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新垣 清のオフィシャルブログ

新垣清が自らの経験と考えに基づいて「思想・文化」、そして「政治・世界情勢」を語ります!

 以前のブログ 世界は、アメリカは、まだ・・・なのか? 

 >わたくしは、

 >トランプが共和党の大統領候補には成れないのではないか? 

 >っという希望的観測を述べました。

 >でも・・・。まだ・・・。その感触はありません。

 

 と記しました。

 

 いやいや・・・。

 アメリカでは、いまは民主党の党大会がシカゴで行われ、現副大統領のカマラ・ハリスが正式に大統領選の民主党候補として、選出される儀式が行われている最中ではないか!?

 共和党のトランプの選出は、

ズーと以前に終了しているだろうが・・・!?

 と、ッ込みが入るとこでしょう。

 

 確かにそうです。

 トランプは、すでに大統領選の共和党の代表として選出されています。

 しかし・・・。

 わたくし・新垣清は、

トランプが途中で選挙戦から降りるという可能性

が、まだまだあると思っています。

 これは、希望的観測でしかありません。

 さらにわたくしは以前に、トランプが大統領になるはずが無い! っと人生最大の誤算をしており、この人物の動向の予測にかんしては、百発百中というわけにはいきません。

 

 でも・・・。

 この人物の生き方をみていると、自分より弱い相手には徹底的に勝つが・・・。

 自分より強い相手と戦った、場合。さらには自分が不利になった時に、踏み止まれるか?! っということに、非常な疑問が沸いてくるのです。

 

 わたくしから言わせれば・・・。

 トランプという人物は、いじめっ子なのです。

 そしていじめっ子は、決して強い相手に向かっていくことはありません。

 

 現在のカマラ・ハリスの躍進を、トランプがどのように捉えるか?

 そして自分が不利だと判断した場合に、いかなる行動をとるのか?

 もう前回の選挙のように、負けた際に投票(場)に、不正があったなどといくら叫んだところで、誰も相手にはしてくれません。

 では、どうするか??

 

 途中でいろいろな御託を並べて、退場する可能性は僅かだがある! とわたくしは思っています。

 アメリカの大統領選挙戦を理解することは、アメリカの政治を理解することに直結します。

 そしてアメリカの政治を理解するということは、アメリカの選挙民(国民)の思考方法、生活習慣を理解するということです。

 なぜ、他国であるアメリカのそれらを理解しなければならないのか?

 

 答えは簡単です。

 

 それは

アメリカ合衆国が

現在の日本国の政治・経済・軍事の部門で

多大な影響を与えているからです。

 それは対等の関係では無く、残念なことに日本国とはアメリカの属国ともいえる立場にある国です。

 そのような立場に置かれている日本国は、アメリカの上記の政治・経済・軍事の影響をモロに受けるのです。

 そのような時に、アメリカの意図を読み違える・・・。 あるいは、背景をまるで理解しないなどが起こった場合には、我が国の国益を著しく損なうのです。

 

 卑近な例を挙げれば・・・。

 本ブログでもたびたび警告していたように、

 トランプが大統領職にあった時に北朝鮮の金正恩と交渉して、外交的成果を上げよう試みました。

 トランプ得意のスタンド・プレーです。

 

 その時に我が国の安倍総理が、トランプのメッセンジャー・ボーイ、すなわち使い走り的な役割を果たし、わたくしがたびたび強く警告したように、最後はハシゴを外されてしまいました。

 

 これは

トランプという人物と、

それを選出した

主にアメリカ国内の白人至上主義者たちの

存在意義・意味を

完全に読み間違えたからです。

 

 今回の大統領選挙戦においては、トランプは苦戦しています。

 それでも最低、共和党の大統領候補として選出されてしましました。

 なぜか?

