その朝食。
パンはその場で丁寧に焼いてくれて出来たてホヤホヤ。オムレツも作り置きではなく宿泊客一人一人に注文に応じてその都度作ってくれました。どちらもとても美味しかったです。もちろん豪華とまでは言えませんが非常に満足しました。
が、不満点が一つ。それはオムレツを焼いてくれたのがあのやさぐれかんなちゃんではなくただの若い男性スタッフだったことです。どうしてわざわざ外国にまで来てどこの馬の骨かわからん野郎が作った手料理なんぞ食べないといけないのでしょうか?やさぐれかんなちゃんを出しなはれ、シルブプレ。
まっそれはいいとして、この日は特に何もしていないので書くことも殆どありません。食べたものや飲んだものを載せられるくらいです。
チーズバーガーセット。
昼飯はマクドナルド。ただのマクドですが一つ面白いことがあって、カナダのマクドではセットのフライドポテトをプーティンに変更可能とのことでそっちにしました。味はまあ専門店ほどとは言えず普通でしたかね。
夕食は宿からちょっと遠くの繁華街のほうまであてもなく足を伸ばしたところ非常に懐かしいお店を見つけたので迷わず入店してしまいました。
ソフトクリーム。
一定年齢以上の方なら覚えているかもしれません。「デイリー・クイーン」というソフトクリームのチェーン店です。僕が子供の頃には日本でもチェーン展開していて、僕の実家の近所だと隣町の大和高田のニチイの中にありました。家族でそのニチイに買い物に行くと必ずこのデイリー・クイーンのソフトクリームを買ってもらったものです。とにかく普通のソフトクリームとは全然違ってすごく味が濃厚で美味しかったんですよ。
しかしいつのまにか日本からは撤退してしまったため日本国内にいる限りは二度と食べられない伝説のソフトクリームと化していたのです。最後に食べたのはたぶん中学生の頃でしょうか?数十年ぶりに食べましたがやはりとても美味しかったです。
その後はテキトーに歩いているとピザ屋を見つけたので夕食はそこに決定。しかし食べたのはピザではなくこれでした。
これだ。
日本で売っているサッポロ黒ラベルとは缶のデザインだけでなく味も少し違いました。数年後にサッポロビール勤務の大学の先輩にお会いする機会があったのでこの件いついて聞いてみたところ、やはり日本の黒ラベルとは全く別のレシピで製造されているそうですよ。
しかしそんな何を食べて何を飲んでなんてことより一つ困ったことがありました。日本からの長時間の飛行機やケベックCからの高速バスの影響でしょうか、僕のお尻がだんだんと悲鳴をあげ始めてきたのです。痔です。何痔かはわかりません。カナダ入国後から騙し騙しやり過ごしてきましたがそろそろ限界が来たようなのです。。このまま夜を過ごし寝て起きて明日のAC/DCのライブに行ったらと思うと、とても耐えられそうにありませんでした。ここらで痔の薬を一発投入しておく必要性が出てきたわけです。日本から持参した注入軟膏を使用する時がとうとうやって来たのでした。
いや、でも待てよ
ここで注入軟膏を使ったとして
明日自分がAC/DCのライブに行ってる最中に
もしも部屋のルームメイク担当がやさぐれかんなちゃんだったたら
ゴミ箱の使用済み注入軟膏をやさぐれかんなちゃんに発見されてしまったら
めっちゃ恥ずかしいではないか
そもそもそんな汚らしいものを
やさぐれかんなちゃんに処理させるわけにはいかないだろ
でも尻は痛い
もう限界だ
どうすればよいのだ
打つべきか
打たざるべきか
やさぐれかんなちゃん
キミならどうする
やさぐれかんなちゃん
聞こえているかい
やさぐれかんなちゃん
こたえておくれ
シルブプレ
注入軟膏はこれだかんな
とはいえそんなことを実際に本物のやさぐれかんなちゃんに尋ねるわけにはいかないので、某SNSにおいて賢明なる友人たちにこの迷いを打ち明けたところ数件コメントをもらいました。お前アホかという心ないコメントもありましたが、ある友人がいうところには
「痔ではない一般の人間がその注入軟膏を見てもそれが痔の薬とはおそらく気づかないであろう。」
とのこと。
おお
なるへそ
それもそうだ
それなら大丈夫だ
もしもやさぐれかんなちゃんが
これを痔の薬だと気づいたとしたら
それはやさぐれかんなちゃんもまた
痔であるということになろう
想像したくはないが
もしそうなら
それはそれでよかろう
セラヴィ
よし決めた
ありがたや
僕は無事に注入軟膏を投入し、そして酒を飲み、その後安心して眠りにつきました。そのおかげで翌朝のお尻はバッチグーでした。いつものお尻に戻ってくれていました。ああよかった。めでたし、めでたし。
つづく