新垣 清のオフィシャルブログ -2ページ目

新垣 清のオフィシャルブログ

新垣清が自らの経験と考えに基づいて「思想・文化」、そして「政治・世界情勢」を語ります!

 アメリカ大統領選挙は、混乱を極めているというか・・・。

 

 トランプが、暗殺未遂で命の危機にさらされる。

 バイデンが、大統領選挙への出馬を取り下げる。

 カマラ・ハリスが、民主党の大統領候補として選挙に打って出る。

 

 っと、一体どこの誰もがも予想も出来ないことの連続でした。

 じつはわたくしは、アメリカの大学で学んだポリティカル・サイエンスというものに、多大な疑問を持っていた人間です。まぁ~、成績はまぁ・まぁだったのですが・・・。

 日本の政治学なども同じです。

 もうそれなどは、政治史、あるいは政治学史としても良いのではないか・・・?

 実際の政治を(俯瞰して)見るには、非常に欠陥のあるものだと思っています。

 

 今回のアメリカ大統領選挙は、上記の政治学の学者や、政治評論家、いわゆる文化人の軽薄な知識や学問を嘲笑うかの如くに進んでいきます。

 上記の学問において、もっとも欠落している部分が、アメリカ政治の渦中において顕著に表れているな!?

 っというのがわたくしの想いです。

 

 その顕著な欠落しているものとは、一体なんのか?

 それはドラマです。

 

 今回のアメリカ政局は、政治学やポリティカル・サイエンスの教授には、絶対に予測がたちません。世のいわゆる評論家、文化人などと呼ばれる諸氏も同様でしょう。

 では予測を立てることが可能な人間や分野は、存在するのか?

 存在します。

 

 それは

シェークスピアの作品です。

 

 所詮は、人間世界の渦中にいるわれわれは、森羅万象が巻き起こす事柄に対処するだけの生き物でしかないのでしょう。

 それはシェークスピアの描く、リア王の世界であり・・・。

 ハムレットや、ある意味、ロメオとジュリエットの世界なのでしょう!?

 

 わたくしは一時期、小説もどきも記して本も出版するという幸運にも恵まれ、そのうちの一つは映画化のハナシまで舞い込んできました。

 まぁ~、結局ダメでしたが・・・。正月の三が日にわざわざ有名な監督と、プロデューサーのお二人が、日本からこのアメリカの地方都市であるユタ州のソルトレークシティーまで来ていただいたことは、驚愕と同時に感謝の気持ちで一杯になっていたのを思い出します。

 しかし、本業の空手において、この物語性は、自らの修行の妨げになるとして禁じてしまいました。

 その一つの理由として空手、武術、武道の本質とは、

自然科学でなければならない! 

っという強い覚悟があったからです。

 しかし・・・。

 それはあるいは、わたくしという人間の浅はかな思い込みであったのかもしれません。

 

 この世に生を受けた人間にとっては、生きるという行為は、ある意味、芸術の中にこそある。芸術でしか

生きるということを

表現するすることは

出来ないのだ! 

 っということを、いま大統領選挙の渦中のアメリカにおいて、如実に思い知らされる羽目となりました。 

 アメリカのバイデン大統領の一般教書演説が昨日、米国連邦議会で行われました。

 まぁ~、成功裡に終わったとしても良いでしょう。

 

 この11月の大統領選挙には民主党から現職のバイデン、そして共和党からはトランプが出馬します。

 わたくしが、

トランプは共和党の候補にはなれない! 

っと言った推測っというか、希望的観測は脆くも潰れました。

 

 ただ共和党の予備選挙で、最後まで戦い続けたニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)には感服しました。

 わたくしは彼女の支持者でも、ファンでもありません。ってか・・・。

 トランプ政権下で国連大使に選ばれた、インド移民の娘である彼女のことを、あまり好きではありませんでした。

 まぁ~、彼女の目論見は今回の2024年の選挙というよりは、次の

2028年の大統領選挙

に出馬するための布石ということでしょうが・・・。

 それでも、最後までトランプに媚びることなく戦い抜いたのは、大したものだと感服しました。

 これはいつか述べる心算ですが・・・。

 現在のアメリカ共和党議員の怯懦さを目の前に突きつけられる身としては、非常に新鮮です。

 

 次に、立派だと思っているのは・・・。

 同じく共和党のリズ・チェイニー(Liz Cheney)です。

 じつはわたくしは、彼女は勿論ですが・・・。

 特に、彼女の父親であるブッシュJr.大統領時に副大統領を務めた、デック・チェイニーのイラク戦争時の動きに大反対の人間です。

 

 以前、再三このブログでも記して来ましたが・・・・。

 この人物とラムズフェルド国防長官、そしてライス国務長官の三人が、国策を誤った張本人だと思っています。

 まぁ~、総大将であったブッシュJr.は言わずもがなですが・・・。

 

