今日は姫路市の新しいホール「アクリエひめじ」で舟木さんのコンサートが開催されました。
舟木一夫コンサート2024
9月12日(木)14:00開演
アクリエひめじ
姫路市も残暑の厳しい1日でした。
今日も、「想い出通り」で幕が上がり、最初から伸びのある声で気持ちよさそうに歌われていました。
客席へのご挨拶は「猛暑の中、猛暑わけ(申し訳)ございません」というだ洒落でした。初めからご機嫌でしたね。
1階は満席でしたし、友だちの話では3階も満席に近かったようなので、多分2階もそうだったのではと勝手に思っています。
曲目はこれまでと同じでした。ジャケットもたくさん着替えて、舟木さん結構忙しいですね。「拍手は面倒でしょう」ということを言い初めて、あれ?なんの話だったかなとなって、日活の映画の話になっていきました。「拍手がほしいときは歌い手が頭を下げますから、その時は面倒を見てやって下さい」というのが今日は飛んでしまっていました。
「ステージをブラブラ歩いているのはただブラブラしているのではないのですよ」と言われて、「キーボードの根ちゃん、サックスの小林君に目線が行くように僕は下手へ、東京は恋するの間奏の時は、ピアノにスポットが当たるので、僕は上手へ。ただブラブラしているときもあるけど」などと丁寧に説明。根ちゃんには「立って」と言ったり、小林さんとPタケちゃんが立つと、「誰が立てと言った、自己主張の強い奴ばかりだ」と笑わせながら、また小林さんの嫁探しを客席へ頼んでいました。若くても、昭和のおじさんがほの見えます。
北国の街の青い照明が好きでいつも楽しみにしています。「♪ここでさよならするけれど~」にさしかかると一面深いブルー一色になってレーザー光線も無く、一瞬背景が静止したようになります。メリハリが利いて良いですね。「照明を褒められると嬉しい」と舟木さんが言われたのを何かで読んだ気がしますが、どの曲もさまざまに変化を付けて、西郷輝彦さんの3曲も照明が美しく華やかでした。
今日は最近の気になる言葉について話されました。「短縮するのが流行っていて、コンビニとか。また、一部の業界で使う隠し言葉(隠語)を素人の人が使って、中学生がヤバい、ヤバいなんて言っている。僕は池波正太郎さんに教わったんだけど、お寿司屋に行って、ガリとか、あがりとかを若い者が使うんじゃない。ショウガを替えて下さい、お茶をくださいと言えばいいんだと」お寿司屋さんの話は、私は初めてお聴きしたように思います。池波正太郎さんの名前が出てくるのが舟木さんのすごいところですね。若い舟木さんは当時の大人に愛されていたのでしょう。
そして12月12日で80になると、大きく80と腕を回しました。「高校三年生が80・・・。客席は女学生ばかりだったんだ・・・」大爆笑でした。「青春は過ぎてみなければわからない。喜びも、傷ついたこと、傷つけちゃったことも」そして青春ソングになりました。
「いつまで歌えるか、いつまで生きられるか分からない。でも80歳は大丈夫でしょう」と言うと、客席からはうれしさや励まし等、いろいろ混じった暖かい大きい拍手がありました。私は14列目の席でしたが、後方からの拍手をとても心地よく聞いていました。
舟木さんは最後まで素晴らしい声で聴かせて下さり、「みんな旅人」を歌われている表情が、歌いながら感動されているように見えました。姫路駅から会場まで続く通路の入口を見落として行きは大変でしたが、帰りは皆さんの流れについて行って、難なく姫路駅までたどり着きました。老夫婦らしきお二人が「自分らも頑張らんといかんな」と話ながら駅に向かっていました。「こんなに人、入らないよ」という女性の声も聞きました。姫路周辺の多くの方が元気を貰って帰路に着いたようで、嬉しかったですね。
明日は岡山で、舟木さんも客席も元気になることでしょう。
舟木さんの言葉は意訳しています。言葉通りではありません。