 そのようなアメリカの主に政治の動きを、そしてその対応策をこのブログで出来る限りに伝えていこうと思っています。

 なぜならいま現在の日本の政治学者、政治評論家、文化人などのアメリカの観方とは、止まってしまった昨日の歴史でしかないのです。

 しかし アリストテレスが言うように

流動するものにこそ

真理がある!

 のです。

 これを政治の世界に当てはめれば・・・、流動する渦中にある中で、マージナル・マンとしてその渦中を分析するということです。

 これには、技術がいります。そして、経験が必要です。そして、立場が重要です。

 それがわたくし・新垣清にあるのか? どうか? を本ブログで問うていこうと思っています。

 

 わたくしは、ロシアのウクライナ侵攻を止めさせるのは、ウクライナの北に隣するベラルーシ国内で内戦・内乱、またはクーデターでロシアのプーチン寄りの現政権を倒すのが一番の近道だと愚考しています。

 でも・・・。まだ・・・。その兆しが見えません。

 現段階で、ウクライナ軍はロシア領内への侵攻を始めていますが・・・。領土の拡張を果たすというよりは、一種の陽動作戦なのでしょう。

 決定打は、ベラルーシの崩壊だというのが、わたくしの従来からの変わらぬ意見です。

 

 わたくしは、

トランプが共和党の大統領候補には成れないのではないか? 

っという希望的観測を述べました。

 でも・・・。まだ・・・。その感触はありません。

 カマラ・ハリスが、大統領選挙選戦で善戦していますが・・・。

 それ以上にトランプの墓穴を掘るような、状態が続いています。

 でも・・・、トランプもしぶとく選挙戦を闘い続けています。

 物理的(数字的)に、まだまだ

アメリカの過半数を占める白人層の執着の強さ

とは、やはり凄いものだというのが感想です。

 

 わたくしは、このままではアメリカ共和党は内部分裂する可能性がある。っと記しました。

 でも・・・。まだ・・・。その兆しが見えません。

 白人至上主義者(MAGA)集団に乗っ取られた感のある、米国共和党ですが・・・。

 従来の共和党の、いわゆる穏健派が今後どのような行動を起こすのか?

 起こすだけの勇気があるのか?

 ここは、見ものだと思っています。

 

 

 アメリカ大統領選挙は、混乱を極めているというか・・・。

 

 トランプが、暗殺未遂で命の危機にさらされる。

 バイデンが、大統領選挙への出馬を取り下げる。

 カマラ・ハリスが、民主党の大統領候補として選挙に打って出る。

 

 っと、一体どこの誰もがも予想も出来ないことの連続でした。

 じつはわたくしは、アメリカの大学で学んだポリティカル・サイエンスというものに、多大な疑問を持っていた人間です。まぁ~、成績はまぁ・まぁだったのですが・・・。

 日本の政治学なども同じです。

 もうそれなどは、政治史、あるいは政治学史としても良いのではないか・・・?

 実際の政治を(俯瞰して)見るには、非常に欠陥のあるものだと思っています。

 

 今回のアメリカ大統領選挙は、上記の政治学の学者や、政治評論家、いわゆる文化人の軽薄な知識や学問を嘲笑うかの如くに進んでいきます。

 上記の学問において、もっとも欠落している部分が、アメリカ政治の渦中において顕著に表れているな!?

 っというのがわたくしの想いです。

 

 その顕著な欠落しているものとは、一体なんのか?

 それはドラマです。

 

 今回のアメリカ政局は、政治学やポリティカル・サイエンスの教授には、絶対に予測がたちません。世のいわゆる評論家、文化人などと呼ばれる諸氏も同様でしょう。

 では予測を立てることが可能な人間や分野は、存在するのか?

 存在します。

 

 それは

シェークスピアの作品です。

 

 所詮は、人間世界の渦中にいるわれわれは、森羅万象が巻き起こす事柄に対処するだけの生き物でしかないのでしょう。

 それはシェークスピアの描く、リア王の世界であり・・・。

 ハムレットや、ある意味、ロメオとジュリエットの世界なのでしょう!?