 その娘のリズは、トランプの自分の父親のデックの誤った判断で戦争を起こさせたという主張に反対するために、トランプと反目していました。

 この時点では、わたくしはトランプに賛成というよりは・・・。

 わたくし自身が、そのような主張をして、当時のアメリカ社会で生きにくい生活をしていたので、当然至極であると思っていました。

 

 ただ・・・。

 その関係でリズとトランプは犬猿の仲となってしまい、リズは共和党内での反トランプの先鋒っとなってしまいます。

 さらに非常に保守的で親トランプであった自らの選挙区(父親も・・・)であるワイオミング州で孤立して、落選してしまいます。

 

 でも・・・。

 リズは、反トランプを止めず・・・。

 父親の業績をかばうことから始めた運動は、(トランプから)民主主義を守るという方向に転換して、いま活動しています。

 わたくしの中では、彼女に対してやや忸怩たるものがありますが・・・。

 このリズ女史の妥協しない性格には、政治家として立派ではあると思っています。

 

 次回にはもう一人のアメリカ人女性を紹介する予定です。

 アメリカ在40年以上のわたくしは、トランプがアメリカの現在・未来に対して、決してプラスにはならないと考える人間です。

 これはアメリカの現在や未来だけでは無く、世界の現在や未来に対してでもです。

 さらには、我が日本国の現在や未来に対してでも同様です。

 

 特にウクライナにおける、ロシアの侵攻。そして中国の台湾獲得の狙い、などを考えてみた場合に・・・。

 トランプを支持するという日本の政治家・評論家の意図が、わたくしは読めません(ってか・・・。ホントウは読めている心算だけど!)。

 これらに関しては別の機会に譲り・・・。

 

 以前の本ブログで、わたくしは

トランプが共和党の大統領候補者としても、

予備選で勝つことは非常に困難である!

 っと断言しました。

 さらには、下手をすると

米国共和党は、

分裂する可能性さえあるのだ! 

とも記しました。

 わたくしの予想が当たるのか? どうか? は今後明らかになるでしょう!? 

 

 確かに上記の事柄は、わたくしの予想というよりは・・・。

 希望、あるいは希望的観測なのです。

 でも現在日本でささやかれているような

 「もしトラ」「またトラ」にしては、決してならないっと思っていますし・・・。

 

 わたくしの心の中では、 本来ならば、2020年の大統領選挙からこのかた

トランプは終わった。

 

すなわち

「おわトラ」

  なのです。

 下記の、このこと一つとっても・・・。

 われわれはプーチンのロシアによって、ウクライナを敗北させるわけにはいかないのです!

ロシア野党指導者ナワリヌイ氏が死亡=ロシア刑務所当局 - BBCニュース

 

 わたくしは、ウクライナでの戦争で、

ロシアが

勝利することがあっては

ならない!

と訴えている人間です。

 

 それはアメリカ合衆国の2024年の大統領選挙で、

トランプが

勝利してはならない! 

っと、わたくしが言っていることとまったく同じ理由です。

 

 ただ、トランプとは違い・・・。

 ロシアの戦力というものは、非常に驚異的なものです。

 以前にYouTubeでわたくしは自らのチャンネルで、このウクライナでの戦争に関して、解説していた時がありましたが・・・。

 ロシアが持久戦に持ち込む構えを見せた昨年の冬あたりから、「ヤバイ!」っという思いで、番組を作る意欲を削がれてしまいました。

 

民族的に大砲やロケットなどの好きなロシア人、

そしてロシア軍

は、その火砲の使い方に非常に長けています。

 それが武器・弾薬、そして兵力の乏しいウクライナ軍に注ぎ始めたら、たまったものではありません。

 

 それにも増して、個人的にアメリカのウクライナへの支援が、アメリカ共和党の政治的策略によって滞っていることが、非常に残念というか、悔しいのです。

 わたくしの中では、

プーチンとトランプは

ペア(一対)

となっており・・・。

 それに追従する日本の保守というか、対米従属の人間たちが続くという構図があります。

 

 日本は、世界有数の少子高齢化社会です。

 高齢化は、人類始まって以来の現象でしょう。

 われわれは、まだそれに対しての有効な対応策を持つに至りません。

 

 一方の少子化に伴う人口減少に関しては、日本の現在の人口が1億2千5百万人として、最大人口の1億2千8百万人から3百万人たしかに減ってはいます。

 でも・・・。

 江戸時代の人口は、3千万人です。

 現在の四分の一。でも、それで、国は保持できたんです。

 

 いま一度、官民学が一緒になって、少子化に伴った起こるであろう、人口問題に関しては、ホントウに国家の維持に必要なのか?

 さらに、

人口が減るということは、

日本社会にとって

不利なのか?

 を、日本独自の調査で明らかにするべき時がきていると思っています。

 

 それらの調査と思考を官民学が一緒にっとは言っても、それを為し得るためには、強力なリーダーが必要です。

 我が日本国の国民に、

そのようなリーダーを選ぶだけの

資質があるのか?

 いま、問われているのはまさにその事なのでしょう!?