『舟木一夫・神野美伽ジョイントコンサート』は、さながらゴールデンウイークに合わせたように開催された。毎日が日曜日の自分にとっては少し頭の痛い時期ではある。
舟木さんが神野美伽さんとジョイントコンサートを開催する、それも中1日の休演日を除いて連続6日間に渡って開催される。最初は「??」と、どう解釈して良いのか分からなかったが、後援会誌で舟木さんがその経緯を丁寧に説明してくださった。新人の当時25歳の神野美伽さんの長期のコンサートに、応援し盛り上げるために呼ばれたこと、でもご自分の中では納得のいく結果が出せなかったこと。そのことがずっと頭のどこかに燻って、いつか二人で納得のいくコンサートを開催したいと思い続けていたこと。それが今、時が熟していると確信し、舟木さん自身の企画で始まったジョイントコンサートであったこと。
舟木さんの今回のコンサートにおける並々ならぬ意気込み、想いの深さ、当時の苦しかったであろう胸の内等を想像すると、やはり今回はどんなことがあっても成功して頂かないとと、こちらも胸を熱くした。当初2枚用意したチケット、舟木さんの想いを知って追加した2枚のチケット、計4枚のチケットは、自分の都合で足を運んだのは1回のみ。他のチケットは友達が代わりに行ってくれた。友達は1日目、3日目、4日目と通い、満員御礼が出ないことに居てもたってもおられず、5日目、6日目のチケットを追加し、とうとう5公演足を運ぶことになった。そして5日目と6日目で「満員御礼」が出て、立見まであったという場面に遭遇した。その友達の気持ちが手に取るように分かる。
ゴールデンウイーク中で,インバウンドで高騰しているホテル代が更に高騰。地方からはなかなか行くのがむづかしい状況だった。(そういえば4月の京都南座の3公演もさくらの時季で、ホテル探しは大変だった。)でも尻上がりに盛況となって、終わってみればいつものように満員御礼が出た。新歌舞伎座の「満員御礼」は何だか分からないが、華やかでうれしさが倍増する。舟木さんも後半の大盛り上がりにきっと満足されたと思う。
そして、共演の神野美伽さん。大先輩の舟木さんに遠慮や、気を遣われることが多少あったと推察されるが、歌手舟木一夫、人間舟木一夫へのリスペクトがあってとても好感が持てた。歌は一生懸命、客席への気配りと当意即妙のトーク、舟木さんファンの沢山の方が神野美伽さんを好きになったに違いない。笠置シズ子さんの曲のCD発売、明るくて、パワーがあって、歌が弾んで、きっと素晴らしい作品に仕上がっているだろう。御自身のブログでバックステージの様子なども発信してくださり、舟木さんの人間性を間接的に知ることが出来たりして、毎日楽しませてくださった。ありがとうございました。
今回のコンサートについて、あまり書けていなかったので、記録するつもりで感想等並べてみました。
下の曲目は、皆さんのブログを参考にさせて頂きました。
第一部
銭形平次(舟木一夫・神野美伽)
春夏秋冬屋形船(神野美伽)
火消し若衆(舟木一夫)
浮雲ふたり(神野美伽)
あゝ荒城の月哀し ~荒城の月~
日本の男(神野美伽)
初恋
王将(舟木一夫・神野美伽)
王将・夫婦駒(舟木一夫・神野美伽)
あんたの大阪(トランペット 佐久間さん)
第二部
神野美伽さんのコーナー
東京ブギウギ
大阪ブギウギ
センチメンタル・ダイナ
ラッパと娘(トランペット 佐久間さん)
男船
夜が泣いてる
天の意のまま
無法松の一生
旅の夜風(舟木一夫・神野美伽)
舟木一夫さんのコーナー
友を送る歌
あゝ青春の胸の血は
仲間たち
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場
絶唱
たそがれの人
高原のお嬢さん
湖愁
アンコール
世界の国からこんにちは(舟木一夫・神野美伽)
「旅の夜風」が素晴らしい曲だと、今回お二人のデュエットで分かりました。舟木さんは先輩風を吹かさず、お二人が同じ立ち位置でコンサートに臨まれていました。一部の〆は神野美伽さん、二部の〆は舟木さん。気持ちの良い構成でした。
佐久間さんの「トランペット」、その才能の豊かさに驚かされたり、ステージ上の皆さんが楽しげであったり、とてもほっこりしたジョイントコンサートでした。