 

 わたくしは一時期、小説もどきも記して本も出版するという幸運にも恵まれ、そのうちの一つは映画化のハナシまで舞い込んできました。

 まぁ~、結局ダメでしたが・・・。正月の三が日にわざわざ有名な監督と、プロデューサーのお二人が、日本からこのアメリカの地方都市であるユタ州のソルトレークシティーまで来ていただいたことは、驚愕と同時に感謝の気持ちで一杯になっていたのを思い出します。

 しかし、本業の空手において、この物語性は、自らの修行の妨げになるとして禁じてしまいました。

 その一つの理由として空手、武術、武道の本質とは、

自然科学でなければならない! 

っという強い覚悟があったからです。

 しかし・・・。

 それはあるいは、わたくしという人間の浅はかな思い込みであったのかもしれません。

 

 この世に生を受けた人間にとっては、生きるという行為は、ある意味、芸術の中にこそある。芸術でしか

生きるということを

表現するすることは

出来ないのだ! 

 っということを、いま大統領選挙の渦中のアメリカにおいて、如実に思い知らされる羽目となりました。 

 アメリカのバイデン大統領の一般教書演説が昨日、米国連邦議会で行われました。

 まぁ~、成功裡に終わったとしても良いでしょう。

 

 この11月の大統領選挙には民主党から現職のバイデン、そして共和党からはトランプが出馬します。

 わたくしが、

トランプは共和党の候補にはなれない! 

っと言った推測っというか、希望的観測は脆くも潰れました。

 

 ただ共和党の予備選挙で、最後まで戦い続けたニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)には感服しました。

 わたくしは彼女の支持者でも、ファンでもありません。ってか・・・。

 トランプ政権下で国連大使に選ばれた、インド移民の娘である彼女のことを、あまり好きではありませんでした。

 まぁ~、彼女の目論見は今回の2024年の選挙というよりは、次の

2028年の大統領選挙

に出馬するための布石ということでしょうが・・・。

 それでも、最後までトランプに媚びることなく戦い抜いたのは、大したものだと感服しました。

 これはいつか述べる心算ですが・・・。

 現在のアメリカ共和党議員の怯懦さを目の前に突きつけられる身としては、非常に新鮮です。

 

 次に、立派だと思っているのは・・・。

 同じく共和党のリズ・チェイニー(Liz Cheney)です。

 じつはわたくしは、彼女は勿論ですが・・・。

 特に、彼女の父親であるブッシュJr.大統領時に副大統領を務めた、デック・チェイニーのイラク戦争時の動きに大反対の人間です。

 

 以前、再三このブログでも記して来ましたが・・・・。

 この人物とラムズフェルド国防長官、そしてライス国務長官の三人が、国策を誤った張本人だと思っています。

 まぁ~、総大将であったブッシュJr.は言わずもがなですが・・・。

 

 その娘のリズは、トランプの自分の父親のデックの誤った判断で戦争を起こさせたという主張に反対するために、トランプと反目していました。

 この時点では、わたくしはトランプに賛成というよりは・・・。

 わたくし自身が、そのような主張をして、当時のアメリカ社会で生きにくい生活をしていたので、当然至極であると思っていました。

 

 ただ・・・。

 その関係でリズとトランプは犬猿の仲となってしまい、リズは共和党内での反トランプの先鋒っとなってしまいます。

 さらに非常に保守的で親トランプであった自らの選挙区(父親も・・・)であるワイオミング州で孤立して、落選してしまいます。

 

 でも・・・。

 リズは、反トランプを止めず・・・。

 父親の業績をかばうことから始めた運動は、(トランプから)民主主義を守るという方向に転換して、いま活動しています。

 わたくしの中では、彼女に対してやや忸怩たるものがありますが・・・。

 このリズ女史の妥協しない性格には、政治家として立派ではあると思っています。

 

 次回にはもう一人のアメリカ人女性を紹介する予定です。