^
う~ん
イマイチですが。。。💦
雰囲気は出てるかと^^;
なんと!!
これ、お薬になるそう!!
なんでもね。。。
民間薬として、
江戸時代の本草書
嘉祐(かゆう)本草に、
胞子が海金沙(カイキンシャ)
と記載されているんだって。
へぇ~~
調べてみたら。。。
日本の本草学に大きな影響を与えた、
明の李時珍の『本草綱目』(1596)には、
「海金沙」の名で、
解熱や利尿や結石除去の薬効が記載されている。
全草、胞子嚢や胞子、または根茎や根を、
消炎解毒、肺炎、急性胃腸炎、黄疸などに用い、
その若葉は食用にされる。
食べられるんかい!!
食べれそうには見えないけど。。。
乾燥してお茶として飲むものもいいかも~
知らんけど。。。
薬理作用は。。。
利尿作用、鎮痛作用、解毒作用、消炎作用など。
中国では成分の研究もさることながら
薬理試験も行われていて、
コレステロール低下作用、血糖値低下作用、尿路結石、
抗菌、抗ウィルス作用もあるんですって!
胞子には、脂肪油、リゴジン。
葉には、フラボノイドが含まれるそうだ。
生薬名は海金沙草(かいきんしゃそう)
金沙藤(きんしゃとう)などと呼ばれそう。
たくさん生えていて。。。
また強い繊維で、なかなかとれなくて。。。
時折、厄介な植物だと言われることもあるけど、
まさか!薬草だったとは。。。
びっくりましたよ~
そして。。。
カニクサのあった林縁
道路脇なんですが。。。
なんと!!
あちこちに。。。
広い葉っぱ!!
ご存じの方は小躍りする?
コクランの宝庫!!
花が咲くころにぜひ訪れたい。
果実をつけたコクラン
標本を作るために採取
パラパラとタネが!!
ルーペで見ると。。。
1mmぐらいのタネなんですよ~
写真ボケボケですけど^^;
まだ、花を咲かせていた
ツリガネニンジン
その果実はというと。。。
今は、ほとんどこんな状態だ。。。
どこからタネがこぼれるのか?
下からだとばかり思っていたのですが。。。
なんと!!上の方なんですって~
また、ボケボケですけど。。。
赤い矢印⇒のところからタネが散布されるそう。
いや~知りませんでした!!
多くを学び多くを得ていると思いながら、
実は残らないことが多い。
毎度のことなれば。。。
”見つつ観ざりき”を実感
いつも思う
”見つつ観ざりき”
これは北原白秋の短歌に読み込まれている言葉
・・・か黝葉に しづみて匂う 夏霞
若かる我は 見つつ観ざりき・・・
白秋が、しっかりと、
物や事を見ていなければ詩は書けないよね~と、
「若い頃は、見ているだけで、観ていなかった」と
過去を振り返っているのだ。
最近とくに
”観て失う”の方が多くなってるけど、
参加することで、少しでも頭のすみっこに
残ればいいかなぁ~~
いっつも こんなですけどね(笑)
ついつい見過ごしてしまうところ
いろいろと教えていただけました。
さて。。。
今日の投稿ネタにこんなのが。。。
#大人になってから学び始めた事
自然観察!!
若いころは、
自然や草木になんて、あまり関心なったし、
山歩きもあまり好きでなかったのにね。
40代半ばに。。。
淡路景観園芸の生涯学習
まちづくりガーデナー本科を
受講したのがきっかけで、興味を持ち、
テーマコースで自然観察指導員講習会があり、
自然のことを学び始め、
それが、
六甲山でしていた仕事のきっかけでもあり、
それが、どはまりして、
今の趣味につながっているのであります。
★骨折療養日記★
骨折から89日め
リハビリ47日め
昨日は、ご近所散歩だけで
おうち時間で
講座の復習と宿題の植物相記録と
『ゆず仕事』をしてました。
柚餅子づくり
柚子をくりぬいて
柚子の器をせっせと。。。
くり抜いた実は。。。
柚子果汁として、柚餅子にも入れてから
残りは、柚子湯でいただきます。
タネは日本酒を入れて冷蔵庫へ
少し寝かせて、化粧水に使いましょう。
赤味噌、白みそ半々で
キビ糖、みりん、お酒を入れて
火にかけ練ります。。。
クルミをオーブンで少し焼いて
炒りごまと共に味噌に加えます
柚子の器に味噌を入れて
蒸籠で30分蒸し上げる。。。
この前いただいたお芋も一緒に♪
蒸しあがったら冷まして。。。
てるてる坊主みたいに
キッチンペーパーで包んで
陰干し
わくわく
お芋も。。。干し芋 第2弾
ー美味しくなぁれ!!ー
いつもブログを見ていただき
ありがとうございます^^
励みになりうれしいです。
今日も素敵な一日を♪