多数の候補者で争われた、日本国の自由民主党総裁の選挙戦が終了しました。
その結果・・・。
石破茂氏が勝利し、自由民主党の総裁に選出されました。
じつは、わたくし・新垣清は・・・。
前回か前々回(またはもっと前?)の総裁選挙の際に、石破氏のHPつてでメールを差し上げたことがあります。
すなわち、昼行燈のような彼でも、さすがに立って当選するような活動をすべき時期ではないか!? っと少しキツイ意見を差し上げたのです。
まぁ~、わたくし如きの意見など何の役にもたちません。
さらにメールを差し上げたのも、正確には一体いつお出ししたのかもわからないという塩梅であり、いまから思うに床屋談義の延長のようなものだったのでしょう。
ただ、わたくしは、1955年(だった?)に結成された自由民主党には、水面下で大きくわけて三つの流れがあると思っています。
それは、対米政策の違いです。
一つは岸信介や、当時の右翼の巨頭であった児玉誉志夫などの流れである
対米従属派
の流れです。
現在でも日本の高級官僚の大部分は、この流れの一端です。まぁ~、官僚というものは、権力の僕(しもべ)なので仕方がないのですが・・・。
しかし、終戦直後やそれに続く混乱期から復興期まで、アメリカという名の虎の後ろに隠れて自らの利権を得る狐のように立ち振る舞った。
あるいは、アメリカの下部組織としての日本を操ったということに関しては、今後の日本の歴史において、糾弾される可能性のある流れであると個人的には思っています。
安保問題に関しても、下手をするとアメリカのご機嫌を買うために、その先兵の役割をかって出る! という方法さえとる可能性もあります。
さらに、この流れは日本の政治・経済・文化において、我が日本国の
保守
というものの名誉・価値を、著しくそこなってしまっています。
次はそこまでは極端では無くても、現状はアメリカの意向にそって、日本国をどうにか敗戦のダメージから脱却させて経済的に立て直して行こうとする流れです。
この場合は日本国の経済的な復興を最優先にして、軍事的な面においては第二義であるという立場を持っています。
戦後の日本の復興に関して、多大なる貢献をした吉田茂などが、この筆頭になるでしょう。
この吉田のアメリカのサンフランシスコにおいての、日米の防衛条約に際して(署名時)取った態度というものは、非常に見事なものであり、長く日本の歴史に残るものだと個人的には思っています。
最後が、日本の完全独立を目指す流れです。
驚かれるかもしれませんが・・・。
金権政権・選挙の悪名のある田中角栄などが、その筆頭としても良いでしょう。
わたくし自身は田中に対する評価というものは・・・。
田中の金力による権力の行使というものが、民主主義の根幹を危うくし、退廃を招くということで非常にアンビバレントな気持ちです。
しかし、田中の失脚の直接的原因(?)っとなった、独自の対中国政策、独自のエネルギー獲得(石油)の努力などは、対米独立派としても良いものです。
そして、時代が違い・・・。
派閥も違い(解消?)・・・。
日米の立場も違い・・・。
と所々の点では違いはあるでしょうが、わたくしは今回自由民主党の総裁に選出され、日本国の総理となるであろう、石破茂は、この田中角栄に連なる対米独立論者であると思っています。
そして、今回の石破総裁の誕生は、岸信介から延々と続いた対米従属政策の、遅すぎる変化があるか!? っという期待はあります。
ただ、この石破総裁は独自の自衛論を展開するだけの能力はありますが・・・。
株主や企業経営者にとっては大好評であったが、大多数の国民に塗炭の苦しみを与えた、円安をどこまで解消し、大失策の代名詞となるはずであろう、アベノミクス・三本の矢の大損失から、どこまで日本経済を立て直すことができるのか?
それは、衰退している我が日本国の国運を左右するものだと思っています。
石破総裁(総理)に、期待していますというよりは、期待する以外に無いのです。
日本国
は、もう
待った無し!
の状態なのですから・・・。