こんにちは。きぜんです。
私は週にだいたい2~3冊の本を読む事を心掛けているのですが、読むだけで終わりにするのも勿体無いので、皆さんにブログというこの場をお借りして定期的にさらっと紹介していこうかなと思います。
基本的にはマーケティングに関する本が中心ですが、ビジネスに全然関係無い本も読みます。
コンテンツマーケティングを研究し始めたので、必要と感じれば稀にラノベとかも読んだりするかもしれません。
『まずは原典をあたれ。』
これは私の大学の教授がくれた有難いお言葉です。
そして、
ラノベも言わば原典。
そう考えるとラノベを読むことが一気に高尚な行為のように思えてきますね。
こない…?
まぁ、人それぞれですね。
では早速、今週の本紹介!
増田明子著 2016年11月21日初版発行
この本の著者である増田明子氏は、千葉商科大学の准教授であると同時に、上智大学の非常勤講師としてマーケティングや消費者行動の研究を行っているアカデミックな人物なのですが、それと同時に2005年から2014年にかけて無印良品の商品開発の最前線に立ち続けてきた敏腕マーケッターでもあります。
まぁ、極めて簡潔に述べれば理論と経験を兼ね備えたすんごい人です。
本書はその増田氏自ら無印良品のマーケティング戦略について解説してくれているという有難い本です。
さて、前置きはこの辺にして早速内容について触れていくのですが、結論から述べさせていただきましょう。
無印良品のマーケティング戦略は、ヤバい
(いい意味で)
何がヤバいのかと言いますと、
マーケティング戦略の常識みたいなものをガン無視しているところ
がヤバいんです。
マーケティング戦略の基本って、「誰かの一番になる」なんですよ。二番でも三番でもないんですね。
企業側は、企業としてはお客様に
「これがいい!これだから買う!」
と思わせる為の商品作りをするんです。
「お客様の一番になれるような商品やサービスを届ける!」
これが殆どの企業の基本的な、基本的過ぎて誰も疑わない方針。
しかし、無印良品のマーケティング戦略はその根本にあるものが普通の企業とは全く違うのです。
彼らはお客様に
「これでいい」
と思わせる為の商品作りをしているんです。
マーケティングを研究している私からすると、この考え方は本当に目からウロコでした。
普通、市場で戦っていくからには何かしらの分野で一番になることを目標としてやっていくのが当然のスタンスです。
ニッチ企業だって、ニッチな分野で一番になる為に提供する商品やサービスを尖らせている訳ですから。
自分の会社の社長が
「う~ん、今年は市場シェア6位を維持するのを目標にするゾ☆」
なんて言い出したらどう思いますか?社員の士気はダダ下がりです。
徹底的に分析して、戦えるフィールドを探し、そこで一番を目指して戦っていくのがあらゆる企業のマーケティング戦略の基本的なフローです。
しかし、無印良品は全く違う。
本文の言葉を用いるなら、
無印良品はあらゆるセグメントの『満足度の最大公約数』になることを目指して戦っているのです。
いや~~~~、ビックリ。
言われてみれば確かに、小さな1つのセグメント内の一番を目指すより、たくさんのセグメント内の3、4番手を目指していった方が総合的な収益は上の可能性があります。
創業者は天才ですよ・・・ホント・・・
この考え方はあらゆる分野の企業のマーケティング戦略の策定の際に使える可能性があると私は考えています。
趣味嗜好の個別化が叫ばれる時代だからこそ、最大公約数的な商品でも戦える
そんな事実を無印良品は身をもって示してくれているのです。
とっても良い勉強になるので、マーケッターの方もそうでない方も是非読んでみて下さいね。
それでは。
